フラットコーテッドレトリバーのナイトへの供花がまた増えた。ナイトのために用意したサイドボードの上がいっぱいになりそうだ。ナイトがこんなにも多くの人に愛されていたのだと知ると、とても嬉しくなる。しっぽをぶんぶん回して顔を寄せてきた人なつこかったナイトのことを思い出してくれているのだろう。
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ナイトが逝った時、マルチーズのコロもスヌーピーハウスの前にいて僕らの声を聞いていた。
ナイトが腹腔内出血で動けなくなってから、コロは毎朝ナイトのそばにやってくると、ナイトに近づいてちょっと鼻をつけていた。挨拶だったのか、生存確認だったのかはわからないが、コロはナイトのことを気にかけていた。犬が他の犬のことを気にするなんてすごいことだと思った。ナイトもそのことはわかっていたに違いない。
腹ばいになってコロの写真を撮ってみたら、ナイトとコロはこの高さで互いをみていたのだと、気がついた。
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コロは13歳で、すっかり老犬の域に入っている。クッシング症候群からは回復したが、心臓弁膜症はそのまま。この一年よくむせるようになったのが心配で、その都度背中をトントンしてやるのだが、あまり上手に叩いてやらないと逆に怒られる。今日、トリミングのついでに受診したら、高血圧がひどいようだ。
いずれにしてもすっかり隠居生活といったところ。ときどき、ベランダに出て、ぐるっと一周する。
それでも、昨晩は食事の用意でセットしておいたタイマーが鳴ったとき、別室にいた私に大きな声で知らせてくれた。ナイトがいなくなった分、まだまだ頑張らなくちゃとでも思ってくれているのだろう。
頼もしい