こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

とてもうれしかったこと

2011年01月25日 | 家族のこと
某研究会で、見ず知らずの先生から、薮から棒に「あの、以前お嬢さんからお礼のお手紙を頂いたんです。」
一体何のことやら、と話の続きを聞いていると。
「以前に、お嬢さんから、見ざる言わざる聞かざるの絵の書いてあるお手紙です。」
一体、何のことだ?この人はなにを?
「いや、お嬢さんがいらっしゃるときに、お父さんのお名前で手紙をいただいていましたが、それが、先生だったとは。いや、びっくりです。」
やっと、わかってきたのは、娘がアナフィラキシーショックを起こすタイプのアレルギーを持っているので、北関東への修学旅行の際に、アレルギー反応を起こしたときに受診できる病院に、何かあったときにはよろしくお願いします。という手紙を書いた。

修学旅行からは無事帰ってきて、娘がその病院にお礼状を書いた。
その先生は、その病院におられた先生で、お願いのお手紙の主と私が同一の名前で、娘の父だとわかった、ということ。
「観光地を抱えているせいもあって、これこれの疾患のある子供が修学旅行などで来るので何かあった時はよろしく、といったような手紙は、教育委員会などからもよく来ます。でも、ご本人がお礼状を書いてきてくれるなんて、無いです。職員、みんなすごく嬉しく、今もナースステーションに張ってあるんですよ。
看護師さんなんか、きっとしつけがいいんでしょうね、なんて言ってる人もいるんですよ。」
と、まあ、ずいぶんの褒められようだった。

でも、こういうのは、とても嬉しいし、誇らしい。
我が子が、こういうときにお礼の気持ちを伝える、そういうことを知っているということ。そして人様に褒めていただき、喜んでいただく、なんて言うのは本当に嬉しいことだ。
子は親の鏡、良い子に育ってくれてよかった、と思う。