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敵の策が見事だった(5/25FCソウル対浦和)

2016-05-27 22:55:45 | 浦和レッズ
ようやく、FCソウル戦の映像を見ました。結果こそPK負けと惜しかったですが、シビアに見れば勝てる内容の試合ではなかった印象で、浦和が得意とするマイボールをキープしてからの展開はあまり見ることができませんでした。もちろん、映像で見えない、敵地韓国でのコンディション調整やピッチへの対応などの要素もあるでしょうが、映像でわかる範囲にも答えはありました。

それは敵将、崔龍洙監督の打った変則的な布陣でした。FCソウルの布陣は3-3-2-2と図面上では表記されていますが、左ストッパーでスペイン人MFオスマルを起用したのが味噌でした。オスマルは1stレグではアンカーで出場しており、展開によっては少し上がって浦和の興梠や李が引いてボールを受ける動きについていく役割が与えられていました。

浦和のミシャサッカーのストロングポイントは、1トップ2シャドーに意識が集中するとアウトサイドが空き、逆にアウトサイドを意識すると1トップ2シャドーで攻められることです。この日のFCソウルは、その二つを場面に応じて両立する手でした。オスマルの上がりで1トップ2シャドーを抑える動きもあり、浦和がアウトサイドを狙えばFCソウルのアウトサイドが帰陣して5バック気味にするなど、ミシャサッカーとは違う「可変システム」でした。

この手が有効だった証拠は、浦和が誇る宇賀神、関根の両アウトサイドがほとんど有効なプレーをさせてもらえなかったところに現れています。それでも、弱点もありました。オスマルが上がっているタイミングで、あえてプレスの厳しいバイタルエリアでキープすれば、FCソウルの最終ラインが2枚しか残っていないタイミングがありました。

この試合は、そんなスペースを狙う攻防戦でした。結果的には遠藤のトラップミスを相手FWアドリアーノに拾われたミスが痛く、延長戦に持ち込まれて体力が切れてしまいました。布陣の攻防とは、違うところで決着したのは残念でしたが、それでも槙野がダムヤノビッチを抑える、西川がアドリアーノの決定機を止めるなど、できたこともあります。

ACLこそ敗退しましたが、まだリーグ優勝で開催国枠でクラブW杯に出場できる道もあります。下を向かず、次の鳥栖戦で浦和らしさを期待したいです
コメント
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