朝、目覚めの鳥といえば、『コケコッコー』のニワトリだが、今の時期、鎌倉は『ホーホケキョウ』のウグイスが目を覚ましてくれる。もちろん、鎌倉だけではなく、ほうぼうでウグイスが鳴いているのだが、私が育った大田区ではウグイスの声を聞くことはなかった。
週末、バレーボールの練習のために行くという娘の目覚ましより早くからウグイスの声が聞こえる。ウグイスは縄張りがあるので、何羽もがひとところに集まって同じように鳴かない。だから、一羽一羽の声がよく聞こえる。
ウィークデイであっても、6時前後にはウグイスは私を起こしてくれる。とても素晴らしい、目覚まし時計である。
いい季節だ。
フラットコーテッドレトリバーのナイトを狂犬病の予防接種に連れて行った帰りに一人でぶらぶら歩いて帰った。鮮やかになってきた山々の新緑に誘われてか、多くの人が鎌倉にやってきている。桜の時期よりも人出は多い。ウグイスの声もよく聞こえる。
いつも思うが、鎌倉では誰もが、にこにこしている。そこで思いついたのは、鎌倉が一つのテーマパークであるということ。もちろん、昔から誰もが言っていることだろうが、八幡宮でそぞろ歩く人を見て私も実感した。
開園30年を迎えた東京ディズニーランドのようなアトラクションはないが、海あり、山あり、神社仏閣ありで、楽しさが引けを取ることはない。
明日の鎌倉まつりにだってパレードはある。
毎年のことだが、楽しい季節がやってきた。

