最後の1週間で駆け込んで読んだ、夜行観覧車。
人間、生まれ、育ち、結婚し、そして生み育てる。そんなふうに、一周するとやっと人生ってこんなもんなんだ、と気がついた。不思議な題の真意はそこ?
様々な登場人物に自分が投影できて、深く感情移入できた。最近は、こういう作風が流行なのかな?
背景として先日、NHKで放映していた「下流の宴」と共通する部分(上昇志向、医者、医学部受験)が多分にあったのが印象的。医者にしても、なればなったで、上下左右嫌なことはたくさんあるのにだが、それでも恵まれた職業と思わねばならないか。
海外学会のハウツー本は、いまさらだが、目についたので。
ヒト発生のアトラスは、これまでいいものがなかったので、出色の出来。HOXだのPAXだの、発現遺伝子のマップを重ねたりすると面白いかも・・・ごちゃごちゃしすぎちゃうかな?
7月の読書メーター読んだ本の数:3冊読んだページ数:438ページナイス数:9ナイス夜行観覧車すべての登場人物がよく描けている。 人間、いくら頑張ったところで、自分視線でしか物事を考えられないということ。3人の子供たちのしたたかさにも舌を巻く。技術的には、それぞれの登場人物のモノローグが細かすぎるように思える。人間、ここまで自分のこと、周りのことを理由付けしながら生きてはいない。それとも、犯罪に巻き込まれればこうなるか? バスケ用具捨ての場面は、元受験校バスケプレーヤーとしてこみ上げてくるものがあった(同情)。 本筋とはそれるが、ブロガーの一人として、ネット利用は謙虚にしよう。読了日:07月27日 著者:湊 かなえ
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