こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

あれこれ考える時間

2011年01月28日 | 通勤・交通・旅行
妻の病気の間、自動車で通勤した。これだと1時間近く節約でき、往復の2時間分が一日の中で浮く。その時間を食事、犬の散歩その他の家事に充てた。
おかげさまで、妻もだいぶ元気になって、私はいつも通り電車+35分の徒歩に戻った。

わずか4日だったが、連続して自動車で通勤してみてびっくりしたことがある。
電車にのっている時間、歩いている時間というのが自分にとってとても大切なもんだったこと。

電車にのっている時間、好きな小説を読んだり、論文を読んだり、発表の準備や、論文の準備をしたり。仕事中はどうしても診断のための絵合わせが多く、本を読むにも断片的になる。
休み時間はメールの整理が大変だし、結局は自分の頭を休ませる時間というのをあまり取れない。
歩いている時間はもっと大切な事に気がついた。
いつもと同じ道でも、木の芽、花のつぼみを探しながら歩いていると、毎日の変化が実感できる。空も四季それぞれの色だ。冬空を見上げながら、昨夏のあの暑さを考えたりする。
霜柱を踏みながら歩き、池の氷の厚みを眺める。

そして、なによりこうした時間こそがこのブログに載せることを、あれこれ考えるに最適の時間だということ。

自動車通勤でも、あれこれ考えるが、人との接触がない。
車同士では車の価値はなんとなく分かっても、相手の息遣いも匂いもわからない。

そんなふうに、考えてみると、往復の時間というのもまんざら、無駄ばかりでもないようだ。