北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

孫が頼もしくなりました ~ 雪運びの手伝い

2025-02-02 18:47:49 | Weblog

 

 油断しました。

 昨夜の札幌は星が見えるくらいの天気だったので、今日こそは雪が降らない朝だろうと思っていたのですが、起きてみると20㎝の雪。

 また雪かきですが、こればかりは仕方がありません。

 雪をブロック状に固めておくにはスペースが必要で、昨日も大量に公園に運んでスペースを作ったつもりだったのですが、今日の雪では不足です。

 一通り道路上の雪を左右にのけたところで朝食タイム。

 昨夜から娘夫婦と孫たちが遊びに来ていたのですが、小学校6年生になる孫の長男に「公園まで雪を運ぶアルバイトをしないかい?」と訊いてみると、「やるやる!」と前向きな返事が返ってきました。

「よし、じゃあ雪のブロックを一個公園まで運んだら60円ということでどうだろう?」
「うん、いいよ!小遣いほしい!」

 話が決まれば、早速道路へ出て雪かきの始まりです。

 雪のブロックは切り出したものをスノーダンプで運ぶのですが、一個は有に30kgはあるでしょう。

 まずは見本として、スノーダンプで一個を切り出して公園までの道のりを一緒に歩いてゆきます。

 公園の中では最後のスロープに力を込めて押し上げて、最後に雪を置いてその後で少し均して帰ります。

 一連の作業を教えると、「よし、覚えたよ。後は塊を切り出してよ」

 本当は屋根にたまった雪庇を切り出す道具を使って、雪の塊をギコギコと切り出すと、あとはその塊の下にスノーダンプを押し込んで持ち上げ、塊のまま運んでゆきます。

 結構な重さですがものともせずにしっかりと運んでゆく孫。

 ついこの間までは子供子供していたのですが、ずいぶんとたくましくなったものです。


      ◆


 昔自分もちょっと肉体労働で周りに貢献できるようになった時に、大人たちから「良いアンコになったな」と言われました。

 若者をアンチャンと呼びますが、それに少し敬意が加わってそれでいて愛情を込めた言い方がアンコです。

 今日は雪の塊を25個も運んで、大いに小遣いを稼ぎましたが、うれしい出費でもあります。

 孫も「良いアンコ」になりました。

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除雪とは歩くことなり ~ 三日分の雪を公園まで雪を運べ

2025-02-01 21:44:32 | Weblog

 

 水~金と二泊三日で上越へ出張していましたが、その間に札幌では久しぶりの大雪になりました。

 この間の除雪は妻がやってくれましたが、「腰が痛い」とかなりの負担だったでしょう。

 雪は積んでおいてくれるだけで良いので、あとは今日から私の出番です。

 雪の山を成型してブロック状に切り出せるようにして、スノーダンプで一個一個を100m先の公園まで運びます。

 朝から公園への運搬を始めて、そこから午前中は実家の買い物サポートをし、午後にまた公園への運搬。

 ローマ時代の奴隷のようにひたすら歩きます。

 さんざん公園に運んだつもりでも、まだあと半分は残っているので、明日以降また運搬を行います。

 まあこれまでが少なすぎたのと、冬の良い運動になると思えばよいのです。

 結果的に今日は2万4千歩もあるくことになり、まあ疲れました。ひー

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nuovoでは、防災経験を身近にするために楽しみながらやる ~ 防災井戸とドラム缶風呂

2025-02-01 18:14:59 | Weblog

 nuovoを見学した続報です。

 小布施のここ総合公園防災パークと名付けられたnuovoのキーコンセプトの一つが、「防災を身近に」ということです。

 主催者の林さんが言いました。

「小松さん、私が能登の被災地に入って感じたのは、被災者の皆さんの多くが、まさか自分が被災者になるとは思ってもいなかった、ということです。
 学校でも職場でも町内会でも、防災訓練や避難訓練なんてしょっちゅうやりますよね。でも皆さん半分はいやいや仕方なく参加しているんです。で、それは訓練は楽しくないからです。
 じゃあ逆に考えて、防災に触れる訓練が楽しいものになればもっとたくさんの人が喜んで参加してくれて、結果的に防災意識が身に着くということがあるんじゃないか。そう考えたんです」

 そこで、ここnuovoには、災害時に役立つような道具や施設が展示されていて、それは普段から使えるものになっています。

 いくつかご紹介しましょう。

 まずは防災井戸です。
 
 こちらには地下50mのところから水をくみ上げられる防災井戸があります。

 昔あった井戸は最初に水をくみ上げるときに"呼び水"と言って井戸のポンプ部分に水を入れなくてはいけないのですが、そのときに被災地で飲めるようなきれいな水が用意できるかどうか、という問題があります。

 この防災井戸は呼び水が必要なくて、すぐに組み上げられてその水は飲料が可能です。

 しかも上げ下げするのではなくて、下げるときにだけ力を入れればレバーは勝手に上に上がってくるという仕組みになっています。

 水を自分たちの力で調達する経験はなかなかできません。


     ◆


 その隣に設置されていたのが「笑顔式ドラム缶風呂」です。

 被災地ではお風呂に入りたいという声が必ずでますが、ただのドラム缶を利用した普通のドラム缶風呂では、これに水を入れて下から火を当てて沸かすとなると2時間かかるといいます。

 またドラム缶の底が熱くなるのですのこを敷くか履物を履くなどの余計な小物が必要になります。

 そこで笑顔式ドラム缶風呂です。

 これはドラム缶の横に水が通るパイプが2本つけられていて、その先にらせん状になった金属パイプがつけられるようになっています。

 このらせん状のパイプの中では焚火ができるようになっていて、熱交換器の役割を果たし、熱せられたお湯は上の穴からドラム缶に戻り冷たい水がパイプに入ってきて循環してお湯を沸かします。

 熱を受ける面積が段違いなので、こちらでは50分でお湯が沸くそうです。

 またらせんパイプの一番上に金網を置けば、焚火の火でアウトドア料理もできます。

 パイプはパロットカップリングという簡便な継ぎ手になっており、子供でも見様見真似で継いだり外したりできます。

 パイプには蛇口もとりつけられて、温かいお湯を蛇口から取り出すこともできます。

 またらせんパイプも含めて道具一式は分解して全部のパーツがドラム缶の中に入ってセットで運べるとのこと。

 この笑顔式ドラム缶風呂は、能登の被災地に持ち込まれて被災者の皆さんにも喜ばれているそうです。

 林さんは、「このタイプのドラム缶風呂が、全国津々浦々のキャンプ場で使われるようになればいいのに、と思います。全国に使い慣れた人が増えて、いざ災害が発生した時には、あちこちのキャンプ場から被災地に持ち込まれて避難所の潤いになるような時が来ればよいのですが」

 いかがでしょう、笑顔式ドラム缶風呂。

 災害への備えを楽しみながら体験できるという場があるとよいですね。


 さらに続きます。 

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重機ボランティアのご本尊である小布施の防災パークnuovoを視察してきました

2025-01-30 23:19:04 | Weblog

 

 今日から開催される上越での「ゆきみらい」イベントですが、午前中の時間ちょっと抜け出して、小布施の「日本笑顔プロジェクト」さんのを視察してきました。

 前日からレンタカーを借りてあって、上越からは高速道路で約70キロほどの距離です。

 小布施には「日本笑顔プロジェクト」さんによる「総合公園防災パーク nuove(ノーボ)」が開設されていて、ここでは重機オペレーターを育成して各地に重機とオペレーターを一緒に派遣する「重機ボランティア」のご本尊なのです。

 事前にお伺いしたいことを伝えてあって、現地では主催者の林さんが笑顔で出迎えてくれました。

 私が着いた時にはちょうど重機(小型特殊)の免許を取られた方が、自分たちでお金を払って、腕を磨く運転練習をしているところでした。

 今日は6名の方が来られていて、年代的には私とほぼ同じの60代くらいの方ばかり。

 職業も、現役の消防士さんもいれば、もうリタイアして家にいても仕方ないのでここで練習をしている、という方もいたりと多様です。

 練習も、指導的立場の人が笛を吹くと三々五々、それぞれ勝手に小型のバックホウに乗り込んで、移動したりアームを動かして穴を掘ったりと勝手に練習しています。

 それもそのはず、それぞれができる作業を細かく分けて初級・中級・上級とわけてそれぞれに10項目の作業項目が設定された資格証があるのです。

 一回に一つずつ見極めを受けて、合格すればハンコをもらってより高い技術に挑んでいきます。

 林さんに伺うと、「重機ボランティアで現地に行ってもらうためには、最低初級の10項目を合格してもらうことが必要です」とのこと。

 ただし、災害の現場では、バックホウだけではだめで、同時に解体の技術とチェンソーの技術も求められるといいます。

「なので、ここでは解体の重機も用意してそれも練習できるようになっています」と林さん。

 しかも、15分単位の練習では、次の練習の時に乗る重機を変えて練習するのだそう。

「これは、現地へ行ったときに違う重機で戸惑わないようにするためです。また、燃料も各自で入れてもらって慣れてもらうのと、さらにはバックホウのバケットを解体用の部品に交換することも練習してもらいます。
 すべて、現地で戸惑って作業ができなくなることのないように、という備えです」

 それは重機ボランティアを派遣しよう、と志を立てた初めの時に、重機を貸してくれる企業と、運転資格を持っている人をマッチングさせて現地に送ってみたのだそうですが、そのときは資格を持っていると言いながら実際には現地で使い物にならなかった、という苦い経験があったのだそう。

「普段から練習をしておく、ということがどれだけ大切か身に沁みました」と林さん。

 なので、普段から練習できる場がなんとしても欲しかったとのことで、ここでは小布施町の公園に付随する駐車場スペースを町から借りて展開しているのがこのnuovoなのです。

 私も解体の免許が欲しくなりました。


     ◆


 そして見ている限り、皆さん楽しそうに作業をしています。

 林さんは、「はじめは、『重機の練習場など作っても誰も来ないから成立しないよ』という方がほとんどでした。でも、実際に動かす練習場を作りたかったのと、実際にやってみて本当に誰も来なければそれでやめれば良いと思いました。
 こうやって開設してみると、平日に大の大人が今日も6人来てくれていますよね。興味をもってやってみたいというニーズがあるんです」

 
     ◆


 今回の能登の地震でも、ここ小布施から重機ボランティアが何人も現地に赴いたそうです。

 その先遣隊は林さん自身が1月3日に現地に入って、どのような機械でどのような技術が求められるかを見極めて、そこから練習を積んでいる人で希望する人をマッチングさせて現地に送っています。

 
 日本笑顔プロジェクトというNPOでは、このシステムをフランチャイズ化してノウハウを提供してそれによる対価をNPOが得るというシステムにしていて、今は長野県や関東を中心に、現地なりのnuovoが増えてきています。

「しかし行政からお金を支援してもらうと、そこではないところを支援しにくくなるというしがらみが生じてしまうことを恐れています。自由度を保ちながら災害からの復旧を支援するという立場を保持したいと思っています」

 ここにある重機も、個人が所有しているものをレンタルしていたり、重機メーカーから提供を受けたりといろいろな形があります。

「最近はニュースでも取り上げられるようになり、車体に企業名が入った機械を貸してくれるところが出始めました」

 普段から重機の運転を練習できる場があって、地域にそんなオペレーターがたくさんいるところこそ、真に災害に強いまちと言えるのではないでしょうか。

 うーん、北海道にもぜひとも欲しいところです。

 
 この記事だけでは書ききれない内容は、後日続報をお届けします。 

 

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今日からは新潟県上越市への出張 ~ フェリーには何度も乗ったなあ

2025-01-29 22:16:15 | Weblog

 

 釧路から帰ってきたばかりですが、今日からは二泊三日で新潟県上越市に出張です。

 明日から冬の暮らしを考える「ゆきみらいin上越」が上越市で開催され、それに出席するのが主な目的です。

 上越市は、20年前に直江津市と高田市を中心に周辺14市町村が合併して出きた自治体です。

 とてもキャラの濃い安塚町などは合併して全町NPO法人を作るなど、いろいろな動きがあって市町村合併では注目された市でした。

 しかしそれ以前から私にはこの町と、特に直江津と縁がありました。

 それは松本市に住んでいた平成9~10年くらいのことでもう30年以上前のことです。

 海のない長野県の松本市に住んでいながら、当時周辺の誘いがあって「ダイビング免許を取る」ということにしました。

 海がないのにどこでダイビングの免許を取るのか、となったときに、周りが懇意にしていたのが佐渡島の小木町にあるダイビングセンターでした。

 ここへは松本から車で北上し、直江津港からフェリーに乗って佐渡島の左下の小木港へ着くというわけです。

 ダイビング免許も、普通の人なら二泊三日で取れるコースを、私たち夫婦は揃いも揃って課題がこなせず、特に私は波酔いでグロッキーになるという弱点もあり、一度では取れなかったのが苦い思い出です。

 結局翌月に再度小木を訪問してようやく取れたダイビング免許でした。

 その後もファンダイビングと称して、何度も遊びに行ったり港の海底を掃除するボランティアに参加するなど、直江津港からのフェリーにはお世話になりました。

 しかしその一方で、実は上越市に宿泊したことがなく、今回が初めての宿泊となった次第です。

 

       ◆


 それにしても、松本からならば車で北上すれば割と近いところですが、札幌から行くとなると結構な旅になります。

 新千歳空港から羽田空港へ飛び、東京駅へ移動してそこからは北陸新幹線はくたかに乗って上越妙高駅へ向かいます。

 上越妙高駅から直江津へは「えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン」という、かつては信越線だった路線で2両編成の電車に乗って移動しました。

 新幹線が開通すると並行在来線はJRと経営分離しなくてはならない、というルールの下で新しい鉄道会社による在来線運航となっている路線です。

 
 こんな用事でもなければたぶん一生乗らなかったであろう電車にも乗れました。

 こちらも今シーズンは異常に雪が少ないそうですが、明日からは荒れそうです。

 ほどほどの荒れ具合でお願いします。

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生島ヒロシさんの突然の降板 ~ 過去の過ちが許されない時代

2025-01-28 21:45:56 | Weblog

 

 出張で宿泊した釧路。

 夕方にホテルに入ってテレビをつけてみると、フジテレビの会見が延々と放送されていました。(なんと午後4時から夜中の2時までやったのだと!)

 フジ系列だけではなく、他の民放もこぞっていわゆる「つるし上げ」を中継しているさまはちょっと異常な盛り上がり方で、そこまで針が振れるほどのことなのかな、とあまり気分の良いものではありませんでした。

 
 そんななか、早朝のラジオ番組「おはよう一直線」のパーソナリティを務めていた生島ヒロシさんがコンプライアンス違反を理由に電撃降板するというニュースが飛び込んできました。

 私は朝5時半に起きるのですが、その時間から始まるこの番組をスマホで聞くのが常でしたので彼の突然の降板には驚きました。

 私はたかだかここ数年のリスナーですが、番組自体はもう27年間も続いていて、結果的に最後となった昨日の月曜日が6995回目。

 くしくも昨日の放送の冒頭で彼自身が「来週火曜日が7000回目です」と言っていた長寿番組でした。

 7000回目の節目を迎えることはきっと楽しみにしていたでしょうから、朝の段階ではこの話は聞かされていなかったのだろうな、と想像されるところです。

 ことここに至って、降板した生島さんについては「好きだった」「嫌いだった」とネットには賛否が入り乱れていますが、私も最近はちょっと癖が強いなあと思い始めていたところでした。

 特に最近は「消費税をゼロに」「日本の財政は大丈夫」「国民負担率がとんでもないことになっている」といった主張を強く感じ、その意見に沿ったコメンテーターを登場させていました。

 その意見自体はご自身の確信だったのかもしれませんが、そうであれば、逆に財政健全派など自分の考えと異なる意見を持つ人にも登場させれば報道番組と言えたでしょうが、そうではありませんでした。

 また、健康食品の宣伝なども個人の感想とコマーシャルをシームレスに話す手法で、(これは)お年寄りには魅力的に映ったことでしょう。

 内容の質はともかく、あくまでもエンターテインメントとして聴く分には私の朝のリズムに合った番組でした。


      ◆


 それにしても、中居君の騒動はまだ燃え広がるのに時間がかかりましたが、今回は一発レッドカードで、即退場という非常に厳しい措置が打ち出されました。

 こんな風に目の前の人が一瞬で消えるんだ、コンプラ違反、パワハラ・セクハラへの風当たりの強さをまざまざと感じた次第です。

 しかもこの手の処分は、全て「やってしまったことへの後出しじゃんけん」なので、取り返しがつかないという恐怖があります。

 人前に出る仕事に求められる倫理的なふるまいはますますエスカレートしているようです。

 いつ過去をほじくり返されるかわからないなんて怖い世の中ですね。

 この流れって一体どうなっちゃうんでしょうか。

 

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釧路へ阿寒インターから先の開通部分を走りました

2025-01-27 22:42:43 | Weblog

 

 今日から釧路へ一泊二日のあいさつ回り出張です。

 昨年末に道東道の阿寒インターが釧路外環上道路に接続したのですが、開通後に初めてそこを走ることができました。

 新しい道路は気持ちがいいな、というのが第一印象で、釧路がまた少し近くなったことを喜びたいと思います。

 もう一つ印象的だったのは、橋が架かっている部分などに5mくらいのポールが密に立てられていたことです。

 これは鳥たちが道路上を飛ぶときに走行する車と接触する事故を防ぐための措置だと思われますが、規模や密度が以前より格段に増強されています。

 こうすれば鳥たちが道路上を横切りにくくなって接触事故が減らせるという知見を活かしたのでしょう。

 興味深い取り組みでした。


      ◆


 私が15年前に釧路市役所にいたころから、「いつか高速道路がつながって便利になる」とは思っていましたが、そういう夢が地道な努力の積み重ねによって実現していくのだな、と感慨もひとしおです。

 ただ、今までは釧路から札幌へ行くには阿寒インターから高速道路に乗る、ということだったので、そこまでのルートにはいくつかのバリエーションがありました。

 車窓の風景を楽しみながら走ることもあったのですが、この道路ができると釧路~札幌の往復にはこの道路一択になるのかな、と思いました。

 高速道路もそうですが、それができると高速道路下の現道を走ることが少なくなって、途中のまちへの経済的な効果が少なくなる傾向があります。

 それを少しでも引き戻そう、というのがシーニックバイウェイ活動で、地域の人たちの力で地域の魅力を再認識・再構築して高速道路から降りてもらって、地域をめぐってもらおうじゃないか、という運動です。

 便利と効率を追求するのも一つの方向性ですが、たまには下の道に降りてみて、新しい魅力を発見するのも楽しく、それもまた人生なのではないかな、と思う次第です。

 今日も釧路は冬の快晴の夕日がきれいでした。


    【ポールがたくさん立てられています】

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億劫になってはいられない ~ 今シーズンのワカサギ釣り初め

2025-01-26 21:09:30 | 釣りのはなし

 

 先日「趣味が億劫になりかけている」と書いて、億劫になっている場合ではない、と気合が入りました。

 そうと決めたら、まずは今年のワカサギ釣り初めにいつもの湖へ行くことにしました。

 現地までの道すがら、途中に吹雪のところもあったりして現地の天候の荒れ具合が気になりましたが、いつもの湖は穏やかなもので助かりました。


 最近のワカサギ釣りはやたら道具が増えて、引っ越しみたいになるのですがそれでも一年ぶりに釣り道具を展開してワカサギ釣りの設営を始めました。

 ところがここで思わぬ失態が…。

 電動ドリルで穴をあけるのにはそれほど電力はいらないと思い、大と小の電池を一個ずつ持参したのですが、なんと氷にドリルで穴を2個開けたところで大の電池の全放電してしまいました。

(え?穴二つで放電?) これは周りの気温が低いせいかと思い、残りの小さな電池で別なポイントでもう一個だけ穴を開けてみたのですが今度はそれで放電してしまいました。

 さすがに氷は硬くて厚さも30センチほどあったですが、それで電池を使い切ってしまうとは思わず、呆気にとられてしまいました。

 本来テントの中には釣り用の穴二つと魚探用の穴一つで穴を三つ開けるところなのですが、二つ開けたところでおしまいになってしまいました。

 おまけに、テントの張り綱を固定するにもドリルでやりたかったところがそれができず、テントの支えが不十分なままの釣りになりました。

 これは今後に向けての大きな反省材料です。


     ◆


 穴の上にテントを張って釣り道具やらストーブやらを設置して釣りを始めるには、到着ら有に1時間を経過。相変わらずのスロースタートです。

 釣りははじめのうちは順調で、深さ9mほどの湖底に仕掛けを落とせばわりとコンスタントにワカサギがかかってくれました。

 ところが突然大物がかかり釣り糸が一気に引き込まれそうになりました。

「ワカサギじゃないね。イワナかウグイかサクラマスか…」

 そういいながら苦労して引き上げてみるとこれがウグイ…。

 今回はウグイの出迎えが丁寧で、なんと全部で5匹ものウグイが針にかかってそのたびにトラブルになりかけて苦労しました。

 ウグイの来襲に悩まされながら、それでも一匹、二匹と順調に数を釣り上げてゆきます。

 たくさんの魚を釣るのを「数釣り(かずつり)」と言います。

 魚の大きさよりもたくさん釣ることを楽しむ釣りですが、魚がかかった瞬間の興奮をなんども味わえるのがだいご味です。

 今回は私は132匹で打ち止め。

 妻の方が使っていた釣り穴は私の方に比べてやや掛が悪かったのですが私が上がった後に急に釣れるようになり、無事に101匹を達成しました。

 100匹のことを一束(いっそく)と言いますが、夫婦二人して一束を達成できたのならシーズン初日としては上出来です。

 連れたワカサギにあ魚体の大きなものも混じっていて楽しい釣りになりました。


 ウグイたちは釣り上げた後テントの中のたまり水に放置していたのですが、結構な生命力で釣り終わった時にもまだ息がありました。
 
 最後には釣り穴から湖に返してあげたのですが、ちゃんと自力で泳いで湖中へと消えてゆきました。

 
 行く気になるまでが億劫であっても、やはり行けば楽しいものですね。

 でも普段使わない体の部位を使ったことで筋肉痛が激しくなりました。

 いててて…。

 
 

 

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捕らわれるな ~ 「虫坊主と心坊主が説く生きる仕組み」を読む

2025-01-25 23:09:00 | 本の感想

 

 私こと、年齢を重ねるとともに本が読めなくなってきました。

 本が読めないと「困る」のかと考えてみると、さほど困ることはありません。

 情報ならスマホでもパソコンでも新聞でも、自分が必要としている以上の情報が提供されますし、プッシュ型でこちらがわからないことなら探せば大概のことはでてきます。

 最近は動画で詳しく教えてくれる動画サイトや音声で伝えてくれるもあって、サービスも自分が選べばお望みの情報が手に入りやすくなっています。

 しかし! 読書って情報を得るためだけのものではありません。

 逆に、液晶の画面を視て疲れた目と脳を休めるひと時でもあるかもしれません。

 液晶画面と本の活字を見るのとでは、目の疲れの種類が違うようにも思われますし、同時に脳の疲れの種類もやはり違うように思われます。

 
      ◆


 そんななか、昨日書いたことと類を同じくするのですが、「読めなくなったな~」と嘆くだけでは、読書への意欲と関心がうすれ"億劫になっている"ことへの恐怖を感じます。

 そんなときは、なにも難しい本を読むのではなく、さらりと読み流して心に風を送るような読書も良さそうです。

 今回読んだのは養老孟司さんと名越康文さんの対談書「虫坊主と心坊主が説く~生きる仕組み」という本です。(実業之日本社)

 養老孟司さんは解剖学者で東大名誉教授、「バカの壁」が大ヒットした著作家でもあり、大の虫好きなのでここでは"虫坊主"とされています。

 また名越康文さんは、精神科医でいながら「驚く力」などの著作多数でコメンテーターとしても活躍中。なのでここでは"心坊主"とされています。

 この本はいくつものテーマでお二人に対談をしてもらい、その内容をライターが書き記したという体でできています。

 一つのテーマでの語らいがせいぜい2000文字くらいなので、さらりと読めてときどきドキリとします。

 お二人の対談は、「仕事って何ですか」「成功って何ですか」「世の中って何ですか」などの章立てにまとめられて、一見好き放題に語っています。

 もともとお二人とも、この本を出したところで世の中を変えようと思っているわけではないし、何かを教えようと思っているわけでもありません。

 でもお二人なりのモノの見方を通してみると、「なるほど」「そうお考えですか」という新鮮な驚きがあります。

 通底しているのは「捕らわれるな」ということ。

 当たり前と思われているいわゆる「常識」というのは、社会の中でうまくやっていくための知恵ではあるけれど、それに捕らわれるとそこの中に留まるために苦労する。

 だから「ほどほどにしろ」という感じ。

 でもそれは世間に逆らえ、とか自分一人だけでも正論を主張しろ、というのともちょっと違います。

 世の中とは何か、をちゃんと知ったうえで"上手に付き合うといいですよ"というもので、そこにほどほどという感覚が出てきます。

「こうやったら成功しますよ、と言われてその通りにやって成功したら楽しいのかね?」

「今の流行に乗っかったって、いずれその価値観も変わるしね」

 
 決してビジネス書に見られるような「成功のためにまっしぐら」な情報ではなくて、ちょっと東洋的で漢方薬のような、「これを知っておくと、後々楽になる」という語り合い。

 最近は"品格"とか"上品"とか"品がある"ということが気になってきた私ですが、逆に言うとそれだけ品のある人が少なくなってきたということなのかもしれません。

 お二人のちょっと品のある対談を読む傍らには、コーヒーよりはお茶が似合いそうな気がします。

 自分にもこの手の話ができる対談相手ってほしいものですね。

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趣味が億劫になりかけていませんか?

2025-01-24 22:12:28 | Weblog

 

 先日、「そろそろワカサギ釣りのシーズンだな」と思って、釣具屋さんへ行って仕掛けやら最新の道具などを物色していました。

 するとかつての同僚とばったり会ったのです。

 彼は釣り好きで知られていて、たしかワカサギ釣りもしていたはずです。

「どう、ワカサギ釣りにでも行くの?」

 そう訊くと彼は「はい、今度いつもの釣り仲間で行こうかと思ってるんです」とのこと。

「これからワカサギ釣りに行くとしたらどこに行くの?」
「今回は阿寒湖狙いです。ホテルの前にビニールハウスのドームがあって楽ちんに釣りができますから」

「阿寒湖とはまた結構遠いね。ワカサギ釣りのテントなんかは持っていないの?自前の道具で釣るんじゃないの?」

 すると彼はこう言いました。
「テントも持っているんですけど、だんだん億劫になってきましてね。阿寒湖だったら湖畔に泊まって、お金さえ払えば全部レンタルで釣りが楽しめます。それにつったワカサギを天ぷらにしてくれるサービスもあるでしょう。こっちは朝からお酒を飲みながらでも釣りができる、というのも優雅なものですよ」

 
 確かに、ワカサギ釣りは楽しいと言えども、自前の道具を運んで設営して釣りをして、また片づけて運ぶという一連の行動がだんだん疲れるように感じてきていました。

 逆に、それに気がついているからこそ、内心で(それは精神の老化だ!まだまだ楽な路線にいっちゃいかん!)と自分を戒めてもいたところです。

 なにか、自分の心を見透かされたような気がして、ちょっとドキッとしました。


      ◆


 趣味がだんだん億劫になりかけています。

 はじめのうちは道具を集めることだけでも楽しかったのですが、だんだん道具に振り回されて、大仰な荷物で大移動をするということが増えました。

 ワカサギ釣りもしかりです。

 生き延びるためには変化を恐れてはいけない、変化し続けなければいけない、とよく言われます。

 しかしその変化も、変化によって生じる後始末やらマイナスな要素を増やしてゆくということにもつながりかねません。

 断捨離もそうですが、どこかでグレートリセットをする必要があるのかもしれませんね。

 
 

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