Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

フィジカルの強さ(阿部勇樹)

2007-10-09 21:17:00 | 浦和レッズ
今シーズン、初めて阿部勇樹という選手を味方として見ましたが、以前持っていたイメージとはだいぶ違う持ち味のある選手です。千葉の頃は、ボランチとリベロが定位置の選手ですから、フィジカルよりカバーリングとパスセンスで勝負する、繊細なテクニシャンというイメージがありました。

しかし、実際の阿部勇樹は、フィジカルの強さが武器の選手です。ACLで対戦する外国のチームが相手でも、決してフィジカルで負けていません。また、思ったよりもいろいろなポジションをこなします。千葉時代のボランチとリベロ以外にも、左右のストッパーや左SBもこなしました。右SBこそ未経験ですが、やれと言われればできるでしょう。

道理で千葉時代、相手のトップ下にマンツーマンでつけて消せという役割が与えられていた訳です。今の阿部勇樹は左ストッパーで出ることが最も多いですが、長身のポストプレーヤーが相手でも、ドリブラーが相手でも、そつなく守ることができます。ACLの準々決勝で対戦した全北現代は、闘莉王の高さを避けて阿部勇樹や坪井を狙っていましたが、決して負けずに守りました。

本来なら、オーバーラップもできるはずですが、どうしても闘莉王が上がるので、阿部勇樹の攻撃参加はなかなか見られません。スペースに出ていくことはありますが、簡単に短いパスを出して終わることが多いです。一つだけ、欠点があるとすれば、それはプレッシャーが掛かったときにたまにパスミスがあることです。

おそらく、阿部勇樹ほどの選手なら、ミスをしないことを優先して、タッチラインの外へ蹴り出すことはできるでしょう。しかし、阿部勇樹はつなごうと意識し過ぎてミスになっていると思います。ただ、阿部勇樹からどんな正確なロングフィードが出るかと思っていた私は、そういう選手ではないという結論にせざるを得ません。

ただ、どのポジションが欠けても、阿部勇樹さえいればほぼ埋まるという安心感をオジェック監督は持っているでしょう。これから、終盤戦もフル出場が予想されますが、持ち前の体の強さで乗り切って欲しいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする