「第51期十段戦挑戦手合五番勝負第5局」が4月26日に「関西棋院」で行われた。結果は白番の結城九段が井山裕太十段に1目半勝ちをおさめシリーズ成績3勝2敗でタイトル奪取となった。結城は初の十段獲得。井山の十段3連覇は成らなかった。井山は棋聖・本因坊・天元・王座・碁聖の5冠に後退した。
(日本棋院HPより抜粋)
「結城新十段、コウを勝って優勢」 「井山7冠の夢遠のく、勇み足から主導権失う」
(週刊碁見出しより)
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十段位奪取の結城さん。形勢不明の終盤でしたが、コウを粘って勝利の女神を引き寄せました。
41歳のタイトル棋士は久しぶりとのことですが、碁界の若手スター棋士に意地を見せましたね。
6冠から5冠に後退した井山さん。各方面から注目され、プレッシャーもあったでしょうね。
対局後の取材も負けた井山さんの方が優勢だったそうです。
井山さんが6冠になったのが3月14日ですから、1ケ月半の天下でした。
「6冠達成記念パーティー」「6冠達成記念キャンペーン」などのイベントが組まれていますが、空しいですね・・・
5月16日からは「本因坊戦7番勝負」が始まります。
井山本因坊に挑戦するのは、挑戦者決定リーグ戦を7連勝で勝ち抜いた高尾九段。今年の勝ち星ランキングでもトップを走っています。
これまでの対戦成績は井山本因坊が17勝5敗と優勢ですが、2011年以降は4勝4敗のタイ。難敵を迎えて5冠を維持できるか、正念場ですね。