このようなテーマで、医療というものを考えてみたい。
一度の記事で終わらせることは、土台無理な話なので、のんびりいくつかに分けていくことにする。
なぜ、医学ではなく、医療なのか、というと、医学は学問であり、医療はその一部を利用したいわば実学であると私は考えるからだ。それに、医学全体を俯瞰するほどの知識も経験もないし、ましてやそれを哲学的に捉えることはできそうにない。
そこで、一医師(病理医)として関わっている医療を哲学的に考えてみることした。
といっても、私は哲学の勉強をしたことは無い。
従って、どのように話を進めていけばいいのか、皆目見当がつかないので、まずはこれから使う言葉の定義をすることから始めることにする。この辺は、病理と変わらない。
基本的には、広辞苑の解釈を用いることにする。
まずは、医療という語の定義から。