ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

かとう @名古屋市東区・筒井 (※閉店)

2021年01月21日 | 名古屋(東区・北区)

時々立ち寄る東区の筒井町商店街。その入口交差点にある食品店「かとう」へ。以前から外に面した小さなガラスケースに惣菜(揚物)があるのを見かけていたのでいつか買おうと思っていた。近くに車を停めて店内へ。店構えから相当ご高齢の方がやっていらっしゃるだろうと想像したが、店内には老夫婦の他に揚げ場に若い方も居て意外だった。ちょうど揚げ物の真っ最中。ご家族でやっていらっしゃるのかな。店内はまさにひと昔前の”八百屋”。以前はどの町にもこういったひと通り何でも揃う八百屋があったものだが、最近はスーパー、コンビニ、大型スーパーの台頭で本当に少なくなった。こちらには外や店内の棚に並んだ商品の他に、昔ながらの低いブリキ製(多分)ショーケースの中に漬物や冷蔵食品、それにこちらで手作りされたポテサラやきんぴらなどの惣菜が並んでいる。今晩の晩酌の供にしようと、まずは外のケースに並んでいた「コロッケ」を2つ、それに惣菜の中から「マカロニサラダ」を100gお願いする。お母さんがマカロニサラダを秤に乗せ、ビニール袋に入れてくれた。勘定して車に戻る。

家に帰ってから包みを開け、まずは経木様の油紙に包まれた「コロッケ」をガスコンロのグリルの”揚げ物温め機能”を使って出来立てのようにカリッと熱々に仕上げた(←コレ本当に優秀な機能だ)。Four Rosesでハイボールを作っていただく。薄衣で平べったいクラシックな惣菜コロッケにはたっぷりとソースを染み込ませる。コロッケ自体はやや甘めの味付けだ。ウスターソースを切らしていたので中濃ソースをかけたが、これはやっぱりウスターソースの方が合うだろうナ。「マカロニサラダ」は人参やきゅうりが入っていて白っぽい色。いわゆる市販のマヨネーズの味とは色も味も違って、こちらもやや甘めの味付け。ぼてっとした口当たり。少し胡椒を挽いて酒肴にした。次は昼食用におにぎりやきんぴらを買ってみようかナ。(勘定は¥400程)

品質安心の店 かとう

愛知県名古屋市東区筒井1-10-28

※閉店し、建物は取り壊されました

 

( 名古屋 なごや 筒井 筒井町商店会 加藤 総合食品かとう 八百屋 惣菜 テイクアウト 持ち帰り コロッケ 閉店 廃業) )

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Mad Dogs & Englishmen (Deluxe Edition) / Joe Cocker

2021年01月20日 | クラシック・ロック

Mad Dogs & Englishmen (Deluxe Edition) / Joe Cocker (2005)

1970年に2枚組で発売されたジョー・コッカー(Joe Cocker)の「Mad Dogs & Englishmen」。レオン・ラッセル(Leon Russell)がバンマスとなり、様々なアーティストが集合したパート・タイムのビッグ・バンドで、いわゆる”スワンプ”・ロックが好きな人には堪らないアーティストが揃った豪華なライヴ・アルバム(一部スタジオ録音)。こちらは2005年に発売されたデラックス・エディション2枚組で、オリジナル・アルバムを拡大し、曲順も変え、実際のコンサートの曲順を意識して再編集されたそう。リハーサル音源やスタジオ音源もボーナス・トラックとして4曲収録されている。80年代にCD化されたものは所有しているし、音源だけならこちらも所有していたが、安価だったので改めてフィジカルで購入してみた。

実際のツアー映像を記録した映画もあって、それは旧版DVDを買って観たけれど、解像度が悪い上にダラダラとした編集で今ひとつの印象しかない。それでもその時観たステージいっぱいに大人数が並んで演奏を繰り広げる光景を想像して、頭の中でコンサートを再構築して聴いてみる。最初はストーンズ(The Rolling Stones)の「Honky Tonk Women」。そのほかロックやソウルの名曲がこのバンドらしい賑やかなアレンジで料理されていき、ぴたりとハマっている。やはり何はなくともジョー・コッカーの熱唱に尽きる。映像で見ると本当にむさくるしいが(笑)、ややかすれた歌声を血管が切れそうになるくらい振り絞って歌う様がありありと頭に浮かんだ。リタ・クーリッジ(Rita Coolidge)やクラウディア・リニア(Claudia Lanier)らの歌やコーラスも挟んでバラエティに富んでいて、コッカーの歌を引き立てていて、”ごった煮”の旨さ(上手さ)が味わえる。もちろんこれをまとめ上げたレオン・ラッセルの手腕と才能あってのもの。

そもそもがジョー・コッカーを推す企画物だったこのバンドの成立には、デラニー&ボニー(Delaney and Bonnie)からの色々な経緯(つまり引き抜きによる急造寄せ集めバンド)があり、当時の評判はあまりよくなかったようだが、このロックとソウルの有機的で幸せな融合(ロックはよりソウルフルに、ソウルはよりロックっぽく)というスタイルが年月を経てより価値を増しているように思える。自分の好きなテデスキ・トラックス・バンド(Tedeschi Trucks Band)なんてもろにこの路線だもんなァ。「Space Captain」なんて彼らがカヴァーするようになってからより好きになった。しばしば”かさ増し”で冗漫になって自己評価が下がるデラックス・エディションには珍しいが、自分のこの系統の音楽への感心や収集が深まったせいか、初めてCDを買って聴いた頃よりもより楽しめた。

amazonにて購入(¥1,215)

  • Label : A&M
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コロンボ セカンド @岐阜県大垣市

2021年01月19日 | 岐阜県(西濃)

ある休日の昼食、ハンバーグが評判という岐阜県大垣市の軽食喫茶「コロンボ・セカンド」へ。店舗は幹線道路から中に入った所にあり、大きな看板がある訳でもないので知らないと分からないような場所にある。それでも辿り着いてビックリ。午後1時をとうに過ぎた時間だというのに店の前の広い駐車場には車がぎっしり。バイクを停めて入口から入ってみると何組か待ちも出ている様子。凄い人気なんだなァ。一応名前を書いて外で待つことに。思ったより早く呼ばれて店内へ。店内は特に変わった感じではなく、よくある郊外の喫茶店という感じ。席数は多いが老若男女の客がぎっしりだ。大勢居る女性給仕が忙しそうに行き来している。メニューを眺めると、いわゆる”カフェレスト”と呼ばれるような店であるような物はひと通り揃っているが、ハンバーグだけは10を超えるような種類があった。その中から”迷ったらこれ”と書かれた先頭の「ジンジャーハンバーグ」を注文(迷ったので)。メニューに含まれるドリンクは熱かろうハンバーグと一緒にいただく為にアイスコーヒーをお願いして一緒に持って来てもらうことに。

しばらくして運ばれた「ジンジャーハンバーグ」は熱した丸い鉄板にのってやって来た。ハンバーグは敷かれた玉ねぎの上にのっている。添えられているのは玉子(目玉焼)と粒コーン。それにミニ・サラダ(ゴマドレ…)と味噌汁、大きめの飯碗に盛られたご飯というラインナップ。鉄板に落ちたソースから出る湯気だけでご飯が食べられそう。さっそく箸を入れていく。ハンバーグは昨今の玉ねぎの多いふわっとしたタイプではなく、肉がしっかりと詰まった食感のクラシックなタイプで好み。たれはもちろん生姜が効いているが、玉ねぎ由来なのか結構甘めの味付け。もちろん生姜焼きのようにご飯が進んでいくが、自分にはちょっと甘め濃いめかな。それでも味噌汁を挟みながら盛りのよいご飯をガツガツと喰らっていき、しっかりと完食。コーヒーに付いてきたサーターアンダギー(手作りだそう)を手にする頃にはお腹はいっぱいになった。このヴォリュームも人気なんだろう。次は特製デミソースがたっぷりかかったという「ハンバーグステーキ」をいただこう。(勘定は¥1,300)

 


 

↓ 東海道新幹線高架よりも南の新田町という場所にある「大垣市医師会館准看護学校」(昭和46年・1971・建造)。以前に何かで写真を見かけ、素敵なデザインだなと思っていた建物。現地に来てみると欄干もポップなデザインになっていて、思った通り素敵だった。今のビルは面白くともなんともないのっぺらぼうのデザインが主流になってしまったけれど、この頃のビルには遊び心があるなァ。

 

 


 

Cafe and Rest コロンボ・セカンド

岐阜県大垣市上面4-80-1

 

( 大垣 おおがき コロンボセカンド Colombo 2nd  喫茶 喫茶店 ランチ カフェレスト レストラン ハンバーグ 鉄板ハンバーグ 近代建築 渋ビル )

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ぱしおん @岐阜県美濃加茂市

2021年01月18日 | 岐阜県(中濃)

出掛けたある日、帰りにバゲットを買っていくことになって、どうせなら行ったことの無い店をと現在地付近を検索。そこでヒットしたベーカリー、旧・国道248号線沿いの「ぱしおん」へ。店はテナントのひとつでまだ真新しい。車を停め中に入る。店内はこじんまりとしていて、トレイとトングを持ってパンを取るスタイル。けれども訪問時間が午後の遅い時間だったからか、いくつかの惣菜パンが並んでいるのみであまり種類がない。バゲットも無いようだったので、新しく焼けたパンを持って来た店員女性に「バゲットはありますか?」と尋ねると、「うちはバゲット焼いてないんです。」とのこと。困った…。それでも手ぶらで出ていく訳にもいかないので、焼き立てだった「きんぴらごぼうとチーズのおやき」、それに「ベーコンとトマトのパニーニ」「牛肉入り揚げカレーパン」を取って勘定してもらった。

この日の昼食は買ったパンにすることにし、車に戻って袋を開ける。「きんぴらごぼうとチーズのおやき」はもちもちの食感。焼けたばかりとあってまだ温かい。ベースの味付けにマヨネーズを使っているだろうか。そのせいかきんぴらごぼうの風味が弱く、よくあるチーズ系の惣菜パンと印象は変わらない。「牛肉入り揚げカレーパン」は紡錘形。こちらは作りたてという訳ではなかったが冷めてもいなかった。車中にカレーのいい匂いが拡がる。大きな口でかぶりつくと、ごろっとした大きな牛肉片が口に入る。辛さはほどほどだが、ひと口毎に肉の食感がしっかりとあって旨かった。「ベーコンとトマトのパニーニ」は夜のワインの供に。こちらは完全に冷めたが、パンの風味良く、ワインにもぴったりとハマった。(勘定は¥700程)

ベーカリー ぱしおん

岐阜県美濃加茂市加茂野町今泉402-2

 

( 美濃加茂 みのかも かもの ベーカリーぱしおん パン パン屋 菓子パン 惣菜パン テイクアウト )

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いせ @愛知県犬山市

2021年01月17日 | 愛知県(尾張)

以前からずっと気になっていた名鉄犬山遊園駅横にある喫茶・軽食の「いせ」。電車からも車道からも大きな「いせ」の看板文字が見えるが、山側(線路の向こう側)ということもあってなかなか前は通らないので様子がよく分からない。前に立ち寄ってみた時には店が閉まっていたので、いつ営業しているかもよく分からなかった。この日は昼時に店の前を通って営業を確認。駐車場は犬山遊園駅の手前に数台分あるようだ。喫茶とは別にスナックもやっていらっしゃるのかな(2階には雀荘の文字も)。喫茶側の店の中に入ると、何と呼ぶのか知らないが古い寿司屋であるような和風の屋根が造作してあり、シャンデリアも下がる和洋折衷の意匠。ガラスケースの中には器や何かが飾ってあった。先客は1組。近所の方だろうか給仕の女将さんと楽しそうに談笑。メニューを見せてもらうと、食事は「焼きそば」や「中華そば」、「焼肉定食」などがあるようだ。定食と迷った末に選んだのは、気分で「カレーライス」。

しばらくして調理に奥に引っ込んだ年配の主人が「カレーライス」を運んできてくれた。平皿に盛られて赤い福神漬が添えてある。さっそくスプーンを入れていく。見た目でなんとなく気付いていたが、メーカーまでは分からないものの、ほぼ間違いなく業務用のカレー。うーん、これならちゃんと主人の手が加わるだろう他の定食か「焼肉丼」にすべきだったか。喫茶ではよくあることなので驚かないが、せっかくの機会なので手作りの物が食べたかったナ。食べ慣れた(笑)欧風カレーをささっと掻き込んで勘定してもらった。次は「焼肉丼」か「日替定食」で。(勘定は¥500)

 

 

軽食・喫茶 いせ

愛知県犬山市犬山瑞泉寺31

 

( 犬山 いぬやま 犬山遊園 いせ 喫茶いせ スナックいせ 喫茶 喫茶店 コーヒー 雀荘 カレーライス )

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Undercurrent / Bill Evans and Jim Hall

2021年01月16日 | ジャズ

Undercurrent / Bill Evans and Jim Hall (1962)

レコードを購入する時の理由に”ジャケットがカッコイイから”という、いわゆる”ジャケ買い”というのがある。自分もかつて中古レコード屋で盤を漁っていた時にはそういう事が何度もあった。その頃からずっと気になっていたのがこのビル・エヴァンス(Bill Evans)とジム・ホール(Jim Hall)の1962年のアルバム「Undercurrent」。この水浴とも水死体ともとれるようなジャケット写真が何とも言えずかっこよくて何度も手に取った。それでも特段ビル・エヴァンスが好きという訳でも無いし、レコード・ジャケットはその写真の鮮明度というか、デザインも盤(あるいは発売時期)によってまちまちで、ぼやけたのやら、タイトルやアーティスト名が入ったものやら色々。結局買うことは無かった。

久しぶりにこの盤の事を思いだしCDを探していると、やはりCDでもジャケのデザイン(色、トリミング、ロゴetc...)は様々。音なんかどうでもいいから(笑)、とりあえず写真のシャープネスの良さそうな物を選んで購入してみた。ちなみに鮮明度の高い元写真はこちら。アルバムはビル・エヴァンスのピアノとジム・ホールのギターのデュオ。どちらもクールなトーンの音色で、せめぎ合うというよりは寄り添うような演奏。こういう音楽は最近飲食店のBGMに使われ易いので、どうしてもそんな感じに聴こえてしまうのは時代のなせるワザか。プロデューサーのアラン・ダグラス(Alan Douglas)ってあの晩年~死後のジミ(Jimi Hendrix)の作品を扱って悪名高いあのアラン・ダグラスかな(→そのようです)。こうしてCDの小さなジャケットを見ていると、やっぱりレコードのでっかいジャケットの迫力は魅力があるなァ。探して飾ってみようかな。

amazonにて購入(¥630)

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ホワイトシェフ @岐阜県可児市

2021年01月15日 | 岐阜県(中濃)

岐阜県可児市の名鉄・西可児駅近くにある洋食の店「ホワイトシェフ」へ。周囲は住宅団地といったような場所で商店もほとんど見当たらないような場所に店があった。店前の駐車場に車を停めて中へ。店内は80年代に流行ったようなトロピカル・ポップとでも言うような雰囲気で、ピンクのテーブルクロスをかけたテーブルが並び、植栽や大きなオーディオ・スピーカーが置いてあるのが当時の流行を感じさせる。看板に”珈琲&ステーキ”と出ている通り、カウンター席では喫茶として利用している先客も。オープンなキッチンで、年配の夫婦でやっているようだ。メニューを眺めてみる。「ビーフステーキ定食」「帆立貝のムニエール定食」なんかも気になるし「洋風カツ丼」「オムライス」「カレーライス」なんてのもある。迷った末に選んだのは店名を冠したと思われる「シェフカツ定食」。注文するとすぐに奥で肉を叩く音が聞こえてきた。

しばらくして運ばれた「シェフカツ定食」は盆にのって、ご飯、味噌汁、漬物と共に運ばれた。カットされているカツは薄切りの豚肉と大葉を巻いたもの。衣をつけて揚げ、そこにデミグラスソースがかかっている。さっそく箸でつまんでいく。衣は細目で自分好み。かかっているデミグラスソースは色付きも口当たりもマイルド。でもしっかりと旨味が凝縮されていて、このカツの風味にもよく合っていて旨い。平皿に添えられているのはざっくりとカットされたレタス、千切りキャベツ、きゅうり、湯剥きしたトマト。主人が1升瓶からかけていた手作りドレッシングもイイ。ソースが旨くて多めのご飯がみるみる無くなっていく。ネギ多めの合わせ味噌の味噌汁を挟みながら、あっという間に平らげた。また機会を作って寄ってみたいナ。(勘定は¥950)

この後の記事はこちら (2

 

珈琲&ステーキ ホワイトシェフ

岐阜県可児市長坂4-108

 

( 可児 かに 洋食 コーヒー 喫茶 喫茶店 定食 とんかつ  )

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くしびき @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2021年01月14日 | 岐阜県(岐阜)

名鉄岐阜駅の南にある居酒屋「くしびき」へ。少し開けてある入口から中を覗いてみると結構客が入っている感じ。カウンター席に座っていた女性と目が合ってしまってバツが悪かったが、そのまま暖簾をくぐってみることに。狭い間口の店内は手前に小さいテーブル席とカウンター席、コロナ禍(第2波)とは思えないほど盛況。奥には座敷もあるようでグループ客が何組か居て賑やか。このご時世に大したものだ。さっき目が合った女性客の隣、カウンターの一番端に腰かけさせてもらった。この女性客、かなりの常連と見えて自分におしぼりや箸を出してくれたり、店の人に声を掛けてくれたりと世話を焼いてくれる。中は調理と給仕の女性が幾人か。店を仕切っているのはご高齢の賑やかな女将さんだ。口調を聞いているだけで”名物女将”だとすぐ分かる。酒をぬる燗で頼むと「うちは剣菱しか無いよ。」と。異論があるはずもないのでそれを。

手元に品書きは何も無いので、立って黒板に書いてある品を読もうと思ったら、女将さんが「お兄ちゃん、そんなもん見んでもええ、美味しいの出したるで。」と小僧扱い(笑)。どうせ目当ての品なんか無いので任せておいた。酒は出たが何もつまみが無いので、見かねた常連のお姉さんが「こっちに早くお通し出したげて。」とまた世話を焼いて下さる。お通しはれんこんとふきの煮物。それにマカロニサラダ。それでもう1合が空になった。酒を追加。酔客が思い思いに女将さんを呼んでは注文したり、勘定を頼んだりするのであっちへこっちへと忙しそう。いい歳したお父さん方が、さらに年上の女将さんを「お母さん」と慕っている。随分経ってからまた自分のところに来た女将さん、やにわに「何が食べたいの?」(←美味しいの出してくれるんじゃないのかっ)。「(もう何でもいいので)何か魚を」とお願いするも「もう魚全部出てまった。」。…。「塩サバならあるよ。」と調理場の女性。焼いてもらうことに。自分はこのカオスに混乱気味(苦笑)。

ところが更に待っても待っても「塩サバ」は一向に出てこない。確かに沢山の注文が入っていて忙しそうだが…。さすがに気になったのか、途中で女将さんが「いま一生懸命焼いとりますで。」と言ってまた他所に消えた。隣のお姉さんも「ここのまだ?」と心配して下さる。そこで繋ぎにと出てきたのが…「マカロニサラダ」(オイッ・苦笑)。これで2合めも終わった…。それでもまだ塩サバは出てこないので、呆れて勘定してもらおうと声を掛けると、「いま焼けた」とこのタイミングで「塩サバ」が…。もう腰を上げてしまったので、その皿は世話を焼いて下さった隣のお姉さんに差し上げた。女将さんが外まで出てきて「お兄ちゃん、ごめんよー。」。ま、常連でもないし、初めての酒場ではこんな事があっても仕方がない。面白いお母さんとお会い出来たしね。次こそは”お通し”以外の何かを食べたいナ…。(勘定は¥1,500)

 

居酒屋 食事処 くしびき

岐阜県岐阜市住ノ江町2-11

※令和5年1月25日を以って閉店されました

 

( 岐阜 ぎふ 櫛引 居酒屋 酒場 赤ちょうちん 鍋物 名物女将 閉店 廃業 )

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太陽 @岐阜県関市 (※閉店)

2021年01月13日 | 岐阜県(中濃)

岐阜県関市の鋳物師屋(いもじや)にある古い喫茶店「太陽」へ。創業はいつか知らないが、かなり古くからある店のはず。旧・国道248号線から少し入ったところに建物があって、駐車した車は通りから見えないので仕事途中の休憩(サボりとも言う)には最適(笑)。自分も仕事でこの前を通ったので昼食をこちらで摂ろうと寄ってみた。装飾のある柱が並ぶ外観。入口付近は小さいが、窓は角丸のサッシだったり、小さいながらもサンプル・ケースがあったりと昭和の雰囲気がしっかり出ている。中に入ってみるとかなり広いスペースで驚いた。この大きな建物の1階部分がすべて喫茶フロアーだったとは。広くて大きなカウンターの上には豆の産地を示した世界地図が。奥には現役かどうか分からないがジュークボックスも置いてある。高齢の先客が3名。BGMがムード音楽っていうのもイイ。ご高齢の主人と奥さんでやっていらっしゃるようだ。継ぎ当てして大事に使っているビニールソファー席に腰掛け、壁にあったメニューから「ミートスパゲティー」を選んで注文した。紙ナプキン巻のフォークと粉チーズ、ウスターソースが用意される。

しばらくして運ばれたのは、”鉄板玉子敷き”タイプのスパゲティー。この地方ではお馴染みで、特にメニューには書いてなくともこのタイプが供されることはよくある。それどころか普通の皿に盛られて出てくることの方が少ないかな(笑)。麺は細麺で、玉ねぎとベーコン、そしてミンチ肉が使ってある。さっそく紙ナプキンを解いてフォークを入れていく。あっつあつのところを固まりつつある玉子と一緒にクルクルと巻いて口に放り込む。アッチ。ミートソースは少しスパイシーさがある。旨い。途中で少しだけ粉チーズを振りかけた。量は多くないのであっという間に平らげた。折角「コーヒーの店」とあるので後からコーヒーを頼もうと思っていたが、仕事の時間が迫ってタイムアップ。次の機会に譲ることにして勘定してもらった。(勘定は¥600)

※残念ながら閉店されたようです(令和3年5月現在)

 

珈琲の店 太陽

岐阜県関市鋳物師屋3-3-4

 

( 関 せき 喫茶太陽 たいよう コーヒー スパゲティ スパゲッティー 鉄板スパゲティー 鉄板スパ 鉄板ミート 閉店 廃業 )

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Chemistry : A Hundred Years Of EMI (VOX Magazine) / Various Artists

2021年01月12日 | 雑誌付録CD

Chemistry : A Hundred Years Of EMI (VOX Magazine) / Various Artists (1997)

既に廃刊になっているらしい英音楽誌「VOX」の付録CDを購入。「VOX」誌は1990年に創刊されて90年代末まで発売されていたそう。名前は聞いたことがあったが雑誌自体は手に取ってみたことがない。副題は”A Hundred Years Of EMI ”と銘打ってえらく大風呂敷を広げているが、興味あるテーマだったので購入してみた。気になる収録曲、アーティストは以下の通り。

01 Gene Vincent - Bluejean Bop 
02 Fats Domino - I'm Walkin' 
03 Cliff Richard - Dynamite 
04 Billy May - Mission Impossible 
05 The Beach Boys - Dance, Dance, Dance 
06 The Ventures - Hawaii Five-O 
07 The Trashmen - Surfin' Bird 
08 The Animals - We've Gotta Get Out Of This Place 
09 Manfred Mann - Tired Of Trying, Bored With Lying 
10 Inez Foxx & Charlie Foxx - Mockingbird 
11 Syd Barrett - Octopus 
12 The Band - King Harvest (Has Surely Come) 
13 Canned Heat - Let's Work Together 
14 Deep Purple - Hush 
15 Dr. Feelgood - Down At The Doctors 
16 Buzzcocks - Ever Fallen In Love 
17 Dexys Midnight Runners - Plan B 
18 Blondie - Union City Blue 
19 Morrissey - Suedehead 
20 Blur (featuring Françoise Hardy) - To The End
21 Supergrass - Nothing More's Gonna Get In My Way 
22 Sparklehorse (featuring Thom Yorke) - Wish You Were Here
23 Meredith Brooks - Somedays 
24 Murray Lachlan Young - I'm Being Followed By The Rolling Stones

実際に発売された時にこれらのアーティストがEMI所属だったかどうか知らないが、自分の知っている範囲ではEMI傘下のレコード会社やレーベルが含まれているだろうか。100年と銘打った割には半分くらいを60年代のアーティストが占め、いきなりパンク、ニューウェーヴ期に飛んで、最後の方はなぜかアーティストが小粒になってしまうという(笑)、やっぱり突っ込みどころのある選曲。その辺はこのCDが編集された年にも関係あるんだろうナ。そもそも1枚では無理なのは承知だが、この奇妙な選曲もこれはこれで楽しめる。それにしても最後の曲、初めて聞くアーティストだが、曲がヘン。「ローリング・ストーンズに追われている」って…(苦笑)。しかも歌ではなく呟き…。どうしてここに?

オークションにて購入(¥400)

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