今の時期、道を歩いていると甘い匂いがしてくる。胸いっぱいに吸い込みたくなる。
クチナシの香り、地味な花だが、白くて可憐。
先日、仕事帰りに夜道を歩いていたら、クチナシのとてもいい香りがしてきたので、花を探してみたのだが、暗くてよくわからなかった。
そこで、通勤経路をクチナシの花を辿ってのものにしてみようと考えた。
朝、勤務先のある駅をおりると、遊歩道がある。まずそこに2、3株。
うーん、出勤前、朝から気持ちいい。
このあと7、8分歩くとクチナシで生け垣を作っているお家がある。周囲はクチナシの香りで満たされている。
ここのお宅の人、よほど好きなんだろうなと思う。
私も自宅に1株、植えてみたい。
ここから、少し行った公園でも香りがするので、どこかとさがしたら、あったあった。
そして、夜道で所在のわからなかったクチナシ2株。小川のほとりにあった。
この川、昔ながらに柳もあって、風情がある。
こうやって、クンクンやりながら花の臭いを探していると、花を求めて飛び回る虫の気持ちがわかるような気がする、かな?
こんなんだから、可憐でかぐわしい香りの花には、悪い虫がつくのもむべなるかな。