こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

人の振りみて我が振り直せば

2012年11月22日 | 生き方について考える
往復4時間近くになる私の朝晩の長い旅(通勤)の道中、電車の乗り換えが二度ある。
ぎゅうぎゅうの満員電車の辛さもさることながら、ホームでの電車待ち、さらには乗り換えの移動にもつらいものがある。
その乗り換えのときに、嫌な思いをした。

こちらが進んでいく階段の少し先に向こう側から降りてくる階段があり、どうしてもクロスしてすれ違うことになる場所があるのだ。
向こうの電車から降りてくる人が塊で来ると(逆からみてもまたそうだが)、
日体大の集団行動のように、よどみなく行けばいいのだが、一般人が上手い具合にすれ違うことなど、できるわけが無い。
そういうわけで、すれ違う時にぶつかりそうになる。
その時は、乗っていた電車が遅れて、あわてて乗り換えようとしていたので、手を出して”済みません”みたいにして横切ろうとした。そして、ある若い女性の前を横切ったら、”チッ!”と舌打ちをされてしまった。

妙齢の仕事を持っている女性が舌打ちをするということ自体に驚いたし、自分の行動が人に嫌な思いをさせているということに落ち込みもした。
そもそも、この駅は構造的に難しい問題を多く抱えている(と思っている)ので、以前にもトラブルに巻き込まれそうになったことがある。その時は、心を落ち着けることで、決着させたが、今回は、ちょっと違った。

その女性は、私に目の前を横切られた腹いせだろう、聞こえよがしに舌打ちすることで、私に嫌な思いをさせた。
嫌な思いをさせられて、私は人に嫌な気持ちを抱かせることをしていないか、と不安になった。舌打ちをしたり、睨んだり。

そして、わかった。
少なくとも私が人に嫌な気持ちを持たせないようにしなければいいのだ。

そう決心したら、ずいぶん気が楽になった。

こんなこと、思ってもみなかったことだった。
人に嫌な思いをさせるということ、攻撃するということは、自分にとってずいぶんなストレスだったようだ。
相変わらず、マナーの悪いひとには、閉口してしまうが。


人の振りみて我が振りを直せば、ずいぶん楽に、気持ちよく生きることができそうだ。

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