2010年の師走、本なんて悠長に読んでいる暇はなかったはずなのだが。時間の隙間を見つけて読んだ。
ジョージ・オーウェルを2冊読んだというのは、人生の中で久々の画期的な事だった。
読書は何歳になってもいろいろな世界に触れることができる。
さて、今年は何冊読めるかな。
12月の読書メーター読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1495ページ
動物農場―おとぎばなし (岩波文庫)私も1984年に引き続き。 この年になって、オーウェルを初めて読む、というのは恥ずかしいことかもしれないが、死ぬ前に読めてよかった。歴史は繰り返す、とはよくいったもの、100年くらいのサイクルで世の中は廻っている。ひと世代強といった感じか。所詮、人間誰しも、同じ穴のムジナか。47歳でオーウェルは死に、私は未だ生きながらえている。この先、何年生きていけるだろう。読了日:12月28日 著者:ジョージ オーウェル
一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)拷問によって人を廃人にしただけの話。同じような展開で思い出したのは遠藤周作の「沈黙」。あれは、キリシタン弾圧だったが、最終的には拷問により人を廃人にしているだけだった。ビッグブラザーのイングソックも将軍の江戸幕府も、体制維持の方法は同じようなものか・・・そう考えると江戸幕府はすごかった。読了日:12月26日 著者:ジョージ・オーウェル