Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

堅守速攻を狙った(マンチェスターC対Rマドリード)

2016-05-02 20:44:25 | ワールドサッカー
忙しいと、どうしてもワールドサッカーのチェックが後回しになりがちでしたが、今回のようなGWの時期はチャンスなのでビデオでマンチェスターC(以下シティ)対Rマドリード(以下レアル)の欧州CL準決勝第1戦を見ていました。結果の0-0は知っていましたが、ジダン監督のレアルがどういうサッカーをしているかに興味がありました。

今回、レアルのエースストライカー、ロナウド(7番)が負傷でベンチからも外れていました。チーム総得点の半分以上を稼いでいるロナウドの不在は痛いですが、ロナウド不在時のレアルは別のオプションを持っていることがわかりました。そのオプションとは、攻撃時に4-3-3に、守備時に4-1-4-1に変化させる可変システムです。

ロナウドがいれば、彼の力は攻撃で使うべきですから、ウイングに守備をさせるこの可変システムはありえません。いないからこそ、サイドのベイル(11番)とバスケス(18番)を中盤のラインに下げ、中盤を厚くして守らせるという発想が出てきたと思います。それでも、この試合はシティのペースで始まっています。

シティのゲームプランが、立ち上がりの時点でうまくはまったからです。普段はパスを回すポゼッションサッカーのシティですが、この日は相手のレアルがモドリッチ(19番)の縦パスを軸に組み立てることを読んで、そのパスをカットしてからの堅守速攻で攻めてきました。シティの1トップが、興梠慎三タイプのスピード型のアグエロ(10番)であり、トップ下にスピード型のデブルイネ(17番)を置いているのは堅守速攻が狙いだと思います。

アグエロとデブルイネは、入れ替わりながら交互にゴール前に進出し、レアルを攻め立てましたが、シティの左MFのシルバ(21番)が相手ボールを奪うためにスライディングに行ったところで足を負傷したことで試合の流れは変わります。シルバに代わって出てきた72番の若手は、FWタイプの選手で、どうしても流れの中でアグエロの横へ動いてしまいました。

そのため、中盤でボールが落ち着かなくなり、カウンターのパスコースが減ったことから、次第にレアルがラモス(4番)のセットプレーの強さを軸に攻め返し、強さを見せての引き分けです。ロナウドが第二戦に出てくるようなら、レアル有利は動かないのではと予想しています。
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レスターの強さの秘密(マンチェスターU対レスター)

2016-05-02 20:02:25 | ワールドサッカー
日本時間の昨夜、イングランドプレミアリーグで優勝を目前にしたレスターが、アウェイでマンチェスターU(以下マンU)と対戦していました。レスターは勝てば文句なし、引き分けても明日のトットナムが引き分け以下で優勝決定という条件の試合です。結果は1-1で引き分けて惜しくも昨日の優勝決定はなりませんでしたが、なぜレスターが強いかという理由がこの試合にも現れていました。

それは、ぎりぎりのところでボールを触るために、限界まで身体能力を引き出すことができているからです。この日は4位以内の欧州CL出場権がかかっているマンUのモチベーションは高く、トップ下のルーニー(10番)からのパスで左右に振ってマンUが攻める展開が多かったです。それでも、開始8分の9番のゴール1点だけでマンUを抑えることができた理由が、その「限界の強さ」です。

ボール支配率はマンUが60%を超え、首位にいるチームとは思えないくらいにレスターはボールを回されましたが、このパスが通ると危ないというマンUのパスには、大抵レスターDFがコースを変えるか奪うかができていました。この日、レスターは主力FWバーディー(9番)が2試合出場停止で不在でした。

バーディー抜きの攻撃陣はやや心もとなく、岡崎慎司(20番)は前線からのチェイシングで貢献はしていましたが決定機は少なく、途中で交代しています。それでも、同点ゴールを奪うことができたのは、レスターがセットプレーに強いからです。CBコンビはモーガン(5番)とフート(6番)で固定していますが、彼ら二人はヘディングの強さが秀逸で、長い距離のセットプレーでも合わせることができます。

その通り、遠いFKからのモーガンの得点で追い付いたレスターは、勝ち点を奪うのは難しい敵地オールド・トラッフォードで貴重な引き分けという結果を残しました。また、引き分けに持ち込んだ要因はボランチの強さもあります。レスターのボランチはカンテ(14番)とドリンクウォーター(4番)が出ることが多いです。

相手トップ下を徹底的に追い回すドリンクウォーターと、インターセプトからの勢いで攻撃参加もできるカンテのコンビは、プレミアでも有数のコンビです。来季は主力選手をビッグクラブに引き抜かれる可能性があり、レスターが来季も優勝争いに絡めるかは微妙ですが、それでも世界有数のお金持ちリーグのプレミアで、普通の地方都市のチームが旋風を起こした価値は相当だと思います。
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