ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Parklive / Blur

2023年04月22日 | オルタナティヴ・ロック

Parklive / Blur (2012)

2012年の夏に開催されたブラー(Blur)のハイド・パークでのライヴ盤。観客は8万人も集まったのだとか。しかもこの日はロンドン・オリンピックの閉会式が行われていた同時刻だというから、その集客力たるや凄い。2009年にも同じハイド・パークで再結成ライヴが行われており、そちらもライブ盤「All The People : Blur Live at Hyde Park」として発表されていた。その間の3年間にブラーとしての活動があったのかどうか知らないが、一世を風靡した”ブリット・ポップ”の立役者だけあって根強い人気だ。

映像は観ていないのでメンバーの様子は音からだけしか想像出来ないが、「Girls & Boys」のあのイントロから始まり、もう初っ端から観客はSing alongで歌いっ放し。ブラーが青春時代のバンドだったファンには堪らないんだろうな。選曲はまあまあ広範囲で大ヒット曲とは言えない曲もあるが、イントロでの客の騒ぎ方からするとそれぞれに色々思い入れがあるんだろうな。自分はリアルタイムではヒットした曲しか聴いていないので馴染みのない曲もあった。もちろん「Parklife」ではお約束のフィル・ダニエルズ(Phil Daniels)が登場して大盛り上がり。もちろん自分も映画「さらば青春の光(Quadrophenia)」を観たクチだが、この人、大イベントでは必ず呼ばれて役得だな。(笑)。

ネット・ショップにて購入(¥706)

  • Label ‏ : ‎ Parlophone (Wea)
  • ASIN ‏ : ‎ B009KZDEH2
  • Disc ‏ : ‎ 2
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堀川 @岐阜県岐阜市 (2)

2023年04月22日 | 岐阜県(岐阜)

以前にも訪れた岐阜市古市場の麺処「堀川」を再訪。バスで移動していたのでバス停から新堀川沿いを歩いて北上すると店の前には人だかり。もう午後1時過ぎているというのにまだ待ちが4組程もあった。すごい人気だなァ。自分がウェイティングのリストに名前を記入した後もまだ続々と客がやってくる。しばらく待って呼ばれ店内へ。土間のテーブル席に案内された。パッと見て店員は10人以上立ち働いている様子。品書きをながめ、ちょっとビールでも呑もうかと気になった「弘のチャーシュー」というのをお願いするも品切れとのこと。そこで方針を変更して「御代櫻」の純米をぬる燗で一合お願いし、酒肴は”おすすめ”の二重丸がしてあった「漬物の盛り合わせ」にしてみた。

細身の徳利と蛇の目の猪口(なぜか富翁・笑)で運ばれた酒と漬物。漬物は大根ときゅうりの浅漬け。盛り合わせと言うにはちょっと寂しい。糠漬けかどうか分からないくらい浅い漬かり加減。酒は一合で切り上げて店名を冠した「堀川丼」をお願いした。そちらは大きな塗りの丼に盛られていてカツ丼の上から天ぷらの種がのっているというやんちゃな一品。これに濃いめの味付けの味噌汁、それに先程と同じ大根の浅漬けが付く…。ご飯の量は多めで、天種は海老1、茄子2、かぼちゃ2。カツは硬めの食感で、つゆは甘めの味加減。旨いが、カツと天ぷらの種に特に親和性は無く、あくまで両方入っていてそれぞれという感じ。正直、茄子とかぼちゃ2つづつっていうのは…。食べ終える頃には苦しいほど満腹に。ちょっと欲張り過ぎたかナ。次はやっぱり麺類を。(勘定は¥2,000)

以前の記事はこちら (1

 

めん処 堀川

岐阜県岐阜市古市場中原1-2

 

( 岐阜 ぎふ 折立 おりたて ほりかわ 麺処 うどん 饂飩 そば 蕎麦 もつ鍋 みそにこみ みそにごみ あいのり 丼セット 岐阜大学 )

コメント (2)
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ボブ・ディラン @名古屋・愛知県芸術劇場・大ホール

2023年04月21日 | ライヴ(日本公演)

ボブ・ディラン (4月18日 名古屋・愛知県芸術劇場・大ホール)

栄にある愛知県芸術劇場で行われたボブ・ディラン(Bob Dylan)の来日公演、名古屋初日へ。実は日本最終公演もチケットを買っていたが、都合により行けなくなり人にあげてしまったので、残念ながら観られるのはこの公演のみ。彼ほどの大物アーティストにあって来日公演は最近だけでも2014年2016年とかなりの頻度(フェス除く)。失礼ながら毎度「これで最後だろう」と思いつつチケットを買っている。にしても凄過ぎないか? もうすぐ82歳だぞ。富も名声も十二分に得ながらこの活動意欲。80年代の終わりから通称「Never Ending Tour」と呼ばれるくらい間断なくツアーに明け暮れるボブ。彼を衝き動かしているのはどういう”欲”なんだろうか。

会場入りしてビックリ。スマホを開封不可の特殊な袋に入れさせられ、双眼鏡の類もNG。アーティスト側の意向だそう。徹底したい気持ちは分かるが、自分は夜でも仕事の電話が入るし、妻からの緊急連絡がある可能性もあるので、会場入りしてしまうと確認出来ず、ヒヤヒヤしてしまった。席は14列目なので見やすいが、この日は3、4階席には客を入れていなかった模様。ま、名古屋で3日間だもの、そんなに入らないわな。客層はもちろん中高年の年齢層が占めている。

定刻を少し過ぎてクラシックが鳴り響き、ボブとメンバーがステージへ。相変わらず素っ気ないセットで、真ん中のピアノにボブが座り、メンバーは彼を囲むように位置を取って演奏中もずっとボブの方を向いて凝視している。これでも東京と比べて暗めだそうだが客席側にライトが当たっているし、ボブへのスポットライトも無いので暗くて表情が全然分からない。いつも使う単眼鏡くらい許してほしかったな。曲は相変わらずボブの崩したアレンジなので、有名曲でも歌い始めて歌詞を聴いて初めて「あぁ、あの曲か」と分かるのはこれまでのツアーと同じ。

にしてもボブのヴォーカルが凄い。本当に80を超えているとは思えない張りがあって圧倒される。素晴らしい歌声! 前回の来日は7年も前だが、その時よりもいいかも。恐るべし。一昨年発売されたアルバム「Rough And Rowdy Ways」が中心なので、さすがにそこに収録された曲は現在進行形のボブによく合っていて、古い曲ももその雰囲気にアレンジされている。というか今のボブが歌いたいように歌うとこうなるという感じ。ボブはピアノを弾きながら、概ね立ち上がって歌うのだが、立ってピアノ弾きつつ歌うってやりづらくないのかな。ピアノに隠れてしまって弾いている手元は全く見えないのだが、かなり強いタッチで鍵盤を叩いていて、荒っぽいし時々外すこともあるが、これがカッコイイ。この日のセットリストには曲順以外概ね他の公演と変わらないが、ツアーを通じて入れているデッド(Grateful Dead)のこの日のカヴァーは「Brokedown Palace」だった(15日は「Not Fade Away」を演ったとか!)。

※この公演の翌日19日にも演ったそうです…(涙)

かつての名曲2曲ではハーモニカも披露。かっこいいからもっと吹いて欲しかったナ。最後のメンバー紹介の他は、3、4回「Thank You!」と言ったくらいで特にMCは無し。アンコールも無しだったが、2時間近く強く歌い上げたボブに感動した。最終公演も行きたかった…。このツアーには珍しくツアータイトルに”World Wide Tour 2021-2024”と終了年の記載がある。これってもしかして…。

 

<Setlist>

Watching the River Flow
Most Likely You Go Your Way and I'll Go Mine
I Contain Multitudes
False Prophet
When I Paint My Masterpiece
Black Rider
My Own Version of You
I'll Be Your Baby Tonight
Crossing the Rubicon
To Be Alone With You
Key West (Philosopher Pirate)
Gotta Serve Somebody
I've Made Up My Mind to Give Myself to You
That Old Black Magic (Johnny Mercer cover)
Mother of Muses
Brokedown Palace (Grateful Dead cover)
Goodbye Jimmy Reed
Every Grain of Sand

 

 

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岩野屋 @名古屋市瑞穂区・牛巻

2023年04月20日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

瑞穂区の麺類食堂「岩野屋」。この日は電車を使って移動していたが、特に最寄り駅もないこちら、少し歩いて店へ。午後の遅めの時間だったが暖簾をくぐるとまだ何組も客が残り、後からも客が入って来る盛況ぶり。とても元気な高齢の女将さんが張りのある声で案内して下さる。店内は正面に麺打ち場がありテーブル席が並ぶ。折角歩いて来たので「大瓶ビール」をお願いした。酒肴は麺類食堂では珍しいくらい多い。中から「世界一の手羽先」と「〆さば」を注文。3メーカーからサッポロを選ぶとラガーが届いた。1杯目を女将さんが注いでくださる。そういう店は珍しいので「すみませんねェ」と言うと「割増料金で。」(笑)とすぐ返してくれるのが楽しい。すると後から「サービスでございます。」と高野豆腐と枝豆の煮物の小鉢を持って来てくれた。小鉢とはいってもたっぷりの量。「枝豆の数は数えないでね。」(笑)と茶目っ気たっぷり。女将さんはどの客にも明るく楽しく接客していらっしゃる。それを誰相手でもカラッとやるから気分がいい。年配の常連客にも何度もオヤジギャグを飛ばして楽しませていた。元気いっぱいの女将さん。これは女将さん目当てで足を運んじゃうだろうな。

しばらくして「手羽先」が登場。付け合わせは千切りキャベツ。”世界一”と謳った手羽先は甘辛い味付け+胡椒の名古屋仕様。身もふっくらして上手く揚がっている。手をベタベタにしながら肉を齧り、ビールで洗い流す。旨い旨い。「〆さば」は日本酒でいただこうと思っていたのだが、サービスの小鉢と大瓶で腹が膨れてしまい、追加は断念。この「〆さば」も身に厚みがあり、脂ものって調子がいい。刻みネギにわさびと生姜が薬味。これも旨い。という訳で早々と締めに。うどん、きしめん、そばとあるが、気分で「ざるそば」にしてみた。このそばも手打ちだそう。運ばれた「ざるそば」は更科っぽく白い麺肌でやや平打ち気味。北海道産の蕎麦粉だそう。つゆは甘めの古い東海地方仕様。張りのあるそばではないが、なかなか旨い。もう少し辛汁だと尚いいんだけれど。手打ちだといううどんやきしめんも試してみたいし、丼物や酒肴も充実。無敵の麺類食堂だナ。こんな店が近くの人が羨ましい。(勘定は¥2,680)

 

手打きしめん 岩野屋

愛知県名古屋市瑞穂区上坂町1-3-2

 

( 名古屋 なごや 堀田 ほりた 牛巻 うしまき いわのや 麺類食堂 食堂 大衆食堂 きしめん 手打ち 手打 居酒屋 酒場 生ビール 赤星 )

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はせ川 @三重県桑名市

2023年04月19日 | 三重県

雨模様の三重県桑名市。夕方になって、もう後は家に帰るだけだが、夕飯には中途半端な時間になりそうだったので早めに食べてから帰ろうと八間通り沿いの喫茶レストラン「はせ川」に立ち寄った。店先に”Since 1968”とあるので昭和43年の創業だろう。中に入ると海関係の小道具がいくつも飾ってある年季の入った店内。錦鯉が泳ぐ池のある中庭(写真下)が見える席に案内された。外れた時間ではあってもほぼ満席の盛況ぶり。喫茶だけかと思いきや食事をしている人も多い。

食事メニューには”あんかけスパ”やら鉄板スパもある東海地方標準仕様。中から選んだのは「自家製デミグラスソースのオムライス」。最初に和風ドレッシングのかかった大根サラダと、カップに入ったコンソメスープが供された。ただ隣の若者の紫煙があまりにも強かったのでお願いして奥の席に移動させてもらう。

それらをつまんでいるとしばらくして「オムライス」が登場。白い平皿に盛られた綺麗な紡錘形のオムライスは、よくある喫茶店の薄皮玉子巻きタイプではなく、ホテル洋食のような少し厚みのある滑らかな玉子で巻かれている。かかっているデミグラスソースは独特の風味があって旨い。中のライスもこのデミソースを使って炒めてあるだろうか、普通のケチャップライスではない。具材は赤、黄、緑と3色のパプリカと玉ねぎ、人参、きのこ、とこれまた洋食屋のよう。玉子とライスのバランスも良く、旨い。きっと他のメニューもその辺の喫茶店レベルではなさそう。またこちらへ来た折に寄るのが楽しみになった。(勘定は¥1,180)

 

 


 

↓ 道路を挟んで反対側にレンガ壁の建物を発見(建築詳細不明)。反対側に回ってみると意外にも壁に囲まれていないオープンな建物で、倉庫というより作業場という感じだった。

 

↓ 旧・東海道沿いにある「春日神社(桑名宗社)」の青銅鳥居(寛文7年・1667・建造、のち修復)。脇には鉄枠で補強された「しるべいし(志類べ以志)」が建っている。人出の多い場所に建てられ、自分の子供が迷子になると特徴を紙に書いて貼ったのだとか。

 

↓ 「蟠龍櫓」から見た揖斐川と長良川(昔話題になった河口堰が見える)。東海道の要所で「七里の渡し」で宮宿(名古屋市熱田区)と結ばれていた。かつてはこの地に120軒もの旅籠屋があったのだという。

 


 

 

珈琲館 はせ川 (HASEGAWA)

三重県桑名市三之丸32

 

( 桑名 くわな はせがわ コーヒー 喫茶店 喫茶レストラン ランチ 洋食 オムライス スパゲッティー 近代建築 桑名宿 東海道 宮の宿  )

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Beat / King Crimson

2023年04月18日 | プログレッシヴ・ロック

Beat / King Crimson (1982)

1982年に発表されたキング・クリムゾン(King Crimson)9枚目のオリジナル・アルバム。新たなメンバーで発表した前作「Discipline」と同じメンバー、フリップ(Robert Fripp)、ビル・ブルーフォード(Bill Bruford)、トニー・レヴィン(Tony Levin)、エイドリアン・ブリュー(Adrian Belew)の4名。60年代から続くクリムゾンの歴史の中で初めて前作と全く同じメンバーで製作されたアルバムなのだとか。プログレらしからぬ何ともあっさりとしたアート・ワークだが、アルバム・タイトルと共に50年代のビート文学に触発された作品なのだとか。01の「Neal and Jack and Me」もジャックとはビート作家のジャック・ケルアック(Jack Kerouac)の事だそう。

アルバムはこの時期のクリムゾンの特徴であるエイドリアン・ブリューのヴォーカルと、フリップとブリューの2つのギターの絡み合いに耳がいく。でもキモはレヴィンの奏でるベースやスティックの音かも。一筋縄ではいかない曲の組立は相変わらずだが全体的にはポップな曲調が多くて各曲の出来はいい。ただ全体的なアルバムとしての印象はというとやや散漫な気もしないでもない。これ、ジャケットの素っ気ない印象の影響もあったりして。

ネット・ショップにて購入(¥790)

  • Label ‏ : ‎ E.G. Records
  • ASIN ‏ : ‎ B000003S1C
  • Disc ‏ : ‎ 1
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コロンバン @名古屋市南区・柴田

2023年04月18日 | 名古屋(港区・南区・緑区)

南区の柴田で昼食。以前に建物を見てブックマークしてあった喫茶店「コロンバン」に寄ってみる。店は柴田本通から脇に入った辻にあり、地元の方御用達といった感じ。タイル壁のなかなか渋い建物に入っている。”コロンバン”といえば洋菓子で有名な屋号。以前は栄に直営の喫茶店もあった(今もあるのかな?)。こちらはそちらとは関係なさそう(未確認)。店内もてっきり年季の入った昭和な意匠だろうと想像していたが、改装されているのか新しめで拍子抜け。主人の他に若い男性給仕も居て、テーブル席が10以上も並んでいる。食事メニューにはハンバーグを使った品が多かったので「ハンバーグライス定食」をお願いした。たまたま”本日のランチ”がそれだったようで値段も通常より安くなるようだ。

先客が居なかったからか割と早く「ハンバーグライス定食」が届いた。ハンバーグは熱々の鉄板(ステーキ皿)で供され、付け合わせの細いケチャップ味のスパゲッティ―、目玉焼も盛られている。ハンバーグの上にはマッシュルーム。これにご飯、味噌汁、佃煮、漬物が付く。ハンバーグは玉ねぎとかが入っていなさそうなしっかりと肉の弾力のある口当たり。ライスの進む濃いめのソースで味付けされている。目玉焼は直接鉄板にのっているので火の通りも早い。濃い味のスパゲッティーや味噌汁(ちょっとぬるかったけれど)を挟みながらいただいた。次は「ドライカレー」か何かをいただこうかな。(勘定は¥750)

 

喫茶 コロンバン

愛知県名古屋市南区三吉町2-74

 

( 柴田 しばた 柴田本通 喫茶コロンバン 喫茶店 喫茶レストラン ハンバーグ ランチ 洋食 )

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松竹飯店 @岐阜県多治見市

2023年04月17日 | 岐阜県(東濃)

岐阜県多治見市にある中華料理店「松竹飯店」へ。こちらの店は最近建て直して新しい店舗になっているが、以前の古い店の頃に来て休業日で振られたことがあった。その頃は確か日曜定休じゃなかったかな。こちらに来る前に近くの「ながせ商店街」も通ったが、麺類食堂の「こもり」が無くなって更地になっていたり、以前日曜も営業していた店が閉まっていたりといくつも変化があるようだ。店の前の駐車場に車を停めて店内へ。もう午後2時に近い時間だったがまだ満席の盛況ぶり。出ていらした大女将にカウンター席に残っていた皿を片付けてもらって腰を下ろせたが、自分の後に来た客は待ちになっていた。お願いしたのは「チャーハン+ワンタン」。奥のグループ客の嬌声で騒がしい店内で出来上がりを待つ。

しばらくして八角形の白い皿に盛られ紅生姜が添えられた「チャーハン」と、ラーメン鉢の「ワンタン」が届いた。「チャーハン」にはチャーシュー片が沢山入っていて、しっかりめの味付けで旨い。「ワンタン」はほぼフルサイズのスープに浸っている。トゥルンとした専用の皮のワンタンは10個ほども入っていていい感じ。刻みネギの散らしてあるスープはラーメンのスープと同じだろうと思うが、醤油味の清湯でいい感じ。ただ量が多くて飲み切れず、鉢を空にすることは出来なかった。こちら外看板には”餃子舗”なんてあったから、次は「餃子」も食べてみないと。(勘定は¥800)

 

 


 

↓ 「旧・昭和橋郵便局」(昭和初期・建造)。以前と変わらず建物は残っているが何かに利用されている感じではない。これだけ長期に渡って放置されるのも珍しいかも。中を見てみたいナ。

 

↓ かつて西ヶ原遊郭と呼ばれた界隈。和菓子の「とらや」は廃業してカフェに、近くの鰻屋にも閉店の知らせが。”玉突”の看板が残る「末広」の建物(写真下4枚)は残っていたが、向かいにあった「多治見温泉」の風情ある建物はもう無くなっていた…。

 

 

 


 

 

松竹飯店

岐阜県多治見市虎渓町1-14-14

 

( 多治見 たじみ しょうちくはんてん 中華料理 中国料理 炒飯 雲吞 ランチ 近代建築 スクラッチタイル 元郵便局 ビリヤード場 西ヶ原遊郭 多治見温泉 )

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三河亭 @岐阜県岐阜市 (5)

2023年04月16日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

ある祝日に岐阜市役所北の洋食屋「あかつき」に向かうも閉まっている。以前は日曜以外は開いていたと思ったが…。仕方なく行き先を変更して、同じく日曜休みの八ツ寺町の「三河亭」へ。途中休業はあれど創業明治27年(1894)と岐阜市では屈指の歴史の店。店に入るといつもの娘さんでなく若い男性が給仕。「カキフライ」はあるか尋ねると、残念ながらつい先日終了したとのこと…。そこで「エビフライ」と、インスタに”裏メニュー的”とあった「オムライス」をお願いする。「少し時間がかかりますが…。」と言われたが問題無し。バス移動なので「瓶ビール」も注文。揚物を待つ間、冷えたビール(スーパードライ中瓶)で喉を潤す。

しばらくして「エビフライ」が完成。中サイズの海老で4尾。薄衣で綺麗に揚がっている。付け合わせは千切りキャベツにミニトマト、きゅうり。パセリの入ったタルタルソースでいただく。旨いなァ。もちろんこちら特製のソースでも。市内で同じく歴史のある「あじろ亭」のソースと共通する酸味のある焼肉のたれのような味わい(興味深い)。少しとろみのあるソースだが、いつも瓶が綺麗にしてあるのは感心する。そして「オムライス」が登場。カップスープとミニサラダ付き(←ゴマドレが…)。ふんわりとバターが香るこんもりと紡錘形の薄皮玉子巻きタイプ。上には何もかけていない。中はグリーンピースも入ったケチャップライス。優しい味わいで旨い。途中でこちらにも特製ソースを少したらしたりして楽しんだ。(勘定は¥2,300)

以前の記事はこちら (1)(2)(3)(4

 

欧風料理 三河亭

岐阜県岐阜市八ツ寺町1-2

 

( 岐阜 ぎふ みかわてい 洋食 洋食屋 高等ライス ミヤビヤ ミヤベヤ オムライス 海老フライ 復活  ) 

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陽春花形歌舞伎 「怪談乳房榎」 @名古屋市・御園座

2023年04月15日 | 歌舞伎・文楽

陽春花形歌舞伎 「怪談乳房榎」 (4月11日・御園座)

老母を連れて久々の歌舞伎観劇。昼の部は七之助の早替り七変化、夜の部は勘九郎の三変化。どちらにするか迷ったが自分が見ていない演目の方にさせてもらった。母は脚が弱いので今回もすぐ近くのホテルに部屋を取った(芝居が跳ねた後に一緒に呑むためもあるが・笑)。昼に軽く蕎麦を手繰った後、少しホテルで休憩させてから御園座へ。今回は早くから計画していたこともあって自分の都合のついた日程で席を探すと花道真横の席が取れた。ラッキー。母は花道の真横に座るのは初めてだそうでワクワクもひとしお。席に座ると花道はちょうど自分達の顔の高さくらいになるので迫力も満点だ。

 

舞台の定式幕は通常と違い、黒、白、柿色の中村屋仕様。落語から歌舞伎の演目になったこの「怪談乳房榎」は、三遊亭圓朝による創作噺で明治21年の作品だそう。名古屋を含む地方の歌舞伎公演ではあまり通し(話の最初から最後まで)の演目を観る機会が多くないのでそれも嬉しい。

絵師の菱川重信が勘九郎、妻のお関が七之助。実悪(残忍な悪役)の磯貝浪江を演じるのは喜多村緑郎。現在は新派の俳優だ。勘九郎は下男の三助、ならず者の三次の役も早替りで演じる。その早替りの早いのなんの。もちろん仕掛けに目を留めさせたり、代役の背中を見せておいたりとこちらの目を惑わす手法があるのだが、替わっているように見せかけて替わっていなかったりもするので、母は肘で突いて教えてあげないとついていけてない場面もあるほど。いったい舞台の裏側ではどうやっているんだろう。

怪談なので話のすじは総じて悲惨なのだが、勘九郎が三助を演じる時に笑わせたりするので、上演中は笑いと早替りの時の「ほおぉ」という感嘆のため息がいくつもやってきて飽きさせる暇もない。クライマックスは1トンの水を使うという本物の滝。3列目くらいまでは水避けのビニールシートも配られているから水族館かテーマパークのアトラクション並み。また勘九郎が悪ノリしてわざと観客に向かって水を跳ねるので結構濡れていたようだ。その時の勘九郎の嬉しそうなことといったら(笑)。

それにしても勘九郎は亡くなった勘三郎によく似てきたなァ。もちろん以前から似ているのだが、今回は口跡、おどける時の表情、花道を通る時の背中からみた横顔までそっくり。血っていうのは凄いもんだ。それが弟の七之助は全く違うタイプで、これぞ女形っていう顔付きなのだからホント奇跡としか言いようがない兄弟だ。今回の演目はその両方の顔を観ることが出来たし、ド派手な演出だしで母も喜んでくれたようで良かった。

 


 

三世實川延若より直伝されたる
十八世中村勘三郎から習い覚えし

三遊亭円朝 口演

怪談乳房榎(かいだんちぶさのえのき)

中村勘九郎 早替りにて相勤め申し候
菱川重信
下男正助
うわばみ三次

重信妻お関    中村 七之助
松井三郎     中村 虎之介
重信弟子信鳥   中村 鶴松
住職雲海     市川 男女蔵
磯貝浪江     喜多村 緑郎

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