第38期碁聖戦五番勝負の第5局が8月23日に大阪市「日本棋院関西総本部」で行われた。結果白番の井山碁聖が河野九段に2目半勝ちをおさめ、シリーズ成績3勝2敗でタイトル防衛となった。
井山碁聖はこのシリーズ2連敗後の3連勝で逆転防衛を果たした。河野九段の初の碁聖獲得は成らなかった。
(日本棋院HPより抜粋)
「井山防衛、河野破り 5冠を堅守」 「河野わずかに執念実らず」
(週刊碁見出しより抜粋)
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2連敗後に3連勝で碁聖位を防衛した井山5冠、本局では中盤の折衝でポイントを上げ僅差で逃げ切りました。
あと一歩のところまで追い詰めながら敗れた河野九段、井山碁聖の底力に屈したシリーズとなりました。
碁聖戦5番勝負も井山5冠の防衛で決着となりましたが、囲碁ファンの反応はどうでしょう。
ニュース的には井山さんの活躍で盛り上がったでしょうが、「井山一強」では面白くないというファンもいると思います。
ただ、河野さんや世代が上の棋士の場合、話題性としてはイマイチのような気がします。
囲碁界としては、十代の新鋭棋士がタイトル戦で活躍する場面を見たいと思っていることでしょうね。