こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

新しい朝、新しい一週間、新しい一年

2019年12月09日 | 日々思うこと、考えること
また一つ歳をとり、そこからの新しい一日が始まった。
見た目は昨日の朝と大して変わらない。
階下に降りて、骨壷の前に置いたナイトの写真におはようと声をかける。

インフルエンザから回復した妻は、今日からまた弁当を作ってくれるようになった。
少しだけ、時間に余裕ができたので、ゴミを集める。
今日は、看病に使ったシートやら何やらが残っていて、いつもの月曜日より出す量は多めだから、出かける前にゴミステーションに一往復した。
ほんのゴミ出しなのだけど、玄関前やアプローチにナイトの面影を追ってしまい、心が動揺する。
ナイトと一緒に頑張った闘病生活を思い出し、心を落ち着ける。

駅のホームには見慣れた人が並んでいる。
あの人、この人はどんな週末を送ったのだろう。
少し眠そうな顔を見るだけではもちろんそんなことうかがい知れない。
少しだけやつれたかもしれないけど、私もそうたいして変わってないだろう。
それぞれの人がそれぞれの時間を過ごしたことは間違いない。
今、生きているということはそういうことだ。

時間は、前に進むだけ。
決して元には戻らない。
たとえ戻ったとしても、それは時間の延長上に出現した過去であり、過去の上に存在する過去を変えることはできない。
この世に存在するものはすべからく時の流れに抗うことはできず、その流れに身を委ねて生きていく。

私の誕生会、4人でいろんなことを話した。
私の抱負を話し、息子と娘の夢を聞いた。
妻は楽しそうにそれを聞いてくれていた。

また一つ歳をとった。
「お父さんのミッションは何?」と子供達に問われ、言いよどんでしまった私はまだまだやらなくてはいけないことがわかっていない。
一部ではすでに、そのことに着手しているのかもしれないけれど、情熱を傾けて行動に移すことができるほどには明確になってはいない。

今がスタートライン

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