昨年は日帰りだったが、念願叶い今春は一泊二日の飛島探鳥だ。一人では心もとなく、ネット友のKANさん・ketoさんの3人で行くことになった。さらには、毎年飛島に行っている宮城のyamameさんも、同じ日に・同じ船で・しかも同じ旅館泊まりで行くとの事。これはすごい探鳥旅行になりそうな気がする。2日間の大まかな日程は次の通りだ。5日の酒田港発第1便(8:45出航)で渡島し、旅館に荷物を預けて早速鳥見。夕方まで探鳥して旅館に入る。ビール1本ぐらい付きの夕食後、早めに寝る。朝は4時半に起きて、朝食前に2時間ほどの探鳥。宿に戻って朝食を済ませ、昼食をお願いしてチェックアウト。それから飛島発第2便出航(16:00)に合わせて、15時頃まで一日探鳥・・・・、というかなりハードで計画だ。1週間前ぐらいまではずっと好天の予想だったが、何故か3日前ぐらいになっていきなり雨マークが出てびっくりだった。70%くらいの確率なので、雨がっぱを用意し、覚悟を決めての出発となった。今回、KANさんの車に乗せていただくことになり、寒河江市のチェリーランド5:30で待ち合わせた。2,3分ほどしてKANさん・ketoさんが来た。ketoさんはオープンカーだった。この人はきっとすごい人だと思った。すぐ出発し、酒田市には1時間半ぐらいでついてしまった。コンビニで昼食を買いに立ち寄ると、何と、そこにはyamameさんの姿があった。何と言う奇遇な。船は8:45定刻に出航した。KANさんとyamameさんは甲板に行った。自分とketoさんは後方のボックスシートに座っていた。波1.5mとの予想だが、これがなかなかどうして、結構な揺れだった。隣のketoさんの口数が少なくなった。ketoさんは船酔いするとの事。かなりつらそうだ。自分は船酔いはしないが、揺れるのが怖い。二人ともじっと我慢の1時間半だった。港に着くと、旅館の車が止まっていて、荷物を積んで旅館まで運んでもらった。旅館までは約15分。鳥見器材を準備し、さあ飛島探鳥に出発だ。yamameさんがメールで、今どんな鳥が出ているか確かめてくれた。コウライウグイスが朝出たとの事。これはぜひ見たい鳥だ。それから、カラアカハラ・ヨーロッパビンズイ・コホオアカ・・・・と、普段の鳥見では絶対に見ることのできない珍し系の野鳥たちだ。最初の予定では、学校グラウンドの方から上に上って、3の畑~1の畑へと進むコースを考えていたが、カラアカハラをぜひ見たい、運が良ければコウライウグイスも見たい・・・ということで、1の畑の方から回ることにした。天候は霧雨で、ガスっていて視界が悪い。これじゃあ鳥を見ても霧の中という感じで、写真的にはあまり良くない。それでも、珍し系の鳥たちが出てくれた。 まずはカラアカハラ。はじめ♀が出て、そのあと♂を見ることができた。♀はのどから胸にかけて太い縦斑がある。♂は頭から背、そしてのど・胸にかけて灰青色だ。yamameさんの話では、カラアカハラがこんなに開けたところに出てくれるのは非常に珍しいとの事。かなり警戒心の強い鳥なのだ。おかげでたっぷり観察・撮影することができた。しかし、画像のほうはというと・・・ガスっていて、ん~~??だった。2の畑ではムネアカタヒバリを初見した。ほんのり赤茶色した顔、のど、胸がかわいかった。そこから3の畑・グラウンド・ドコモのアンテナ畑と回ったが、これといった鳥は出なかった。それにしてもマヒワの多いことにはびっくりした。これでもか・これでもかと出てくる。スズメより多いと言う、みんなの一致した感想だった。ヘリポートが一番鳥の出が良かった。カシラダカ・マヒワ・ホオジロの普通種に加え、 キマユホオジロ・コホオアカがいた。ア マサギが2羽いて、時々その小鳥たちに突進しては飛ばしていた。「ここはオレたちのエサ場だゾ!」ということか。でも、そのおかげで木に止まったキマユホが撮れた。結果オーライで~す。どんよりとした曇り空なので、夕方暗くなるのが早い。鳥がせっかく出ても、良いところに止まっても、シャッタースピードが上らず、全部ボケボケだった。これはもう旅館に帰るしかないな。巨木の森の方にも行ってみたかったが、楽しみはまた明日ということで。最後に学校グラウンドに寄ったが、マヒワばっかし・・・。最後は海沿いの道路を歩くこと3,40分。足が棒になっていた。 <To be continued>
【出会った鳥たち】ムネアカタヒバリ・ノビタキ・カラアカハラ♂♀・ジョウビタキ♂・アトリ・キビタキ♂♀・コホオアカ・キマユホオジロ・アマサギ・シベリアアオジ・マヒワ・オオルリ♂・イソヒヨドリ♀・メジロ・センダイムシクイ・メボソムシクイ・ホオジロ・カシラダカ・アオジ・サンショウクイ・ヒレンジャク・ニュウナイスズメ・ツツドリ・アカハラ・シロハラ・ツグミ・ミヤマホオジロ・アオバト・カラスバト・キジバト・ヒヨドリ・ツバメ <32種以上>