職場近くのワインショップで、毎月ワイン2本を案内してくれるワインコースに入っています。
昨日、「今月のワインが入荷しました」という報せがあったので早速行って受け取ってきました。
今日のワインはイタリアの代表的なワインの「キャンティ」。
果実味豊かでタンニンは控えめ、程良く酸が効いた飲みやすいワインだそうです。
「そうですか、キャンティのワインですか…」
そう言うと店長の男性が「どうかしましたか?」と訊いてきます。
私の頭の中にはある曲の歌詞がぐるぐる回っています。
♪サラミとオニオン、それとアンチョビ。キャンティのワインとグラスを二つ…♪
私の世代の歌姫の一人、太田裕美さんの「ピッツァ・ハウス22時」(アルバム「ELEGANCE」)の冒頭の一節です。
ピッツァ・ハウス22時
https://www.youtube.com/watch?v=s_lvtnzm4ug
作詞 words:松本隆 Takashi Matsumoto
作曲 music:筒美京平 Kyohei Tsutsumi
編曲 arrangement:萩田光雄 Mitsuo Hagita
アルバム「ELEGANCE」が発表されたのが1978(昭和53)年8月。
最近ようやくアレンジャーの仕事が注目されるようになりましたが、この曲は萩田光雄さんのアレンジで、良く聴くと実に繊細なアレンジが施されています。
僕の青春の中でも珠玉の一曲と言えるでしょう。
ついそれを思い出してしまって店長に「いやあ、歌手の太田裕美さんっているでしょう?彼女の曲の一つに"キャンティのワイン"が出てくる局があるんですよ」
そういうとその店長は、「オオタヒロミ…さんですか…、ああ、知らないですね」という衝撃の一言。
「あ、ああ、そうですか…。ちなみに何年生まれですか?」
「僕は昭和61年です」
「ですよね~、あちゃー、生まれる前のアルバムでしたー」
そうか、もう太田裕美と言っても若い人にはもう過去の人なのですね。
家に帰ってからその話をすると平成元年生まれの娘も、「へえ、私も知らない」という反応。
「♪恋人よ~、僕は旅立つ~♪の『木綿のハンカチーフ』を知らない?それを歌っていた人だよ」
「曲は分かるけれど、歌っている人の顔は浮かばないね」
まあ昭和30年代生まれの私たちは歌謡曲からニューミュージック全盛の良い時代を生きたというべきでしょうね。
キャンティのワイン、いただきます。