「全世代型社会保障改革」って?
Q 安倍首相の言う「全世代型社会保障改革」ってどういうもの?
A 昨年12月の「人生100年時代構想会議」(議長・安倍首相)の中間報告は、これまでの社会保障は「高齢者への給付が中心となっていた」として、幼児教育の無償化など若い世代への給付を増やしていくとしました。しかしこの「改革」には二つの大問題があります。①社会保障費について、高齢化などで当然増加する「自然増」の伸びを認めず厳しく抑制する方針を前提としている②低所得者ほど負担が重くなる消費税増税を前提としている―」とです。
Q 具体的にはどんなことをしようとしているの?
A 財務省が9日の財政制度等審議会で示した社会保障改悪メニューによると、医療では、75歳以上の窓口負担を原則2割に引き上げを検討。風邪など少額の受診に新たな自己負担を追加します。介護では、「軽度者」の訪問介護の生活援助サービスを保険給付から外し、利用者負担を原則2割に引き上げるとしています。若い世代向けの子育て支援でも給食費を無償化の対象外にすることを求めるなど不十分です。国民の願いに応えるには、社会保障削減ではなく抜本的な拡充が求められています。
財務省の主な改悪メニュー
Q 消費税を増税しないで財源はどうするの?
A 財源は、▽富裕層や大企業への優遇を改め、「能力に応じた負担」の原則を貫く税制改革や歳出の浪費を無くす▽残業代規制の法制化など働くルールを改め、国民の所得を増やす経済改革で税収を増やす―ことで消費税に頼らず確保できます。
「しんぶん赤旗」日刊紙 2018年10月21日付掲載
「全世代型」っていい方向でなくって悪い方向。
医療にしても、介護にしても、軽症者、軽度者を対象から外していく…。
早めの治療、早めのケアで重症になるのを防いで、医療費や介護費用が抑えられるのに…
その逆をいくって許せない。
Q 安倍首相の言う「全世代型社会保障改革」ってどういうもの?
A 昨年12月の「人生100年時代構想会議」(議長・安倍首相)の中間報告は、これまでの社会保障は「高齢者への給付が中心となっていた」として、幼児教育の無償化など若い世代への給付を増やしていくとしました。しかしこの「改革」には二つの大問題があります。①社会保障費について、高齢化などで当然増加する「自然増」の伸びを認めず厳しく抑制する方針を前提としている②低所得者ほど負担が重くなる消費税増税を前提としている―」とです。
Q 具体的にはどんなことをしようとしているの?
A 財務省が9日の財政制度等審議会で示した社会保障改悪メニューによると、医療では、75歳以上の窓口負担を原則2割に引き上げを検討。風邪など少額の受診に新たな自己負担を追加します。介護では、「軽度者」の訪問介護の生活援助サービスを保険給付から外し、利用者負担を原則2割に引き上げるとしています。若い世代向けの子育て支援でも給食費を無償化の対象外にすることを求めるなど不十分です。国民の願いに応えるには、社会保障削減ではなく抜本的な拡充が求められています。
財務省の主な改悪メニュー
医療 | 後期高齢者の窓口負担を原則2割に引き上げ |
風邪などの少額受診に追加負担 | |
湿布、漢方薬などの薬剤自己負担引き上げ | |
介護 | “軽度者”の生活援助サービスを保険給付外し |
訪問介護など在宅サービスの総量規制の強化 | |
介護保険の利用者負担を原則2割に引き上げ | |
子育て | 保育所・幼稚園の給食費は無償化の対象外 |
児童手当の所得制限強化で給付抑 |
Q 消費税を増税しないで財源はどうするの?
A 財源は、▽富裕層や大企業への優遇を改め、「能力に応じた負担」の原則を貫く税制改革や歳出の浪費を無くす▽残業代規制の法制化など働くルールを改め、国民の所得を増やす経済改革で税収を増やす―ことで消費税に頼らず確保できます。
「しんぶん赤旗」日刊紙 2018年10月21日付掲載
「全世代型」っていい方向でなくって悪い方向。
医療にしても、介護にしても、軽症者、軽度者を対象から外していく…。
早めの治療、早めのケアで重症になるのを防いで、医療費や介護費用が抑えられるのに…
その逆をいくって許せない。