◆書籍紹介
・書籍名:「石心/囲碁棋士・大竹英雄小伝 」
・発行所:石風社
・著者:井口幸久
・発行年月:2013年8月
◆内容紹介
伝説の名勝負がいま甦る!囲碁界のマエストロ・大竹英雄がその半生を語る。
西日本新聞に連載された「聞き書きシリーズ『石心』」をもとに加筆・修正。
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大竹英雄・名誉碁聖を語るとき「大竹美学」というフレーズがよく使われます。
勝負より「美しい棋譜を残したい」というのが信条のようで、日本の伝統的な系統でしょうか。
「石心(せきしん)」は、大竹九段の名前入り囲碁クッズで「揮毫扇子」や「棋士湯呑」にも使われています。
また故・梶原武雄・九段の著書にもあったような気がします。棋士のタイプとして同じような雰囲気がありますね。
大竹九段の特長として「相手の考えていることを瞬時に見抜く能力に優れている」とありました。
これは囲碁の技術的な「読み」だけでなく、日常的にお付き合いする方々対しても同様で「細やかな気配りの人」ということでした。
「相手の気持を理解(読む)する」、「洞察力」、魅力的な人間はここが違うようです。
当ブログ、「囲碁書籍/盤上に夢と元気を」(2013-07-09掲載、武宮九段・著)と構成は似ているようで、師の木谷實はじめ呉清源、以下多くの著名棋士についての感想が書かれています。
同じ木谷門下の故・加藤正夫・名誉王座の項は、もう少しページを割いて欲しかったですね。