この週末は道東屈斜路湖の和琴半島キャンプ場でキャンプをしておりました。
和琴半島には半島に入る手前に公共駐車場があるのですが、昨年は例年9月に入ると規制が緩くなり奥の温泉広場まで車が入れました。
そこで知り合った方もいたりして、(今年もその方はいるのかな)と思いながら出かけたのですが、今年の温泉広場は車中泊をする車がいなくて実に静かです。
宿泊した、RECAMP和琴半島のスタッフの方に「今年は奥が静かですね」と言うと、「環境省とも相談して、今年の5月から奥を駐車禁止にしていただいたんです」とのこと。
「それは車中泊対策ですか?」
「そうです。以前は9月になって規制が解除されると車中泊の方がたくさん来て、そこで何泊も暮らすような状況になっていました。さすがにそれは国立公園の利用環境として良くないという事で、駐車禁止の措置が取られました。 まあサップやカヤックをするための道具を置きに行くとか温泉利用であれば短時間の利用という事で例外扱いされていますが」
なるほど、それで以前は何台も停まっていた車中泊の車がいなかったのですね。
そんなに奥まで行かなくても、手前の公共駐車場でサップやカヤックの用意をして奥まで自力で運んで利用する人も多く、以前よりは静かな環境になったように思います。
車を利用して宿泊をする車中泊は、本格的なキャンピングカーはもちろん、ワンボックスのバンを利用してバンライフを楽しむなど様々なやり方が登場しています。
しかし道の駅を始め、公共の駐車場では休憩利用が想定の中心で、宿泊利用を真剣に考えてきていませんでした。
しかし現実にこのような利用ニーズが増えるとなると、休憩利用者と宿泊利用者をどのように区別したりどのようにニーズを受け止めるかを真剣に考えなくてはなりませんね。
実際見ていると、今回のキャンプ場でもちゃんと利用料金を払っているお客さんでも寝泊まりはテントを張るのではなく、公共駐車場に止めた車の中、という方を見かけました。
それならそれで良いのかな、と思いますが、こういうグレーな利用も想定してゆかなくてはならないようです。
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さて、われわれも空気を入れて膨らませるインフレータブルカヤックを持ち込んで、湖に漕ぎ出しました。
狙いは半島奥のオヤコツ地獄と言う水蒸気が噴き出しているところでゆで卵と茹でサツマイモを作ることです。
たかがゆで卵のために、カヤックの準備を1時間して、20分カヤックを漕いで、卵を湧いている熱湯で10分茹でて、また20分かけて帰ってくるわけで、なんとも贅沢なゆで卵ではありますが、遊びと思えば馬鹿らしくも優雅なものです。
残念ながらこの日の茹で卵は孫に2個食べられて、私の口に入ることはなかったのと、サツマイモは茹で時間が短くて失敗でしたが(笑)、まあそれも思い出です。
天候も全体に穏やかで、撤収の前日の夜半にちょっと雨に降られましたが、朝方には上がって撤収時が雨という最悪の状態は免れました。
半島はどちらから風が吹いても島影は穏やかなのでカヤックも安心です。
夏休みの喧騒を終えた今頃のキャンプって最高なのです。