約2ヶ月ぶりの鳥の海行きだ。朝4時半すぎに家を出たが、だいぶ明るくなっていた。寒河江を過ぎたあたりで、山から朝日が昇るのが見えた。何だかとても清々しい気分だ。いつもの通り仙台宮城ICから高速に上り、村田ICで下りて、亘理町鳥の海に着いたのが7時過ぎだった。今日は大潮ということで、干潟が広がっていた。友輪広場に車を止めて干潟を見ると、早速大型のシギを発見。チュウシャクシギ4羽を確認。結構近くて、アップで撮れた。遠くの干潟にハマシギの群れ、メダイチドリがいる。しばらく観察して、海辺に行ってみた。水際のところには鳥影なし。 砂地に何か動くのがいた。見ると、ミユビシギ2羽だった。冬羽から夏羽に換わる最中のようだ。チョコチョコ動いては止まり、またチョコチョコ動いては止まる。何ともめんこいシギだ。8時過ぎ、友輪広場でコンビニ朝食を食べ、友遊広場に移動した。ユリカモメはた~くさんいるが、シギは・・・、いたいた。 チュウシャクが4~5羽。それからメダイチドリが結構いるぞ。ずうっと見ていくと、チュウシャクシギと同じくらいの大きさで、くちばしが真っすぐのシギがいた。オオソリハシシギだ。顔から胸、腹に赤褐色がなく、図鑑を見ると♀の夏羽のようだ。しばらく観察して、そろそろ蒲生に行こうかと思っていたが、いきなり、とんでもないのが飛んできた。セイタカシギだった。思いもしない「水辺の貴公子」の登場にテンションは一気に急上昇だ。 少し落ち着いて、よく見てみると、一羽の羽色は緑光沢なのに対して、もう一羽は茶色っぽい。図鑑で確かめてみると、茶色っぽいのは♀のようだ。さて、十分にセイタカシギを堪能したあと、蒲生・大沼・岩沼に行ってみた。しかし、・・・蒲生は干潟は出ているが、潮干狩りの人、人、人。鳥影全くなし。わずかにコチドリ4羽。大沼に寄ったが、釣り人ばっかし。コミミ見当たらず撃沈。お昼は岩沼のいつもの場所で食べ、田んぼ巡りをしたが、わずかにシギが3羽飛び立ったのみ。こんな状況で、結局鳥の海に戻ることとなった。しかし、戻ってみると、潮が満ちていて、干潟なし。仕方ないので、海辺のミユビシギにもう一度相手してもらうことにした。一羽だけしか見当たらなかったが、砂山の上の方にムナグロを発見した。 上に上がってみると、夏羽2羽・冬羽2羽の4羽がなかよくまどろんでいた。そして、砂地のくぼみにはハマシギの群れが休んでいた。くぼみをうまく利用して、風を避けているようだ。今日は気温が高く、空気が揺らいで、写真を撮るにはあまりよくない天候だ。きょうは、いろんなシギチを見ることができたし、思いがけずセイタカシギにも出会うことができて、遠征してきたかいがあった。まあ、欲を言えばコミミにも会いたかったが・・・。15時頃出て、帰りは山形自動車道を使って帰った。
【出会った鳥たち】 チュウシャクシギ・オオソリハシシギ・セイタカシギ・ムナグロ・ミユビシギ・ハマシギ・メダイチドリ・コチドリ