今日4月4日は日本記念日協会も認定する「あんぱんの日」だそうです。
そのいわれは、東京の木村屋がそれまでは固くてビスケットのようだったパンを、餡を入れて柔らかく焼くアンパンの原型を作り、それを翌明治8年4月4日に明治天皇に上納されて気に召された、という歴史が由来になっています。
外国初の文化を改造して元のモノとは違う形でより良くしてしまうことを「魔改造」と言いうようになりましたが、元々は固かった西洋のパンを柔らかくしてそれに日本の甘味の代表である餡子と取り合わせた組み合わせは素晴らしい魔改造ではないでしょうか。
日本の味を極めたところで西洋や中華の文化と組み合わせて新しい食べ物が生まれるというのは面白いですね。
考えてみたら、同様な発想でカレーパン、肉まん、あんまん、たらこパスタなど、和風の味の外国食材って結構ありますね。
また逆転の発想で、お寿司の太巻きでとんかつやエビかつを巻いたように外国の味文化を日本の食材に取り入れるという発想もあります。
さらには、その逆にカリフォルニアロールのようにアメリカの食材を使って海苔も内側に巻いたアメリカ仕様の太巻きというような外国なりの発想もあってよいでしょう。
歴史ある伝統を貫くのも良いですが、それを一度自分の外の世界と結び付けてみると、もっと新しい発想が生まれることがあるものです。
◆
そこまで食材と味を組み合わせて新しい料理を作らなくても、肉料理にワインのような当たり前の組み合わせに異を唱えてみてはどうでしょう。
西洋料理に日本酒を合わせてみるとか、お寿司をワインでいただくなどといった組み合わせの妙もあるでしょう。
掛川の友人であるサトーさんは北海道と縁ができたときに、「北海道の豆や牛乳や砂糖などの食材を使ったスイーツはものすごくインパクトがありますが、それに合わせる飲み物があまりに軽視されているように感じる」と言っていました。
「スイーツの名店が集まったスイーツカフェでも、提供されるドリンクがコーヒー、紅茶、牛乳くらいしかないんですよ!? コーヒーでも紅茶でもそれぞれに合う銘柄があってそれを選べるとか、そもそも緑茶がないというのはどういうことですか!(笑) 北海道のスイーツにぜひ掛川茶を合わせてみてほしいです」
緑茶だって和菓子との組み合わせなのではなくて、洋菓子との組み合わせで面白い味わいを探してみましょうよ。
常識にとらわれるようになったらもう脳の老化の入り口です。
狭い世界にこだわっている自分に気づいて、異世界に飛び込んでみましょう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます