
この線に沿って歩いていけば、いいことがある。
そんなことを思いながら、この線をたどる。
この無限のループから抜け出すには、どうすればいいか。
線を途中で消して、自分で新たな線を書いていくしか無い。
私にその力があるか、その力が残っているか。
果たして、そうしてきたか判らない自分がそうすることができるのか。
ちょっと年下の後輩が
「わからなことばかり増えてくる、もう病理をやめたいですよ」といい。
べつの後輩は
「細分化がどんどん進んで、専門領域外のことにはついていけませんよね」という。
後輩と言ってもみな40過ぎ、それぞれの施設に戻れば、一線で活躍している。
誰かの学会だの研究会だのの予演会(酔えん会?

そして、勉強会のあとの飲み会でくだをまく。
病気の真実を知ろうとすればするほど、真実は遥か彼方に去ってゆく。
24時間、365日、病理の勉強ができればいいのだが、もうそうもいかない。
少年老いやすく学成り難し
最近、この意味がようやく分かってきた気がする。そして、その道を知るのは自分しか無い。
真実へと導いてくれる導線はか細い。
自らが進むべき新たな道を模索するにはどうればいいか。

