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馬原の12球

2010-09-21 19:05:28 | 他スポーツ
昨日の西武対ソフトバンク戦、西武ファンの私にとっては絶対にやってはならない3連敗を喫してしまったので、負けたという結果しか記憶に残らないかもしれません。しかし、ソフトバンクの立場から見れば、もし逆転優勝を果たせばこの試合の9回がターニングポイントと印象に残る試合でしょう。

5-4とソフトバンク1点リードで迎えた9回、ソフトバンクは守護神馬原を投入してきました。ただ、馬原自身の調子はあまり良くなく、3連戦の初戦でリリーフに失敗して延長戦に持ち込まれています。それでも、秋山監督は馬原こそ勝ちパターンと信じて投入してきました。

しかし、馬原は先頭の原に右前安打、続く上本には初球を送りバントされ、1死2塁というピンチを招きます。続く代打の坂田を三振にとって、一息つけそうな場面で栗山に右前安打を打たれます。この場面は2塁走者の原のスタートが遅れて、コーチが3塁で慌てて止めることになります。

原のミスですが、野球というチームスポーツは次の打者が打ってやって、原のミスを記録に残らないようにしてやるのが鉄則です。次の打者は西武で一番頼りになる中島で、中島自身も俺が打ってやろうという意欲に満ちあふれていたでしょう。

馬原の心理は、中島を打ち取りたいという気持ちはもちろんあったでしょうが、西武が前の回に4番のフェルナンデスに代走を送っていて、万一中島を歩かせても次の打者は星という心理状態もあったでしょう。

その証拠に、馬原はほとんどフォークボールの連投で、打てそうなコースにはほとんど投げてきませんでした。焦りからか、早いカウントで2ストライクを取られた中島には決定的に不利な状況ながら、フォークをことごとくファウルにして、ついに2-3まで持ってきます。

これでボール球なら見送って、満塁で星(西武はベンチ入りの野手を使い果たしていたのでそのまま打席に立つしかなかった)に賭ける手もあると思っていましたが、最後の12球目を中島が空振りして、三振でゲームセットになりました。馬原にとってはベストの結果で、中島を歩かせていると逆転のランナーが2塁に進むのでできれば勝負したいという意図通りの結果になりました。

もし、ソフトバンクが逆転優勝するようなことがあれば、この中島対馬原の勝負に勝ったことがきっかけと記憶に残るかもしれません。西武のマジックは依然「4」ですが、残り4戦全勝のマジックなので、まだ何が起こるかわかりません。
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