李沂修(り・いしゅう)七段(21)と三谷哲也五段(24)が対決する、囲碁の第34期新人王戦決勝3番勝負第1局が9月16日、東京・市ケ谷の日本棋院で始まり、李七段が白番1目半勝ちしました。
中盤で三谷が鋭い技を放ってポイントを稼いだものの、李は粘り強く追走して決め手を与えない。最後は模様を目一杯にまとめて逆転に成功した。
<李七段の話>
左辺の地がまとまった時点で細かくなりました。右下隅のヨセで勝ちになったと思いました。
<三谷五段の話>
上辺ではうまくやったと思ったのですが…。最後は難しくてよく分かりませんでした。
(しんぶん赤旗、週刊碁より抜粋)
「李、得意のヨセで逆転」、「三谷優勢に震え!?」
(週刊碁、見出しより)
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李沂修七段は棋聖リーグ入りし、七段に昇段したため新人王戦は今年が最後のチャンス。本局ではしぶとくヨセで勝ちきったようです。
敗れた三谷五段、本トーナメントでは謝女流本因坊・名人、村川五段、瀬戸七段と強豪を破っての決勝進出。得意の乱戦に持ち込めず、不完全燃焼だったかもしれません。
三谷五段は群馬県伊勢崎市の出身、県内の囲碁行事などにも何回も顔を見せています。
一局目は残念でしたが、地元の期待に応えて是非優勝を果たしてもらいたいものです。