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Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

武蔵野の秋

2007-10-10 18:17:27 | 埼玉
レッズの試合が、次は10/20としばらく空くので、選手たちも休養を取っている頃でしょう。このブログも、今日はレッズネタはお休みにして、今や死語の感がある「武蔵野」について思いついたことを述べてみます。関東以外の方に説明すると、「武蔵」は埼玉県と東京都の旧国名で、武蔵野というとその郊外に残る自然という意味で使われています。

使用例としては、「武蔵野の面影を残す自然」という言い方をします。そんな武蔵野のイメージは、私にとっては「屋敷森」というものがあります。今でも新座あたりの旧家では一部残っている家もありますが、要するに家の北側を木々で覆って、冬の北風から家の傷みを防ごうとする考え方です。

今でこそ、立木は台風の強風に倒されることがニュースでよく話題になっていますが、昔は家を建てる技術がそれほど発達していなかったので、立木より風に強い建物はないという前提で家を設計していました。また、立木は葉っぱをつけてくれますから、風が来ても大抵はさえぎってくれます。

そのため、家の北側を森で覆うのは、関東地方のように冬は北西から空っ風が吹く地方では有効な防護策でした。正直に言うと、屋敷森はいかにも旧家のシンボルのような気がして、決して旧家ではない我が家にとってはちょっとうらやましい存在でした。その屋敷森は、冬の風を防ぐという役割を与えられている以上、常緑樹でないといけません。

しかし、常緑樹と言っても、一部の葉は落ちて枯れ葉になります。そんな葉を利用したのが、秋の風物詩の焚き火です。私の少年時代は、よく落ち葉を集めて、家の庭で焚き火をして、暖を取るとともに焼き芋を食べる子供達を見ました。かつては、家の近所にも空き地がたくさんありましたから、焚き火も可能でした。

今では、マンションが立ち並ぶ地になってしまい、焚き火など夢のまた夢です。私の育った時代も、既に遠い過去になったかと、秋はちょっと寂しい気分になったりします。ただ、現代になって良くなったことも確実にあります。

家の近くの川は、少年時代は合成洗剤が流れ込んで悪臭を発する、「死の川」でした。しかし、今では下水道が発達して、すっかりきれいになり、鯉が住む川になりました。どんな時代にもいいことと悪いことがありますから、生きていく上では、良いことを喜んで生きて行きたいものです。
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