こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

真実への導線

2011年07月01日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

この線に沿って歩いていけば、いいことがある。
そんなことを思いながら、この線をたどる。

この無限のループから抜け出すには、どうすればいいか。
線を途中で消して、自分で新たな線を書いていくしか無い。
私にその力があるか、その力が残っているか。

果たして、そうしてきたか判らない自分がそうすることができるのか。


ちょっと年下の後輩が
「わからなことばかり増えてくる、もう病理をやめたいですよ」といい。
べつの後輩は
「細分化がどんどん進んで、専門領域外のことにはついていけませんよね」という。
後輩と言ってもみな40過ぎ、それぞれの施設に戻れば、一線で活躍している。

誰かの学会だの研究会だのの予演会(酔えん会?)があると、別々の施設に出た先輩後輩で集まる。教室を出てしまうと、こうしてバラバラの病理医同士で集まって、私的に勉強会をする。
そして、勉強会のあとの飲み会でくだをまく。

病気の真実を知ろうとすればするほど、真実は遥か彼方に去ってゆく。

24時間、365日、病理の勉強ができればいいのだが、もうそうもいかない。

少年老いやすく学成り難し

最近、この意味がようやく分かってきた気がする。そして、その道を知るのは自分しか無い。

真実へと導いてくれる導線はか細い。
自らが進むべき新たな道を模索するにはどうればいいか。

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