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埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

現実主義の「前後分断」(9/11新潟対G大阪)

2010-09-14 19:11:20 | 他チーム
Jリーグが昼と夜の分散開催になったことで、スカパーを持っている私にとっては「ハシゴ」が可能になります。土曜日は猛暑のためにNack5スタジアムの生観戦は早々と断念して、家で「ハシゴ」に決めました。

ただ、私はチャンネル優先権を持っていないので、ようやく新潟対G大阪を見ることができたのは後半の頭からでした。まず目についたのは、東北電力ビッグスワンスタジアムの芝生の荒れっぷりでした。これには両チームとも困った様子で、少しでも芝生の荒れていないサイドから攻めようとしていました。

ボール支配率を考えると、この試合を思い通りに運んでいたのは新潟の方でした。マルシオ・リシャルデスの欠場で出番が回ってきた新人の加藤が中盤でボールをキープし、チョ・ヨンチョルや内田潤といったサイドプレーヤーも元気でした。サイドから攻める新潟の意図はチョ・ヨンチョルのゴールで実現します。

しかし、G大阪も単に回されたわけではありませんでした。遠藤、宇佐美、加地の欠場で選手層の薄くなっていたG大阪は、前の3人と後ろの7人の役割分担を明確に分ける「前後分断」のサッカーを選択します。この言葉は、オジェック時代の浦和が良くないときに使われた言葉ですが、G大阪はチームのコンディションが良くないことをにらんで、あえてこの形できました。

結果的には、このG大阪の省エネサッカーが、チームに勝利を呼び込みます。G大阪は遠藤がいればカウンターサッカーも可能なチームで、遠藤にボールを預けてロングボールで展開する形は得意にしています。しかし、遠藤がいないのにカウンターを狙ったG大阪は、得意のCKで高木が合わせて同点に追いつきます。

このスタイルでは、G大阪も好調時のようにゲームを組み立てるのは難しかったですが、最後はドドが決めてこの厳しい試合を2-1で勝利に持っていきます。暑さと続出するけが人、どこのチームも苦しんでいますが、この日のG大阪はとにかく勝てばいいと現実主義に割り切ったことが勝利を呼び込みました。日本の夏が暑い限り、このスタイルには多くのチームが追随することになるかもしれません。
コメント
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