道を歩いていて、交差点で止まり、やってくる車のナンバーをふと見たら、
「877」。
思わず笑ってしまった。
「バナナ」。
自動車のナンバーは今や、自分で選ぶことができるので、いろいろな意味が裏に隠れている。
今も昔も多いのは、
「1」とか「777」「888」。毎朝、「1」の超高級ベンツとすれ違うが、なんだかやたらと似合って見えるのは、貧乏人の僻か。
ほかにも、ラッキーナンバーをあてているのや、「1224」や「911」と、日付のナンバーも多い。
もちろん、自分の誕生日、住所(番地ー号数)なども多い。
語呂合わせで「1188」「1122」で、私の車のナンバーもこの類い。
番号を選ばない人も多いようだが、車を買うときにディーラーが、
「あるとき、お客さんの車のナンバーが良くない語呂合わせになってしまったので、変更を申し上げたのですが、そのお客さん、そのままでいいっておっしゃってそのままお渡ししたんですが、そのお客さん、すぐ事故で亡くなられてしまい」
という、怪談じみた話を聞かされた時は怖かった。
彼女とか、娘の名前というのも意外と多い。
「875」とか「375」。
花子に美奈子、彼女の名前を付けてて、別れたらどうするのだろう。
自分の名前で、「3110」さんなんていうのもあるが、ちょっとわかりづらい。
職業で、「298」というのがあるが、これはわかりやすい。
産科医の車は「1103」が多いというが、本当だろうか。
「893」なら、みんなよけてくれるだろうか。
でも、変に絡まれても困る。
ちなみに、客が希望した番号がいつもいつも取れるわけではないでしょう?と、先のディーラーさんに聞いたら、「あたるまで、ひくだけです」とのことだった。