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Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

目に見える変化(細貝萌)

2010-09-28 18:41:45 | 浦和レッズ
以前、阿部勇樹の移籍のことを書いたときに、「この移籍は細貝が成長するきっかけになるかもしれない」と自分で書いていましたが、ここまではっきりと見てわかるほどの成長を見せるとは思いませんでした。コンビを組む相手は柏木で、細貝の位置はアンカーを動きませんでしたが、アンカーでありながらのあの躍動感は今までにはなかったものです。

もともと、細貝は気持ちの強さが売り物の選手で、2008年の北京五輪のときは自分より身体能力で上回るナイジェリアやオランダの選手にカウンターを食いながら、諦めずに追ってマイボールにして感動すら覚えましたが、華麗に前線にパスを送る選手ではないので、地味な仕事人としてアピールするしかないと思っていました。

今でも細貝は、華麗なパスを出す選手ではありませんが、フィールド内での存在感は左腕のキャプテンマークにふさわしいものです。それを生むきっかけになったのは、阿部勇樹の持っていた「ゲームを読む力」を自分のものにしたからだと思っています。

浦和ボールで攻めているタイミングで、相手にクリアされた直後が細貝の見せ場です。相手はこれをつなげばカウンターですから、もちろんフリーの味方を見てクリアしていますが、ここを取ってマイボールにしたり、たとえ取れなくても相手にバックパスを出させたりします。

苦手だった攻撃参加も進歩しました。どうしてもダブルボランチを組んでいる相手が本来攻撃的MFの柏木ですから、のべつまくなしに上がっている訳にはいきませんが、ここで上がってくると数的優位を作れるという場面でタイミングよく上がってきます。細貝の攻撃参加からシュートやクロスにつながることも多いです。

代表入りも細貝の意識を変えたでしょう。今回は阿部勇樹が移籍交渉中でたまたまボランチのポジションが空いていたチャンスでしたが、レッズのときとは違い中盤の底で「掃除屋」に徹したのは、代表で生きていくにはこれしかないと思っていたからでしょう。

こういうタイプは代表監督の好み次第で置かれたり置かれなかったりしますから、まだ明らかになっていないザッケローニの好みに依存しますが、うまく合えば代表定着の可能性もあると思っています。
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