こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

ナイトのおかげ

2012年11月25日 | 犬との暮らし
待ちに待った秋晴れの休日。
妻とフラットコーテッドレトリバーのナイトと、散歩に出かけた。

佐助の谷戸から梶原の方に上っていく道が昔あったはず、という妻の記憶を確かめるべく、いざ出発した。街中は無茶苦茶混んでいたけれど、長谷の大谷戸を過ぎるころには人もまばら、のんびり歩くことができた。

まず、向かったのは、大谷戸のトンネルを出て右手に見えてくる谷戸。

人の手の入っていない手つかずの谷戸ということで、以前から知っていたが、なかなか来ることができなかった。
ちょっと入ってみると、「タチンダイ」という、聞きなれない言葉の矢印が。

帰ってから調べたら”北条氏常盤亭跡”という、国指定史跡で、世界遺産の候補の一つだそう。とても立派なやぐらがあった。
残念ながら、道はここで行き止まり。

これでめげないのが、妻。
セブンイレブンの裏あたりに上り口があるはず。

ほんとか?
グーグルの地図で探しても何もないぞ。

一抹の不安を感じながら、住宅地の奥へ分け入っていって、掃除をしていた人に、野村総研(跡地)の方へ出る道はないか、と尋ねると。
「道といえるかわかりませんが、確かにそんなところがあったような」
とのこと。
とりあえず、その先にあったけものみちのようなところを行ってみることにした。

ちょっと歩いただけで、後悔した。
道がないのだ。だけど、後悔したのは容易に引き返すことができるほどのところではなかった。昨日の雨で地面はぬかるみ、倒木を踏み越えて進まないとならない。
ついには、立ち往生してしまった。

そこで、ナイトに
「どっちにいけばいい?」と尋ねたら、勝手に進んでいく。
しばらくついて行ったら、野村総研(跡地)の裏に出た。ナイトは本当にけものみちを辿ってくれたようだった。
「助かった」
あとで、距離を測ったらわずか300メートルほどだったが、本当に迷子になったかと、怖かった。
二人でホッとして、野村総研(跡地)の中を抜けて、梶原に。

ここの場所、廃墟ではあるが、鎌倉市が管理しているので安全である。
紅葉も美しい。

桔梗山(グリーンハイツ)から佐助に戻るルートを登る。
地元の人しかいないところというのは、すれ違う人も少なく、思った以上に静かだった。

むしろ、山を登り切ってハイカーでごった返す大仏ハイキングコースに合流してホッとしたほどだった。
丘の上から見る鎌倉湾はとても美しく、やっぱり来てよかったと思わせてくれた。

それにしてもナイト、君の野性に助けてもらいました。
ありがとう。

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