諸官庁で春の人事異動情報が新聞に掲載されていました。
何百人もの人たちについて、どこのどんな役職に発令になったかが書かれて、( )書きで今の役職が紹介されています。
日本の官庁の役職って、組織名が長いので役職名も長々と書かれますが、共通できるところは共通にするとかすればもう少しは短くできそうな気もします。
新聞の活字の小さな文字をたどって何百人もを追いかけるのは目が疲れますが、知り合いが出世してゆくのを見る楽しみがある反面、(ああ、彼はもう退職か)と職場を去る人の名前もあって、時の流れをかみしめる瞬間です。
職名にもいろいろありますが、「本当に偉い人は文字数が短いんだよ」と言われます。
総理大臣だったら「内閣総理大臣」で6文字、これなら「財務大臣」の方が短いですね。
私の職名が一番短かったのは「掛川市助役」のときで5文字でした。
今は助役が副市長に変わったので、文字数が増えました。
「釧路市副市長」なら6文字ですね。
◆
市町村でいうと、市の名前が文字も読みも同じと言うのは日本で二箇所だけ。
自治省が1970年に出した通達で、市の新設や町が市に昇格する場合は同一名称は避けるべき、とされているのですが、この通達の前に成立していたのが、府中市(ふちゅうし:東京都と広島県)と伊達市(だてし:北海道と福島県)の二つだったということらしいです。
この二つの市の市長さんは市の名前の前に都道府県をつけておられるのでしょうか?
はたまた「府中市長」はそのままで、住所に都道府県をつければよいのでしょうか。
また町村名は同じ漢字表記で「読み方が同じ/異なる」というところもあれば、違う漢字で同じ読み方などのバリエーションが全国各地にあります。
それらはやはり町村名の前に都道府県をつけるのでしょうか。
職名は短い方が偉いのだ、と言っていたら、「じゃあ俺は"事務官"だから"事務次官"より偉いな」と言った笑い話がありました。
中央官庁では大臣の次に偉いのが事務次官で官僚のトップですから、そんなことはないのですが、文字面だけだとなぜか"次官"になるのですね。
4月の人事異動では、まだ引っ越しで着任していない方も多いことでしょう。
本格的な挨拶回りは来週からかな。