昨年末に実家の父がメガネをなくしました。
慌てて実家にかけつけましたが、ふと気がつくとメガネがないのだそうで、「どこでなくしたんだろう?」とぼうぜんとしています。
母は「メガネがなくちゃなにもできないしょ、正明、お父さんと一緒にメガネを買ってきて」とあっさり次に頭が移っています。
仕方がないのでその足で父を連れて眼鏡屋に直行。
視力検査をしてフレームを選んで、「できるのは一週間後です」と言われる。
一週間後にできたものを取りに行って、無事に年末年始を過ごしたのですが、とうとうメガネは家の中から出てきませんでした。
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もうそんなことを忘れかけていたつい先日、母から「メガネ、あったさ」という連絡がありました。
「どこにあったのさ」
「それがね…」
その日父が近くのセブンイレブンに行った時のこと。
父は通信販売で買ったものなどの支払いに、月に何度かセブンイレブンに行くのです。
そこで手続きをするために、曇ったメガネを横の台に置いたときに女性店員が近付いてきて、「あ、やっぱり。これですよね」とメガネを差し出したのだそう。
なんとなくしたメガネはセブンイレブンにありました。
おそらくなくした時も、店内で手続きの際に曇った眼鏡をふと横に置いてそれで忘れてしまったのでしょう。
私は「朝起きてからそとで雪かきをしたくらいで、どこにも行っていないのにメガネが無くなった」としか聞いていなかったので、行った先を訪ねることもありませんでした。
真相が明らかになればなんともお粗末な話ですが、もうちょっと父からじっくりと話を聞いてあげればよかったのかな、とも思ったところ。
母は、「その後にも何回も支払い手続きに行っていたのにね。その女性店員さんだけがメガネの忘れ物をしたことを知っていたのかな」とちょっと残念そう。
まあなくしてすぐにメガネを買いに行ったので、知らされてもメガネは二つになっていたのですが。
子供叱るな来た道ぞ
爺婆笑うな行く道ぞ