先日、元横綱若乃花(初代)の花田勝治さんが亡くなられました。82歳でした。若乃花は体重107kgと軽量の体で横綱を張った方で、抜群の身体能力を誇っていました。当時はテレビは白黒だった時代ですが、その「呼び戻し」という豪快に相手をなぎ倒す技は、今でも相撲史の中で輝いています。
若乃花の活躍した時代は、昭和30年代ですから、私は生まれていません。リアルタイムでは知らない横綱ではありますが、優勝10回、栃若時代という一時代を築いた横綱ということはよく知られた事実です。
調べてみると、相撲では珍しい「引き分け」を4回も経験している力士でもあります。引き分けは相撲では、何番も続けて取り直しにならないといけないもので、最近の相撲界では見たことがありません。千代の山とは、合計で17分というとんでもない長時間の取り組みを演じたこともあります。
北海道で漁業をやっていた若乃花は、3年で関取になれなかったら故郷に帰るという、今でいえばかなり無理な約束をして入門していますが、実際は2年半で十両に昇進してそれを達成しています。序二段、三段目を優勝で通り抜けたこともスピード出世の要因でしょう。
親方としても、2横綱2大関を育て、弟の貴ノ花の初優勝のときに土俵上で優勝旗を手渡すことができました。また、理事長にもなり、定年で引退する場所に甥の貴花田(後の貴乃花)に賜杯を手渡すことができ、「夢のまた夢」と語っていました。
力士の平均寿命は一般に短いと言われていますが、若乃花の82歳は横綱として歴代二位の長寿でした。戦後の復興期を支えた、昭和の生き証人が、また一人去るのは寂しいですが、また若乃花のような力士が現れて欲しいと思います。
若乃花の活躍した時代は、昭和30年代ですから、私は生まれていません。リアルタイムでは知らない横綱ではありますが、優勝10回、栃若時代という一時代を築いた横綱ということはよく知られた事実です。
調べてみると、相撲では珍しい「引き分け」を4回も経験している力士でもあります。引き分けは相撲では、何番も続けて取り直しにならないといけないもので、最近の相撲界では見たことがありません。千代の山とは、合計で17分というとんでもない長時間の取り組みを演じたこともあります。
北海道で漁業をやっていた若乃花は、3年で関取になれなかったら故郷に帰るという、今でいえばかなり無理な約束をして入門していますが、実際は2年半で十両に昇進してそれを達成しています。序二段、三段目を優勝で通り抜けたこともスピード出世の要因でしょう。
親方としても、2横綱2大関を育て、弟の貴ノ花の初優勝のときに土俵上で優勝旗を手渡すことができました。また、理事長にもなり、定年で引退する場所に甥の貴花田(後の貴乃花)に賜杯を手渡すことができ、「夢のまた夢」と語っていました。
力士の平均寿命は一般に短いと言われていますが、若乃花の82歳は横綱として歴代二位の長寿でした。戦後の復興期を支えた、昭和の生き証人が、また一人去るのは寂しいですが、また若乃花のような力士が現れて欲しいと思います。