こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

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子供の受験に際して親がしてやれること

2013年04月15日 | 家族のこと
大学への進学を決めて、息子はずいぶんお祝いしてもらっていた。
そんな中、「親だって、大変ですから」と、私たちをねぎらってくれる人がいた。
お一方は、コロ健の後輩とその奥様、もうお一方は妻の学生時代の親友とそのご主人。以前より仲良くしてくれていた方達で、私たちのことを心から祝ってくれ、とてもうれしかった。
子供の受験というもの、子供の人生であるものの、親が手伝ってやらないわけにはいかない。親もそれなりに大変なことがある。

受験というのは、幼稚園受験にはじまり、小学校受験、中学受験、高校受験ときて大学受験で終わる。
日本における受験ヒエラルキーは大学受験を頂点としており、ほとんどすべての受験は大学受験を視野に入れてのものだ。
勉強するのは本人なので、本質的には親は関係ないはずではあるが、どうしても親は介入しなくてはならない。受験の際の親の介入度は、私の印象としては中学受験>>幼稚園>小学校>大学>高校といったところではないか。まあ、幼稚園受験、小学校受験は大都市圏、とくに東京圏が突出しているだけなので、これらを除けば、中学>>>大学>高校となっているように思える。

私は中学受験に対して、というか大学受験のための6年間一貫教育、というものに懐疑的であったので、息子には中学受験をさせなかった。それは、実は親としての怠慢であったかとも思うが、中学受験における親の役割は重要だ。親子の二人三脚と言われるように、親の言うことを何でもきく小学生という時期に勉強をさせるのは効率的でもある。親が黙っていても勉強する子、もしくは元々頭のよい子もいるにはいるが、残りのほとんどの小学生の中学受験の成否は親にかかっている。

それに対して、反抗期である中学生を高校受験で上手く誘導するのは難しい。親が何を言っても聞く耳を持たない。
大学受験にいたっては、完全に本人次第で、それまでに蓄積してきたものの差が出るので、親はエキストラの学習費、すなわち塾代などを払うことと、生活環境を整えてやることしか能がない。
子供の受験に親がどの段階でどのようにかかわるか、などということはそれぞれの家庭の考え方なり、事情なりがあって何がいいなどということは到底言えないのだが、結局のところ子供本人が目標に対して、自分でやる気を持っていくことができるように誘導してあげることがいいのではないか。
無理な誘導は、あとあと親子の間に禍根を残すことになる。

妻は、息子の大学受験に際してなにか特別なことをしたのかと、お友達のお母さんにしばしば聞かれるらしい。
それに対して、「天気のいい日は必ず布団と枕を干してやった」と答えるそうだ。
実際、その程度しかしてやれないし、睡眠時間をしっかり取ることを信条としていた息子にとっては最大の援助だったのだと思われる。

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