Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

まさかの大苦戦(1/21日本対カタール)

2011-01-22 18:25:22 | ワールドサッカー
以前の自分のブログで「カタールは脆さがある」と余裕があるようなことを言っていたら、まさかの大苦戦で驚いています。テレビで見ていましたが、負けていてもまったくおかしくない試合でした。選手のコメントでは審判の笛が厳しかったようなことも言っていますが、確かに基準はぶれていましたがカタールびいきだったようには見えず、「公平に不正確」なジャッジでした。

苦戦の原因になったのは、やはり吉田の退場が大きかったです。一枚イエローをもらっていた吉田のところには、カタールが意図的にボールを集めてくるのではとNHKのアナウンサーが指摘していましたが、自分のパスミスでアハマドに突破されたプレーがきっかけとあっては、焦って止めてしまう気持ちもわからないことはありません。

しかし、やはり10人にしては延長戦に持ち込まれたときのことを考えると、チーム全体が相当苦しくなるので、退場だけはやってはいけないプレーでした。日本はそれでも、10人になったときにどういうプレーをすればいいか、選手全員に意思統一がありました。

DF岩政を投入するために下げられるのはFW前田ということも、おそらく選手はわかっていたはずで、岡崎、香川、本田圭佑の3枚で攻め切るしか勝つ方法はないということもわかっていたでしょう。シリア戦と同様、縦への低いパスを何度も通した日本は、香川がうまくフリーで抜け出して貴重な同点ゴールを得て、負けの可能性を下げることに成功しています。

裏への飛び出しという意識は岡崎が持ち込んだもので、岡崎のサウジ戦のハットトリックという結果を見て、香川にその意識が伝染したようです。しかし、伊野波の決勝ゴールは運もありました。伊野波自身は、攻撃の際のクロスの精度が低かったことに責任を感じているというコメントもありましたが、決勝点の場面ではよくDFラインを見ており、オフサイドにだけはかからないという意識はしっかり持っていました。

もっとも、数的不利の状況でSBの伊野波が攻撃参加するリスクはあるので、本当はやって欲しくないプレーだったようです。それでも、最低限の結果である4強は実現しました。次の相手は韓国またはイランということで、ここまで来ればどこと当たっても強いところまで来ました。明日、準々決勝の結果が確定したら、プレビュー記事をアップする予定です。
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新たな強豪出現(朝鮮民主主義人民共和国対イラン)

2011-01-21 17:08:09 | ワールドサッカー
咳が止まらず、今日も出勤することができず家にいます。寒いPC部屋に下りることもできず、携帯メールでブログの原稿を書いています。私の自宅のテレビはHDDで大量の番組を録画できるので、見られる暇がないかもしれないというサッカーの試合でも、念のため入れておきます。

こういう、風邪で会社を休んでいる日は、そのビデオを「解凍」します。今日はアジアカップの朝鮮民主主義人民共和国(以下共和国)対イランの試合を取り上げます。

共和国は皆さんご存知の通り、南アフリカW杯に44年ぶりに出場しましたが、そのW杯で3戦全敗で大会を去り、しかも私が見た試合が0-7と大敗したポルトガル戦だったので、あまりいいイメージはありませんでした。

しかし、アジアレベルだと、やはりW杯予選を通るほどのチームですから、それなりの理由はありました。結果だけ見るとイランが1-0で勝っていますが、内容を見ると共和国の方がやりたいサッカーができていて、イランはスローインの早いリスタートで取った1点と、あまり魅力は感じないサッカーでした。

イランは4-1-4-1のシステムでしたが、1ボランチのネコーナムのところを共和国の中盤がうまく狙いました。共和国は全チームの中で一番運動量が多かったという情報ですが、イランが相手でも十分走り勝てる能力がありました。

川崎Fからドイツ2部のボーフムへ移籍した鄭大世のプレーが楽しみだったのですが、鄭大世は膝の負傷で年末年始は日本に帰国していたという情報で、本人がボーフムにアジアカップ出場を直訴して共和国の代表に入りますが、残念ながら存在感は薄く途中でベンチに下げられています。

もし鄭大世がベストコンディションだったら共和国にも十分1次リーグ通過の可能性はあったと思いますが、欧州でプレーする選手もいますし、共和国もレベルアップしてきています。

過去の共和国と日本の対戦を振り返ると、2005年の最終予選当時は最終ラインとアンカーの安英学との連携が不器用でしたし、2008年の東アジア選手権では結果こそ0-1で日本が敗れましたが、1トップの鄭大世を残して全員で引く、面白くはないサッカーでした。

そんな共和国が、高い位置からプレスを掛けるサッカーを今後も機能できるなら、日本にとっては大いなる脅威になるでしょう。
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トップ下がベスト(柏木陽介)

2011-01-20 16:32:40 | 浦和レッズ
今日は我慢していた風邪がついに最悪になって、会社を休んで自宅のベッドに横たわっています。それでも書きたいことは次々思い付くので、ベッドの中から携帯メールで書くことにしました。

今日はサウジアラビア戦で出番を得た柏木陽介選手のネタにします。もともと柏木という選手が、ボールキープや短いパスで見せる選手なので、サウジアラビア戦はそれほど目立ってはいませんでした。大活躍したのかなと期待して見たので、そこまでではないと現実に引き戻されました。

本田圭佑がFKという「飛び道具」を持っているのに比べると、柏木の武器は走ることなので、どうしても地味な印象は否定できません。ただ、柏木のポジションで最も良い位置はトップ下と、このサウジアラビア戦で痛感しました。

柏木は運動量は多いですが、瞬間的なスピードはそれほどではないので、サイドハーフはあまり向いていません。また、危険察知能力が高く、ピンチだと思うとアンカーの位置まで下がって来られるので、ボランチもできますが、キックの飛距離が足りないので、長い距離を蹴って展開を変えるのは得意ではありません。

そのため、柏木をボランチに置くと、そこからの攻撃がスピードアップしないという課題があります。ゲームメーカーの柏木なら、対人守備はともかく、ボランチの位置からでもゲームを作れると期待していましたが、柏木がゲームを作るにはその運動量を生かして自ら前に出て行くしかありません。

そのあたりを総合すると、柏木の最適なポジションはトップ下ということになります。パスの飛距離が短くても、トップ下からなら十分届きますし、得意なキープ力を生かせます。もっとも、このポジションは新加入のマルシオ・リシャルデスも最適なポジションなので、どちらか一方がウイングなりボランチなりに回る必要がありますが。
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モチベーション(1/17日本対サウジアラビア)

2011-01-19 19:08:45 | ワールドサッカー
皆さんご存知の通り、サウジアラビアは2連敗で1次リーグ敗退が決まっています。ただ、不運もあったらしく、ヨルダン戦の0-1の敗戦は相手のセンタリングがミスキックになって入った1点を守り切られたものです。

たとえ敗退は決まっていても、相手は1994年から4大会連続でW杯に出場し、アジアカップでも3回の優勝経験があるサウジアラビアです。そう簡単な試合にはならないだろうと思っていました。しかし、優勝を狙っていたサウジアラビアがシリア、ヨルダンに連敗したというのは相当のショックだったようです。

厳しいことを言えば、この日の相手はとてもサウジアラビアには見えず、香港あたりと対戦しているような感覚でした。試合展開も影響したでしょう。前半の早い時間で3点立て続けに入れられたことで、サウジ側は前線からボールを追うこともしませんでしたし、中盤でも楽に持てました。

「(サウジは)明らかにモチベーションが低い」と発言している選手もいましたが、確かにサウジ側から見るとこの展開ではベンチから援軍を送っても効果は少なく、どうやって選手を戦わせるべきか監督も困ったと思います。

個人的には4-5-0-1のヨルダンや5-3-1-1のシリアなど極端に引いていた相手ばかりだったこれまでの相手と違って、4-4-2のサウジならもっとサッカーらしいサッカーができると期待していましたが、試合の面白さには欠けました。しかし、日本にとっては得るものがあった試合でした。

1位で通過してウズベキスタンを避けられたことも良かったですが、本田圭佑を休ませたことや柏木、伊野波、岩政らをピッチに立たせて雰囲気を味あわせたことも良かったです。初戦、二戦目を見ていると、ザッケローニは固定メンバーで戦う監督なのかなと思っていましたが、意外と柔軟性は持っているんだなと、アジア杯のような長期戦を経験していない監督にしてはいろいろな引き出しは持っている印象です。

昨日書いた通り、カタールには脆さがあるので、それはザッケローニならとっくに見抜いていると思います。それを徹底的に狙って、準決勝で当たる予定の韓国対イランの勝者と当たるところまでは最低限見たいです。
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カタール戦プレビュー

2011-01-18 18:49:58 | ワールドサッカー
まだサウジアラビア戦の映像を見ていないので、サウジアラビア戦のゲームレポートは後日に回させていただき、今日はちょっと気が早いですが、準々決勝のカタール戦のプレビュー記事にします。

カタールとは南アフリカW杯最終予選で対戦して、1勝1分けです。ただ、日本のホームでは4日前にW杯出場が決まって消化試合で、カタールもエースのセバスチャンを来日させていないので参考になりません。

そのため、参考にするのはアウェイで日本が3-0で勝った試合ということになります。当時のカタールはセバスチャンの個人技こそ脅威でしたが、セットプレーの際にボールウォッチャーになって相手FWを見ていないという、かなりわかりやすい欠点がありました。

1993年に初めてW杯最終予選を見たような、私のようなJリーグブームでサッカーを見るようになったファンは、中東のチームのセットプレーは怖いというイメージがあります。しかし、今は日本のセットプレーも十分強いです。4年前のアジアカップのようにセバスチャンに直接FKを決められるようなことがない限り、恐れる必要はないと思います。

今回はカタールの監督がセネガルをW杯8強に導いたブルーノ・メツ監督ということもあり、この弱点は直っているのだろうと思って、先日の中国戦を見ましたが、結論から言えば直っていませんでした。中国がファーサイドに長身選手を置くと、いとも簡単にフリーで折り返されていました。

これが何度も続くので、さすがにメツ監督も修正を指示して、ファーサイドのCKはGKが出るようにしましたが、日本ならその逆を突いてニアに入れることも可能でしょう。

また、カタールは前からプレッシャーを掛ける強気のサッカーで入ることもありますが、絶対に90分もちません。中国戦も足をつる選手が出るなど、体力レベルは日本にはかないません。カタールにとって頼りにできるのは満員の地元サポーターだけかもしれません。

日本はサウジアラビア戦を見ていない今は、5点取ったのだからチーム状態はいいのだろうという一般論しか言えません。しかし、カタールが比較的弱点がはっきりしているチームである以上、アウェイでも90分で勝てる相手だと思います。サウジアラビア戦を欠場した本田圭佑の状態は不明ですが、代役の柏木がサウジアラビア戦で活躍したらしいので、日本にとっては確実に準決勝に進んで欲しいと思います。
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アジアカップ他組動向2

2011-01-17 19:05:16 | ワールドサッカー
今夜は日本代表のサウジアラビア戦ですが、平日夜の試合の即日更新は例によって勘弁していただきます。代わりに、連日NHK-BSの夜中の放送かインターネットの速報サイトをチェックしているマニアックな方しかご存知ないであろう、アジアカップの他組動向です。

A組(ウズベキスタン、カタール、中国、クウェート)

決勝トーナメントに日本代表が出ると当たる相手ですが、昨夜決まりました。ウズベキスタン勝ち点7、カタール勝ち点6、中国勝ち点4、クウェート勝ち点0でウズベキスタン1位、カタール2位での通過が決まりました。

ダイジェスト映像しか見ていませんが、ウズベキスタンは好調そうで、トップ下のジェパロフのミドルシュートが冴えています。カタールの方が強さと脆さが同居しているチームで付け入る隙はありますが、開催国とアウェイで対戦するのは簡単ではないでしょう。

C組(豪州、韓国、バーレーン、インド)

豪州勝ち点4、韓国勝ち点4、バーレーン勝ち点3、インド勝ち点0で最終戦を残しています。格下インド戦を残している韓国は圧倒的に有利です。豪州は引き分け以上で決勝トーナメント進出ですが、バーレーンも自力で豪州を引きずり下ろせば決勝トーナメント進出なので、この最終戦は熱い勝負になりそうです。

この両者は南アフリカW杯最終予選で当たっています。ホーム、アウェイとも豪州が勝っていますが、バーレーンのホームゲームは一方的なバーレーンペースながらもロスタイムのセットプレー一発で豪州が勝利した試合でした。

バーレーンサイドとしては中東でやれば豪州に勝てる可能性はあると思っているでしょうし、豪州が得意とする高さはある程度持っているチームです。ただインドが勝つような奇跡が起きない限り引き分けでは決勝トーナメントへ行けませんから、豪州が引き分けを狙ってきたら苦しいかもしれません。

D組(イラン、イラク、朝鮮民主主義人民共和国[以下共和国]、UAE)

イラン勝ち点6、イラク勝ち点3、共和国勝ち点1、UAE勝ち点1で最終戦を残しています。混戦と予想していたこの組ですが、意外にもイランが2連勝で早々と勝ち抜けました。イラク対UAEが引き分け寸前で、まさかのオウンゴールでイラクの勝利に終わり、イラクは最終戦の共和国戦で勝てば突破決定という有利な立場です。共和国も勝てばイラクを上回ることができるので、他力待ちですが突破の可能性はあります。UAEは好調のイラン戦勝利が絶対条件とやや苦しいです。
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決勝トーナメントの相手候補(中国対カタール)

2011-01-16 21:35:06 | ワールドサッカー
まだ日本の決勝トーナメント出場が決まっていない段階で書くのはどうかという思いもありますが、かなり確率は高いと信じ、ブログにアップします。それは、日本が1位通過すれば当たる確率が高い、2位争いの中国対カタール戦のレポートです。試合前、ウズベキスタンが既に勝ち点を6に伸ばしており、中国は勝てば決勝トーナメント決定と王手を掛けた状況でした。

しかし、このまま2連敗で大会を去るわけにはいかない地元カタールは、前半から激しいプレスを掛けてきました。これで中国の攻撃陣は押し込まれてしまい、前線にはボールがほとんど入らず、苛立った中国の監督が1トップのFWを前半で交代させるほどでした。

中国の弱点はファウル数が多いことです。前半の時点で地元テレビ局の統計を見ると、中国のファウル数はカタールの2倍以上でした。FKキッカーである左利きのMFシディークは今の代表には入っていないようですが、セバスチャンもFKを蹴れますし、FKを多くもらえればそれだけチャンスが増えます。

また、カタールの攻め方もファウルをもらうことを意識していました。ゲームメーカーが負傷欠場していたカタールは、強力なポストプレーヤーでもあるウルグアイから帰化したセバスチャンにアーリークロスを入れてきました。この単純な攻めの前に、セカンドボールを拾えなかった中国は焦ってファウルで止めることになりました。

セバスチャン自身にはゴールはありませんでしたが、もう一人のFWアハマドがこの試合では2ゴールと絶好調でした。特に1点目のゴールは地元テレビ局が喜びのあまり何度もリプレーを出すほどの見事なもので、ももでしっかりトラップしたボールを、地面に落ちる前にハーフボレーできっちり叩くゴールは見事なものでした。

しかし、この試合の決着は意外な形でつきました。勝負のために交代枠を早めに使っていた中国のCB(4番)が、セットプレーの攻撃の際相手GKと激突して太ももを負傷してしまいました。最初は痛みをこらえて一旦ピッチに戻りますが、再び倒れて担架を入れてしまい、中国は10人でのプレーを余儀なくされました。

これでは中国は得失点差を不利にしないため、2点差での敗戦はやむを得ないと攻撃の駒を減らして守りを固めるしかありませんでした。こういうのは映像を見ないとわからないことなので、休日に映像を見た成果はあったかなと思います。
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サウジアラビア戦プレビュー

2011-01-16 12:34:14 | ワールドサッカー
大会前は、明日のサウジアラビア戦は両者決勝トーナメントを決めていて「談合試合」になるのではと予想していました。しかし、ヨルダン、シリアの健闘でこの組はもつれ、まだどのチームも決勝トーナメント進出を決めていませんし、サウジは既に1次リーグ敗退が決まってしまっています。

日本にとっては引き分け以上で決勝トーナメントが決まりますが、サウジも同じ中東のヨルダンやシリアを援護しようと打倒日本に燃える可能性もあります。まったくやる気がないという可能性は低いと思います。

サウジの攻撃の中心は長身FWのヤセル・カフターニです。前回のアジア杯では左MFだったアブドゥルラフマン・カフターニと兄弟で出場していましたが、今回はヤセル一人が残っています。ただ、当時の印象はドリブラーのマレク・ハウサウィの方が脅威だったイメージがあり、カフターニの方はさほど目立ちませんでした。

サウジはこれまでの印象では比較的ボールをつないで丁寧なサッカーをしてくるチームです。ただ、早めに監督を替えたがる癖があります。それが成功してアジア杯で決勝まで進出した2000年大会の成功例もあります。今回もシリア戦の敗戦でポルトガル人の監督を解任して、アシスタントのジョハルを昇格させましたが、再現はならず1次リーグ敗退です。

そのため、サウジの側から見るとこの日本戦はどういう位置づけにするか難しい試合ではあります。若手主体に切り替えて将来の強化につなげる可能性もありますし、これまでのベストメンバーを信じてとにかく日本から勝利を目指すかもしれません。

日本は松井が肉離れで欠場という情報があります。また川島はレッドカードで出場停止です。松井の代わりは岡崎、川島の代わりは西川がいますから、それほど大きな戦力ダウンにはならないでしょうが、ベンチに攻撃的な駒の少ない日本の場合、岡崎がスタメンとなると途中から出せる攻撃的な選手が李忠成だけということになり、苦しいです。

試合展開にも依存するので、攻撃的な選手を途中から出さないで済む展開にできればいいですが、追う展開になると切りたくても切れるカードがないという事態になるかもしれません。FW登録が3人しかいないというのは、どこかで苦戦の要因になるのではと思っていましたが、それが今回の試合にならないよう願っています。
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1次リーグの好カード(韓国対オーストラリア)

2011-01-15 18:19:18 | ワールドサッカー
今日、ビデオでアジア杯の韓国対オーストラリア(以下豪州)の試合を見ました。1次リーグで当たってしまうには好カードといえますが、試合は韓国のペースでした。韓国は1トップの朴主永が負傷で欠場していて、19歳のチ・ソンヨンという選手が代役でしたが、得点源は意外にもトップ下の13番(ク・ジャチョル)でした。

韓国はかつてはチェ・ヨンスを1トップに置いてアーリークロスを多用するチームでしたが、3トップになった今でもそんな香りは残っていて、サイドからのクロスのこぼれ球を13番がミドルで狙うサッカーをしていました。もちろん、今はマンU所属の朴智星がいて、個人技ならアジアレベルは超えている選手ですから、彼を軸にした攻撃も可能なのですが、朴智星は左FWでサイドアタッカーというところが韓国の戦略でした。

逆に、オジェックが監督ということで注目していた豪州ですが、試合は1-1の引き分けに持ち込んだものの、この試合の評価を高くすることはできません。FWケーヒルはいいボールがもらえず孤立し、キューエルも前回のアジア杯の悲惨なパフォーマンスからは多少回復しましたが、まだリバプール(イングランド)にいた頃の出来ではありません。

結局、豪州は得意のセットプレーで15番が押し込んだゴールが同点ゴールになり、何とか引き分けに持ち込みましたが、パワー頼みの豪州サッカーをオジェックが変えてくれるのではという期待は空しく消えました。結局、セットプレーのパワーサッカーでアジアレベルは勝てるものの、W杯では通用しないというチームで止まってしまいそうです。

豪州は世代交代も遅れています。GKはいまだに38歳のシュウォーツァーが守っていますし、DFもベテランのニールがまだCBです。日本と横浜国際で対戦した当時のメンバーがほとんど残っているということは、若手が育っていないという意味でもあります。

オジェックは用兵型の監督で、世代交代をさせながらチームを強くしていくタイプではありませんが、そろそろ若手に切り替えないと、W杯予選は苦戦を強いられることになるでしょう。
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不運に負けない(1/13日本対シリア)

2011-01-15 17:25:10 | ワールドサッカー
まずはシリアの印象から言うと、ヨルダンよりは強いチームでした。ヨルダンが日本戦で決めたアブドゥルファッターのゴールは、たまたま吉田の足に当たってコースが変わったからで、普通に飛んでいたら川島の守備範囲だったでしょう。

しかし、シリアは5-3-1-1という守備的な布陣ながら、攻撃パターンが出来上がっていました。1トップのジーノは吉田と今野の2枚に挟まれながらも粘って体のどこかに当てようとしましたし、そのこぼれ球をAフセインがミドルを狙う形でサウジアラビアから2点取って勝っています。

日本もこのパターンは研究していて、ジーノに当たった後のボールを遠藤や長谷部が拾うことで対応しました。ただ、日本の攻撃陣は苦しみました。シリアの5バックはほぼ守備専念でサイドにもバイタルエリアにもスペースはありませんでした。

これは個人技でこじ開けるしかなさそうだと思っていましたが、その通り本田圭佑が右サイドを突破して最後は長谷部のミドルシュートで先制します。シリアもこのままでは苦しいと見て攻撃の駒を投入してきます。

このまま1-0で勝てるのがイタリアあたりの強豪ですが、日本は主審がイラン人で「中東の笛」もあったかもしれませんが、シリアのオフサイドを見逃して川島が相手FWにファウルして退場になりPKを取られます。このPKを決められて同点にされ、日本は残り時間を10人で勝たなければいけないという厳しい状況に追い込まれます。

しかし、ここから日本は底力を発揮します。10人になると守備の安定を考えないといけませんから、ダブルボランチの2枚はバイタルエリアを消すことを考えることになりますが、日本はそこからの縦パスがよく通りました。

岡崎が取ったPKは多少運もありましたが、不運があってもそれに負けない強さは世界4強を目指すなら絶対に必要です。この試合に関しては不運を跳ね返した日本の精神力を評価したいと思います。

これで、日本は最終戦のサウジアラビア戦で引き分け以上で決勝トーナメント進出ということになりました。サウジアラビアは2連敗で1次リーグ敗退が決まっていますが、前回のアジアカップの準決勝で敗れている相手です。まだまだこれからでしょう。
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