ギリシャ神話にはゴーゴン三姉妹という怪物が登場し、その三女にあたるのがメドゥーサ。
メドゥーサの頭髪は無数の蛇で宝石のように輝く目を持ち、その姿を見たものは石になってしまうというのは良く知られた神話の世界です。
日曜から月曜日にかけて釧路に降ったベタ雪は、暖気が寒気に変わった瞬間にまるでメドゥーサをみてしまった者のように石ならぬカチカチの氷に変わってしまいます。
降った雪をのけることを除雪と言いますが、タイミングが遅れると釧路では除氷になってしまうのです。
今回の重たい雪は雨交じりのみぞれに変わって市内全域で15センチほど積もりました。
冬に気温が下がって雪が降るような土地を積雪寒冷地と呼びますが、記録的な大雪で市民生活に大混乱を起こしている『積雪地』の岩見沢にはとうてい及ばないものの、雪よりも氷が支配する『寒冷地』にはそれなりの苦労と悩みがあるのです。
※ ※ ※ ※ ※

【次々とくる苦情の数々】
連続して10センチ以上の雪が降ると判断した道路維持事務所では契約している除雪業者さんたちに出動を依頼しましたが、あまり早く出すぎた地域ではその後に『まだやっていないんじゃないか』という苦情が寄せられました。
担当者が苦情箇所を訪れて業者さんと確認しましたが、一度終わってもその後の降雪量が多いことから再度除雪をすることに。仕方がありませんね。
別の苦情もやはり「除雪車がまだ入っていない」、というもの。
業者さんに確認してみたところ、違法駐車の車があったために入れなかったのだそう。
雪が降る前には除雪の担当者が地区の町内会と相談しながら、普段違法駐車をしているような車を見つけて、ワイパーに「迷惑駐車防止」のお知らせチラシを挟んで注意を喚起しています。
またまだ少数のようですが、町内によっては除雪事業者に積極的に協力してくれて、違法駐車を町内会で通報してくれるようなところもあると聞きました。こういう協力体制が常識になってくれると作業がスムースになるのですが。
今回は雨交じりの雪だったので、それまで除雪に出るほどでなく積もりっぱなしになって厚さが10センチほどになっていた氷の部分まで融かしてしまう結果となりました。
そのため、除雪の雪が今回降り積もった15センチですまず、それまでの氷も一緒に除かなくてはならず非常に手間がかかってしまったとのことでした。
最も時間を要した個所は、延長9000メートルの担当区間に19時間もの時間がかかったそうで、途中の食事や休憩もそこそこに、作業終了は朝の4時だったとか。実にご苦労様です。

※ ※ ※ ※ ※
雪の翌日に道路維持事業所を訪ねて担当者に話を聞いてきました。
「今回の苦情電話はどれくらいでしたか?」
「そうですねえ、600件くらいでしょうか。多い時は800件くらい来るので普段よりは少ないですね。雪の降り方も激しかったので住民の皆さんも少し仕方がないと思ってくださったのでしょうか」
「苦情電話の受付は大変でしょう」
「道路河川課と公園緑地課の応援部隊も駆け付けてくれました。都市整備部全体で取り組んでいます」
「釧路の人たちって、札幌などに比べると、自分の家の前の雪をのけるという人が少ないように思いますよ」
「これまで行政がサービスとして一生懸命に質を上げてきましたからねえ」
※ ※ ※ ※ ※
札幌では、ホーマックなどの民間事業者が、捨てようがなくなった家の雪を有料で運搬排泄するというサービスがあって、私の自宅の周りでも利用している人がおられます。
氷だから簡単にはいかないということもあると思いますが、民間のサービスで需要と供給のマッチングもできていないようです。
今後は住民の皆さんも自らお金を払って家の周りの【除氷】による環境整備をしてくれないものでしょうか。
新しい民間サービスによる冬期の道路環境整備を試してみたいと思います。
さて、冒頭に登場したメドゥーサは、ギリシャ神話の英雄ペルセウスによって首を切られて退治されます。
その時にほとばしる力生まれたのが天馬ペガサスで、ペルセウスがペガサスにまたがって故郷へ帰る途中で助けたのが女王カシオペアの娘のアンドロメダ姫。
これらのキャラクターはこの時期の夕刻ならばまだ北の空に見ることのできる星座になっています。
メドゥーサが見えなくなり季節には地上の氷も融けはじめます。春が待ち遠しいですね。
メドゥーサの頭髪は無数の蛇で宝石のように輝く目を持ち、その姿を見たものは石になってしまうというのは良く知られた神話の世界です。
日曜から月曜日にかけて釧路に降ったベタ雪は、暖気が寒気に変わった瞬間にまるでメドゥーサをみてしまった者のように石ならぬカチカチの氷に変わってしまいます。
降った雪をのけることを除雪と言いますが、タイミングが遅れると釧路では除氷になってしまうのです。
今回の重たい雪は雨交じりのみぞれに変わって市内全域で15センチほど積もりました。
冬に気温が下がって雪が降るような土地を積雪寒冷地と呼びますが、記録的な大雪で市民生活に大混乱を起こしている『積雪地』の岩見沢にはとうてい及ばないものの、雪よりも氷が支配する『寒冷地』にはそれなりの苦労と悩みがあるのです。
※ ※ ※ ※ ※

【次々とくる苦情の数々】
連続して10センチ以上の雪が降ると判断した道路維持事務所では契約している除雪業者さんたちに出動を依頼しましたが、あまり早く出すぎた地域ではその後に『まだやっていないんじゃないか』という苦情が寄せられました。
担当者が苦情箇所を訪れて業者さんと確認しましたが、一度終わってもその後の降雪量が多いことから再度除雪をすることに。仕方がありませんね。
別の苦情もやはり「除雪車がまだ入っていない」、というもの。
業者さんに確認してみたところ、違法駐車の車があったために入れなかったのだそう。
雪が降る前には除雪の担当者が地区の町内会と相談しながら、普段違法駐車をしているような車を見つけて、ワイパーに「迷惑駐車防止」のお知らせチラシを挟んで注意を喚起しています。
またまだ少数のようですが、町内によっては除雪事業者に積極的に協力してくれて、違法駐車を町内会で通報してくれるようなところもあると聞きました。こういう協力体制が常識になってくれると作業がスムースになるのですが。
今回は雨交じりの雪だったので、それまで除雪に出るほどでなく積もりっぱなしになって厚さが10センチほどになっていた氷の部分まで融かしてしまう結果となりました。
そのため、除雪の雪が今回降り積もった15センチですまず、それまでの氷も一緒に除かなくてはならず非常に手間がかかってしまったとのことでした。
最も時間を要した個所は、延長9000メートルの担当区間に19時間もの時間がかかったそうで、途中の食事や休憩もそこそこに、作業終了は朝の4時だったとか。実にご苦労様です。

※ ※ ※ ※ ※
雪の翌日に道路維持事業所を訪ねて担当者に話を聞いてきました。
「今回の苦情電話はどれくらいでしたか?」
「そうですねえ、600件くらいでしょうか。多い時は800件くらい来るので普段よりは少ないですね。雪の降り方も激しかったので住民の皆さんも少し仕方がないと思ってくださったのでしょうか」
「苦情電話の受付は大変でしょう」
「道路河川課と公園緑地課の応援部隊も駆け付けてくれました。都市整備部全体で取り組んでいます」
「釧路の人たちって、札幌などに比べると、自分の家の前の雪をのけるという人が少ないように思いますよ」
「これまで行政がサービスとして一生懸命に質を上げてきましたからねえ」
※ ※ ※ ※ ※
札幌では、ホーマックなどの民間事業者が、捨てようがなくなった家の雪を有料で運搬排泄するというサービスがあって、私の自宅の周りでも利用している人がおられます。
氷だから簡単にはいかないということもあると思いますが、民間のサービスで需要と供給のマッチングもできていないようです。
今後は住民の皆さんも自らお金を払って家の周りの【除氷】による環境整備をしてくれないものでしょうか。
新しい民間サービスによる冬期の道路環境整備を試してみたいと思います。
さて、冒頭に登場したメドゥーサは、ギリシャ神話の英雄ペルセウスによって首を切られて退治されます。
その時にほとばしる力生まれたのが天馬ペガサスで、ペルセウスがペガサスにまたがって故郷へ帰る途中で助けたのが女王カシオペアの娘のアンドロメダ姫。
これらのキャラクターはこの時期の夕刻ならばまだ北の空に見ることのできる星座になっています。
メドゥーサが見えなくなり季節には地上の氷も融けはじめます。春が待ち遠しいですね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます