こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

明るく生きる

2011年08月12日 | 生き方について考える
いつも、悩んで泣き言ばかりというのもなんなので、生き方について、少し考えてみたい。
まずは明るく生きること。

一口に「明るく生きる」といっても、それはどういうことなのか。漠然としすぎていてよくわからない。

「明るい」という言葉、よく、『○○について、明るい』などというように、なにかについて詳しい、というように使われる。そのセンからいけば、「明るく生きる」というのは、生きることをよく知っている、ということに通じる。

つまり、「明るく生きる」には、人生をよく味わい、人生の意味を考える必要がある。
ただ、人生をよく味わう、などというのは老人になってからやっとできることで、人間関係や社会的役割が急激に増大していく、20代、30代の悩み多き世代の人にとっては、そう簡単にできることではない。
私自身、その頃の悩みはひどいものがあった。友人、上司との確執ではあったが、そんなとき、すぐに「もうダメだ」「死ぬしか無い」などと考えていた。今でも、「もうダメだ」はしょっちゅうだが、「死ぬしか無い」は皆無とは言えないが、ほとんど無い。これは、やっぱり、人生、なるようにしかならない。ということと、とって喰われることは無い、ということに気がついたせいだろう。
そして、今では、少しだけだが、「明るく生きる」コツのようなものが身に付いたような気がする。

具体的に、どうしたら「明るく生きる」ことができるか、もちろんとても難しいことだけど、やろうと思えばやれないこともない。
まず、一番大切なのは、嫌いな人、苦手な人とは付き合わない。
自身の病気や親しい人の死を除けば、明るく生きることの大きな問題の一つは人間関係だ。人間関係がうまくいかないとき、相手の良いところを探すというような、ある程度の努力必要だが、大概はうまくいかないので、会わない、近づかない。学校や職場のように、逃げ場がないところだとむこうから近づいてんきたりするが、そんなときでもできる限り、避ける。明るく生きるためには、人をさける努力が必要だ。
二番目は、人生なるようにしかならない。と、考えること。
自分の人生を切り拓く努力を怠ってはいけないが、いくら努力しても、かなわぬことはいくらでもある。人それぞれの力の関係で、否、万物それぞれの力の関係で、自らの人生はなるようにしかならない。そして、生きとし生けるもの、行き着く先は死であり、よほどのことが無い限りとって食われることは無い。
ただ、天災はいかんともし難く、防災の努力は怠ってはならない。また、国が戦争などおこさないように、注意していることも大切だ。
三番目は、人それぞれが自分の考えで生きていることを知る。所詮、人は、相互に入れ替わることはできないのであり、それぞれの個体は、それぞれの自己判断のもとで考え生きている。従って、人は人、私は私、である。
換言すれば、人はみな、自分のことは棚に上げて勝手なこと(=その人本位のこと)を言って生きているわけで、羨ましく見える人もその人の本質(そういうものがあればだが)を見ているのではない。だから、他人に比べて自分をみじめに感じる必要はなく、自分がここにあることに意味のあることを自覚し、自分の生き方に自信を持って生きる。

嫌いな人、苦手な人とは付き合わない。
人生なるようにしかならない。
人それぞれが自分の考えで生きていることを知る。

この三つを考えれば、あれこれ悩まず、明るく生きていけると、私は、思う。

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