日本の人口がどんどん減っている。
昨年の出生数は90万人を割り込み、死亡数は130万人を超えたとのことだ。出生数が80万人台になるというのは、これまでの国の予測よりも早いペースだそうだ。自身の国の人口を予測できなくなっているというのには社会状況の急激な変化もあるのだろう。

グラフの左端は私の生まれた1963年で、出生数は160万人ぐらい。今年は、その半分強ということになる。これは驚きだ。私たちの世代の10年後あたりには団塊ジュニア世代がいるが、その押し上げ効果は全くなくて、どんどん減っている。
少子化の原因はいろいろ挙げられていて、どれも正しい。でも、対策はどれも今ひとつ。
子供をもうけ、明るく楽しい家庭を築いていく、ということに価値観が見出せなくなっているのかもしれない。子供は手がかかるし、お金もかかる。良い子に育ってくれたらいいが、子育てに失敗したら一体どうなるだろうか。などと、子供を持つことに対してマイナス要因ばかりが気になる。
若い世代の人が子供を持ちたくないと強く思っているわけでも無いだろうが、そもそも負債ばかりが増えるこんなひどい社会に送り出すのはかわいそうと思っている人もいるだろう。仕事に打ち込み、気がついたら子供を持てる歳を過ぎていたという人も少なくない。

人口が減っていくこの日本、人口増に転じさせることを考えるより、老人ばかりが増えていくこの国全体のスケールをどうやって小さくしていくかを考える方がいいように思う。
もともとそれほど広くない国土、ゆったりとした国土計画をたて、ゆったりとした幸せな国にはできないだろうか。
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2019年の出生数初の90万人割れへ : 自然減は50万人超(nippon.comより 本文中のグラフも)
2019年に国内で生まれた日本人の子どもの数が86万4000人と、1899年の統計開始以来、初めて90万人を割り込む見通しとなった。厚生労働省が人口動態統計の速報値を基に推計した。子どもの数は2016年から3年連続で100万人を割り込み、2018年の確定値は91万8400人だった。
一方で、高齢化が進んでいることから、死亡数は戦後最大の137万6000に上る。このため死亡数から出生数を差し引いた人口の「自然減」は51万2000人と初めて50万人を突破する見通し。自然減は07年から13年連続となるが、毎年、マイナスが大きくなっており、少子高齢化から、本格的な人口減社会に突入していることが浮き彫りになった。
すぐには無理でも