こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

ボーイスカウト

2011年01月19日 | 家族のこと

息子が、ボーイスカウトのプログラムで、ホームレス訪問(体験)をしてきた。
JR沿線某駅周囲で、ホームレス支援の活動をしている人と一緒に、ホームレスの人の様子を見て、声がけをして、食料を配る。ずいぶん寒かったようだが、帰ってきた息子の顔は、私から見てとても立派に見えた。

少子化のせいもあり、ボーイスカウト運動に参加する子供はずいぶん減っている。
息子の入っている団も前途多難ではあるが、先日の餅つき会では、久々に多くの人が集まった。

宇宙飛行士の旦那さん(病理の先生ではありません)もOBにいて、お子さんを連れてきてくれた。

ガールスカウト団もあって、一緒にお餅をついた。

いつの間にやら息子は、団一番の力持ちになっていました。

ナイトウォークや、単独キャンプにホームレス訪問。安全が確保できる範囲内でプログラムを組み、若いときに知っておくべきことを年齢を越えて体験させる。今度の夏休みには第22回世界ジャンボリーが待っている。

こんなことに費やす時間があれば、勉強をさせた方が、将来的にはいいのだろうが、どうしてもそうとは思えない。
ただ遊んでいるだけのように見えたビーバースカウトのころから、応援してずーっと続けさせてきて、ここまで来たが、精神的にずいぶん成長したように思える。

私が「ホームレスの人って、なんでホームレスのままなの?生活保護を受ければいいのに」と尋ねたところ。
息子の回答は一言「ホームレスの人は、自由なんだよ」。
ここで、ホームレスの社会的是非について議論する気はない。ただ、16歳の息子が、この体験を通じ、いろんなことを考えた上で、その言葉が出てきたわけで、私の知らない世界について、彼は知っていて、考えているということだ。

小さなお子さん(女の子でも入れる団はあります)がいらっしゃる方、一度近所のボーイスカウト団をのぞいてみてはいかがだろう?また、そういうところを知らないというのなら、野山でハイキング、駅前で募金をしているスカウトに尋ねてみるといい。必ず、話の分かる大人(リーダー)が近くにいるので、ご近所のボーイスカウトを紹介してくれると思う。そうはいっても、続けるのは大変だ。