天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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返し技

2022-12-10 21:00:00 | 囲碁

囲碁の勝敗を決める要素として「返し技」があります。
「返し技」は「柔道や剣道などで相手の攻撃を外し、相手の力を利用してかける技」とあります。

囲碁の解説例:
序盤、左上の攻防で、黒番一力の無理気味な攻めに対して井山の「返し技」が冴え、早くも白がリードを奪う。

ザル碁党の場合、この「返し技」で自滅するケースが多いようです。
相手の攻めに対して、無理気味な反発(返し技)で形勢を損なう・・・。

反発したい気持ちは分かりますが、分相応の対応が肝心かと・・・。

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1年前の記事(2021-12-10):NHK朝ドラ/カムカムエヴリバディ

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プロ棋士・四字熟語/安達利昌、光永淳造、趙治勲

2022-12-08 21:00:00 | プロ棋士

「週刊碁」に連載の四字熟語、「つるりん(鶴山淳志八段、林漢傑八段)式観る碁のすすめ」

第62回:博覧強記/安達利昌七段
★博覧強記(はくらん・きょうき):広く物事を見知って、よく覚えていること。博覧は知識が豊富、強記は記憶力に優れていること。

りん:記憶力がいい棋士はけっこうたくさんいるよね。
つる:あえて一人選ぶとしたら?
りん:安達(利昌七段)くんかな。どんな複雑で難しい変化でもサラサラって並べるよね。口癖は「たしかこれは」。
つる:あまりにも淀みなく解説するから、最近は安達解説員って呼ばれているね。

第63回:孤笈飄然/光永淳造六段
★孤笈飄然(こきゅう・ひょうぜん):学ぶ心を持ってさまようこと。何にも縛られずに自分が求めるものをのびのびと追求すること

つる:光永さんはね、数学の超天才なんだよ。
りん:・・・どうして棋士に・・・。
つる:それは天才だから。碁に興味が出ちゃったから。ツイッターでは囲碁のヨセについての考察。光永さんが言うには、実際の局面では例外が多すぎて法則は役にたたないことが多いんだって。
りん:じゃあ、何のためにやっているの?
つる:分かってないなぁ。光永さんは「○○のため」なんてことに縛られないの。それが天才なの。

第64回:彫心鏤骨/趙治勲名誉名人
★彫心鏤骨(ちょうしん・るこつ):詩文を磨きあげるのに、心に彫りつけ骨に刻むように、非常な苦心をすること。

つる:研究者的な彫心鏤骨では梶原(武雄)先生の右に出る人はいないかもしれないけど、勝負師的な彫心鏤骨では僕の師匠、趙治勲名誉名人はすごいと思うよ。
りん:前に「だから勝つのだ!」っていう先生の自伝を読んだことがあるけど、各章の見出しがすごい。「負けて明日ありと思うな」とか「死の意識と虚無感が人間を鍛える」とか「あのとき負け続けて、俺は鬼になったとか。
つる:弟子から見ても師匠の碁に対する姿勢は怖いくらいだったよ。

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安達利昌七段(31)は、今期のNHK杯1回戦で伊田篤史九段に敗退、伊田さんの大模様作戦に屈しました。
11/6放送の「安斎伸彰八段×沼舘沙輝哉七段」戦では解説を担当、淀みない解説にナルホド・・・。

光永淳造六段(48)は、かつて学生囲碁界で活躍していました。なぜ棋士に? そこに囲碁があるから・・・。
当ブログも「何のため」などとヤボは言いません。凡才ですが・・・。

趙治勲名誉名人(66)、最近イベントのスピーチではオチャラケ気味ですが、彫心鏤骨はどこへ・・・。
最新刊「趙治勲、囲碁と生きる」を購入しました。感想は別途・・・。

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1年前の記事(2021-12-08):第23回農心杯世界囲碁最強戦/井山4連勝!

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第48期天元戦第4局/関が勝利し2勝2敗に

2022-12-06 21:00:00 | プロ棋戦

第48期天元戦五番勝負の第4局が12月1日(木)に兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」で打たれ、白番の関航太郎天元が伊田篤史九段に中押し勝ちをおさめ、シリーズ2勝2敗となった。
最終局の第5局は12月15日(木)に徳島県徳島市「徳島グランヴィリオホテル」で行われる。
    (日本棋院HPより抜粋)
 
「関 快勝劇、カド番で光る自在な技」 「伊田、渾身の勝負手も・・・」
    (週刊碁、見出しより)

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2-2のタイに戻した関天元(20)、負けない布陣構築で快勝。
敗れた伊田九段(28)、趣向の初手天元も空転か・・・。

関天元は「AIソムリエ」と呼ばれているとのこと。先日放送のNHK杯でも芝野名人に勝利、冷静な形勢判断が光ります。
伊田九段の初手天元はAIの勝率が6%下がったそうです。相手がソムリエでは・・・。

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今回の対局地は兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」。

淡路島と言えば「玉ねぎ」、玉ねぎと言えば「涙」、亡き母の涙はいずこに・・・。

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1年前の記事(2021-12-06):第69期王座戦第4局/芝野が勝利、決着は最終局へ!

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第17回若鯉戦/上野若鯉が2連覇!

2022-12-04 21:00:00 | プロ棋戦

30歳以下・七段以下の棋士で争われる第17回広島アルミ杯・若鯉戦本戦トーナメントが 広島県広島市の中國新聞本社で、 11月26日に1回戦・2回戦、27日に準決勝・決勝が行われた。
決勝は上野愛咲美若鯉対小池芳弘七段で行われ、 上野が176手まで白番中押し勝ちをおさめ優勝した。これにより若鯉戦では初めての2年連続優勝と、一昨年の藤沢里菜女流名人(当時)の優勝と合わせて3年連続女流棋士の優勝となった。
    (日本棋院HPより抜粋)
 
「上野ハンマー炸裂連覇、大石仕留めて快勝」 「小池、初優勝に届かず」
    (週刊碁、見出しより)

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2連覇の上野若鯉、持ち味を発揮し、大技で決めました。
敗れた小池七段、誤算で流れを掴めず・・・。

上野さん優勝で3年連続女流棋士の優勝、男女差は着実に接近しているようです。
ただ持ち時間の長い7大棋戦では、もう一歩か・・・。

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1年前の記事(2021-12-04):「AI時代の新格言」NHK囲碁フォーカス

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皇帝ダリア

2022-12-02 21:00:00 | 日記・エッセイ・コラム

近所を散歩していると、「皇帝ダリア」をよく見かけます。
多く見られるようになったのは、この5~6年ほどでしょうか。
薄紫色で大ぶりの花は華やかで「皇帝」の名称もナルホド・・・。

花木にも流行り廃りがあるようで、ハナミズキは庭木・街路樹などで人気がありましたが、最近はそれほどでも・・・。
わが家にも2本ありましたが、花のつきが悪く数年前に伐採・・・。

マジカルバナナ風に、「皇帝」と言ったら「皇帝ペンギン」、「皇帝ペンギン」と言ったら「ファースト・ペンギン」、「ファースト・ペンギン」と言ったら「テレビドラマ」・・・。
現在放送中のドラマですが来週が最終回、シングルマザーの奮闘ぶりがオモシロイ・・・。

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1年前の記事(2021-12-02):剛毅果断/伊田篤史八段

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