こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

手みやげ

2011年01月20日 | 妻の名言
先日、この4月から一緒に仕事をすることになる若い先生が挨拶に来てくれた。
そのとき、とても美味しそうなお菓子を手みやげに持ってきてくれた。
よくできた青年だな。と思った。

私は、手みやげを持っていく、ということがどれほど大事かわからないまま育った人間で、若い頃のことを思い出すと、本当に恥ずかしい。両親にそういったことを教えてもらった覚えは無かったし、自分でそういったことをしようという気になったことも無かった。

結婚してから妻に、「お医者さんなんて、人からもらうばかりで、自分からどうこうしよう、なんてことないでしょう?普通の社会では、こうやってどこかへおうかがいするときには必ず、何か持っていくのが礼儀なの」と、教えられ、びっくりした。これが、20代後半。

それ以来、自分自身、どこかへうかがう時は、手みやげを忘れないようにしている。
時々、忘れてしまうこともあるが、駅の売店で買うことができる。
駅の売店になんで、おせんべいとかクッキーの詰め合わせがあるのか、そのときになってわかった。
虚礼廃止は、世の流れでもあるが、潤滑油程度のものはあってもいいかもしれないと思う。

私の場合、あらかじめ用意する場合は、だいたいが豊島屋の鳩サブレー
なんと言っても、自分の大好物を差し上げるのが何よりだ。
勤務先の近くにある美味しいお菓子屋さんのクッキーということも時々ある。

話がそれてしまったが、手みやげが大事、なんていうのは、普通、誰かに教えてもらわないと気がつくものではない。だから、今度の先生も、誰かに、「ちゃんと手みやげ持っていけよ」なんて言われたのだろうか。

そういったことを教えてくれる人がいる、というのも、とても幸せなことだ。
そしてそれをちゃんとする、という姿勢も大切だ。

普段、こういったことになれていないのか、こういう時は『これ、皆さんでどうぞ』なんていったりするが、「これ、おみやげです」って、ちょっと可愛いよね。