天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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失敗しない羽根直樹先生

2021-07-10 21:00:00 | 本と雑誌

NHKテキスト/囲碁講座に「中部発!尾張なき旅」という連載コーナーがあります。
今月号(2021/7月号)では羽根直樹九段の記事、一部を紹介。

中部総本部で失敗しないイメージがある棋士と言えば、やはり羽根直樹九段。ただこの先生の場合、大門未知子(テレビドラマ『ドクターX』の主役)とは違い、自信満々に「わたし、失敗しないので」なんて言うことは絶対ない。
どちらかというと、「この展開ならしかたがないね」とか、「これくらいなら我慢できるね」とか、マイナスじゃなきゃいいというようなニュアンスの言葉が多い。

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ナルホド、焦らずに自分のペースを貫くことが大切なんですね。
ただ、「言うは易く行うは難し」・・・

羽根九段は一昨日(7/8)、名人戦リーグでトップを1敗で追う許家元・十段を降しリーグ残留決定。一力二冠の挑戦権獲得に貢献したことになりますか。
この大一番のように、注目棋士(井山+令和三羽烏など)に一泡食わせるような勝利が多く、楽しませてくれますね。

このコーナーを書いているのは下島陽平八段。「囲碁フォーカス講座・上野愛咲美のハンマーパンチ」で進行役を努めており、テレビ・動画・エッセイなどで囲碁普及に大忙しのようです。

この文の最後に
羽根先生、もっと教えてくださいな。このままでは自分の決めゼリフが「わたし、失敗しかしないので」になってしまいそうだから。

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1年前の記事(2020-07-10):囲碁書籍「囲碁ライバル物語」

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「爛柯の宴」/週刊碁・囲碁小説

2021-07-08 21:00:00 | 本と雑誌

「爛柯」――囲碁の別称、または囲碁に夢中になって時間が経つのを忘れること。
新人商社マンの井山は接待の席で囲碁好きの社長から盛んに囲碁を勧められる。その時は拒み続けるが、その後ヒョンなことから囲碁の世界へと引きずり込まれた井山は、次第次第に囲碁の魔の魅力の虜となっていく・・・。

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今週号で第6回となる松井琢磨氏のファンタジー囲碁小説「爛柯の宴」。囲碁に無縁の青年がどう碁と関わっていくか・・・。
主人公の名前が「井山聡太」、囲碁・将棋ファンをくすぐりますね。

本書は一般書店で扱ってなく、アマゾンのキンドルかオンデマンド(ペーパーバック)での発売とのこと。これも時代の流れでしょうか・・・。

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1年前の記事(2020-07-08):水上・温泉紀行

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第46期碁聖戦第1局/井山先勝!

2021-07-06 21:00:00 | プロ棋戦

連覇を目指す一力遼碁聖に井山裕太三冠が挑戦する 第46期碁聖戦挑戦手合五番勝負第1局が6月26日(土)に岡山県倉敷市「マービーふれあいセンター」で打たれ、井山が135手までで黒番中押し勝ちをおさめシリーズ先勝とした。第2局は、7月12日(月)に 宮城県仙台市「ホテル佐勘」で打たれる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「井山好発進、最短ルートでKO」 「一力、精彩を欠く」
   (週刊碁見出しより抜粋)

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初戦を制した井山三冠、複雑な攻防を最強手で押し切りました。
敗れた一力碁聖、サバキで苦戦に・・・。

井山さんは本局の3日後に本因坊戦で芝野さんに勝利、3-3のタイに戻し調子を上げています。
一力さんは本局まで12連勝と絶好調でしたが、力を出し切れなかったようです。

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今回の対局地は岡山県倉敷市真備町「マービーふれあいセンター」。
3年前の西日本豪雨(2018/7月)で大きな被害を受けました。

この施設では2011年~2017年まで、「くらしき吉備真備杯こども棋聖戦」が行われてきました。
今年は再オープンしたこの施設で、「こども棋聖戦」の開催を期待しています。

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1年前の記事(2020-07-06):第75期本因坊戦第4局/虎丸反撃、第5局鳥羽へ

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第76期本因坊戦七番勝負第6局/文裕連勝、最終第7局へ

2021-07-04 21:00:00 | プロ棋戦

第76期本因坊戦七番勝負第6局が6月29日(火)、30日(水)に三重県鳥羽市 「戸田家」で打たれ、 本因坊文裕(=井山裕太九段)が芝野虎丸王座に黒番中押し勝ちをおさめ連勝、シリーズ3勝3敗のタイとした。最終第7局は、7月6日(火)、7日(水)に山梨県甲府市「常磐ホテル」で開催される。
   (日本棋院HPより抜粋)

「文裕並ぶ、逆境超えて最終局へ」 「芝野、ヨセで見損じ」
   (週刊碁見出しより)

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カド番から連勝で追いついた井山本因坊。序盤からわずかに形勢をリード、終盤で形勢不明に陥るも芝野王座の見落としで中押し勝ち。
敗れた芝野王座、後半で秘術を尽くすも届かず・・・。

これで本シリーズは3-3のタイ。内容的には井山さんが上向き、本因坊10連覇の可能性も濃くなってきました。
芝野王座は本シリーズで最年少本因坊位がかかっていますが、結果はいかに・・・?

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今回の対局地は三重県鳥羽市「戸田家」。多くのタイトル戦が行われています。
三重県の観光ツアーというと、伊勢神宮と鳥羽のセットが多いようですね。

10年ほど前に伊勢・鳥羽を訪れたことがあり、名物の「伊勢うどん」を食べました。
太くて柔らかい麺は、好みが分かれそう・・・。

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1年前の記事(2020-07-04):こども囲碁教室再開

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囲碁書籍/初段の常識・石の強弱で打つ場所を決めろ

2021-07-02 21:00:00 | 本と雑誌

◆書籍紹介  
・書籍名:「初段の常識・石の強弱で打つ場所を決めろ」
・発行所:NHK出版  
・著 者:小松英樹
・発行年月:2016年4月
◆内容紹介
石の強弱を理解する!
NHK『囲碁講座』テキストで好評だった「初段の常識 盤上の価値マスター」(2015年4~9月号収載)の書籍化。
石の強弱を判断して盤上の価値を見極めれば、打つ手は自然に決まってくる──。
初段の方にとって知っておきたい常識や、級位者の方にとっては初段獲得に必要な技術・知識が学べる、レベルアップのための一冊。

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本書はNHK-Eテレで2015年4月~9月に放送された「初段の常識 盤上の価値マスター」を書籍化したものです。
当ブログで当時の感想があります。
  ↓
NHK囲碁講座「盤上の価値マスター」

「生きている石(強い石)の近くは価値が低く、弱い石の近くがいちばん価値が高い」
放送を見たときは「ナルホド」と納得したものですが、まったく身についていない・・・。

この本はNHK『囲碁講座』テキストのクイズで当選した景品です。
思わず転がり込んだ本書ですが、本棚に眠る運命か・・・。

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1年前の記事(2020-07-02):素人っぽい手/将棋・藤井七段

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