こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

四日と八日、十一日と十七日

2012年11月13日 | 日々思うこと、考えること
カンファレンスで、患者の臨床経過を説明する時、当然のことながらイベント(症状の変化や手術などの加療)があった日時を言う。
そこで間違った日付で話してしまうと、聞いている方はこんがらがってくる。
従って、日付は“正確な発音”で正しく伝わるようにしなければならない。
自分でもそうだが、四日は「よっか」でいいが、八日を「ようか」と発音すると上手にカンファレンス参加者に伝わっているのか不安になる。
そこで日付を正しく伝えようと思って、「はちにち」などと言ってしまっている。昨日、某科のカンファレンスでレジデントがそんな風に言っているのを聞いていて、ふと気がついた。

私は「12月8日」生まれだが、これを「はちにち」などと言ってしまう自分がいやになるが、そうしないと聞き間違えられてしまいそうなので仕方ない。
似たようなのに、十一日と十七日がある。七日はみな「なのか」という。ところが、十七日は「じゅうしちにち」。でも、「じゅういちにち(十一日)」と間違えられそうになるので、「じゅうななにち」と発音した方が”17”が間違いなく伝わる。
でも、これらは“正確な発音”であっても、“正しい”というか少なくとも“滑らかな”発音ではない。

日本語の数の数え方は、
「ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、いつつ、むっつ、ななつ、やっつ、ここのつ、とう」
か、
「いち、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち、きゅう、じゅう」
だと思うが、一桁の日付は前者で表現して、十一日より先は、後者になるし、「きゅう」は「く」になり、「にじゅうにち」は「はつか」である。
ちなみに、「ようか」は「やか」が転じたものだそうで、
「ついたち、ふつか、みっか、よっか、いつか、むいか、なのか、やっか、ここのか、とうか」
が、
「ついたち、ふつか、みっか、よっか、いつか、むいか、なのか、ようか、ここのか、とうか」
となっているようだ。

株式市況だの、競馬の着順だの、“絶対に”間違いがあってはならない局面というのはいろんなところにあって、それぞれ間違いのない読み方の工夫というのがなされている。

願わくば、将来、馬鹿げた役人が、「日本語の数字の表記は紛らわしくて難しいので、すべて英語で表現するようにしよう」などというようなことを言い出さないで欲しい。
ネイティブでない私たち、一桁ならなんとかなろうが、二桁以上を英語で話そうと思ったら、サーティーン?サーティー?とかなんとか、相当大変なことになりそうである。

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追記;それにしても、日本語というのは難しい。
こんなに難しい言語を操っているのだから、日本人というのはずいぶん頭を使っている。だから、日本人は賢いのだと、勝手に思っているのだが、どうだろう。