◆書籍紹介
・書籍名:「二人の本因坊/丈和・秀和ものがたり」
・発行所:静岡新聞社
・著者 :永岡 治
■内容紹介
「天下一名人の座を他家には譲らぬ」一門の浮沈を賭けて好敵手らと死闘。江戸末期、伊豆出身の2人の軌跡を追う。
■目次
・第1部 本因坊丈和
(奔放に生きた少年時代、デビュー戦、頭角を現す、本因坊家跡目 ほか)
・第2部 本因坊秀和
(生い立ちと修業時代、星打ちの新布石、井上因碩に挑戦、十五日間の激闘 ほか)
◇ ◇ ◇
本書は一年ほど前に発行されましたが地方新聞社の発行で、囲碁棋書としてはそれほどPRはされていませんでした。
棋譜はあまり載ってなく、丈和・秀和の伝記小説といったイメージです。
「丈和」:個性が強く、生涯、盤外も含めて闘争的な生き方が印象に残ります。
「秀和」:前半生は順風満帆でしたが、後半生は時代に翻弄された感じです。
この時代、命がけで対局する気迫は、武士道に通じるように思いますね。
囲碁の楽しみ方の一つとして、今後も囲碁史に興味をもっていきたいと思っています。