北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

幌加内新そば祭りを無事終了しました ~ ご心配をおかけしました

2024-09-02 19:19:50 | 蕎麦打ち

 幌加内町での新そば祭りを無事終えることができました。

 いろいろとご心配をおかけしましたが、めまいについては土曜日の夜にはなんとか回復し、日曜日は朝から蕎麦販売のブースに立つことができました。

 めまいが悪化した土曜日の朝は、かき揚げ担当として素材の配置を終えて種づくりまでやったところでダウン。

 後を一緒に手伝ってくれるはずだった女性に託してその場を離れざるを得ませんでした。

 ところが土曜日は午前中から強い雨が降る悪天候で、客足が伸びずかき揚げもそれほど多くは売れなかったとのことで、朝に作った具材でコトが足りて何とか初日を乗り切った、と聞きました。

 病なので仕方がありませんが、仲間にちょっと苦労をかけて申し訳なかった初日でした。


     ◆


 二日目の日曜日は一転して天候にも恵まれ、客足が大幅に伸びる要素満点。

 朝4時に起床して5時には現場に入り、昨日使った油を交換してから6時半ころからかき揚げを揚げ始めました。

 具材は玉ねぎ、にんじん、サツマイモに、緑色のツルムラサキやピーマンなどを細切りにしたものを混ぜ合わせて、これに天ぷら粉と片栗粉を加えて野菜のタネを作ります。

 油を十分に熱くして、直径10センチほどのかき揚げ用金属枠にエビ3個と野菜タネを投入してトングで素早く混ぜ合わせて持ち上げてふっくら感を出します。

 あとは枠の中である程度揚げが進んで固まってきたころ合いで枠からはずしてさらに揚げを追加。

 上がったところで油きりをして発泡スチロールに入れて保温して注文に応じて提供するというものです。

 かき揚げもタネや粉の量や水加減などで形を保つのには慣れが必要で、始めのうちはちょっと苦労しました。

 イベントの開始は9時からなのですが、8時半を過ぎるともうそろそろお客さんが来始めて、気持ちが高ぶってきます。


             【9時半で列が始まります】

 はじめのうちは揚げ溜めてあるものである程度対応できるのですが、段々とお客さんが長蛇の列になってくるとそこから先は戦争状態です。

 揚げても揚げても後ろから「もり天一つ」「かけ天二つ」と揚げ物を表す「天の声」が響いてきて、休む間もなく揚げまくり状態。

 その合間に足りなくなったタネを作り、エビを水洗いして粉まぶしなどの準備をします。

 お昼のピーク時には券を買うのに15分、蕎麦を待つのに45分という時間待ちの状態になります。

 それはなんといっても蕎麦を茹でるのに時間がかかるからで、蕎麦ストップですがその間に揚げ物を揚げ溜めておけるかどうかの瀬戸際が続きます。

 汗が滴り落ちる中を休みなく揚げまくる時間帯が続き、熱中症防止のドリンクをいくら飲んでも全くトイレに行きたくなることがありません。

 全部汗で流れているのでしょう。

 今回も朝6時の撒かない朝食から動き始ると、午後3時までほぼ休憩なし食事なしで立ちっぱなしの作業です。

 終わったころはまさに疲労困憊状態。

 今日の二日目は、蕎麦として910食が出たそうで、かき揚げは420食ほどが出たとのことです。

 今回は女性(と言っても蕎麦を打たせれば女流北海道チャンピオンの方)と二人で二つの鍋で揚げ物を担当したのでなんとかこなせましたが、昨年鍋一つでやって失敗した反省が大いに生きたと言えるでしょう。

 
      ◆

 こうしてドタバタ状態で続いた蕎麦販売も3時手前で終了。

 残った時間で余ったお蕎麦を好きなだけいただきます。

 うちの蕎麦研の非常に美味しい汁でいただく蕎麦はまさに至福の時間。

 食べてもせいぜい3杯ほどですが、これのために作業をしていると言っても過言ではありません。

 そこからは後片付け。

 全ても荒いものを終えて、会で持参してきた荷物をトラックに積み込んで掃除をして解散したのは17時過ぎでした。

 会場も既に撤収がどんどん進んでいて、空はもう秋の気配が漂っていました。

 幌加内の新そば祭りは秋の訪れを告げるイベントです。

 聞けば来年は幌加内町の町政施行百周年とのことで、この蕎麦イベントもちょっと規模を拡大するとかしないとかの噂がありました。

 さて来年はどうなることかわかりませんが、お歳よりもたくさんいるこの会の同窓会的な楽しさは変わらないと思います。

 今回は初日の土曜日に私に会いに来てくれた方もいましたが、初日は会えず失礼しました。

 来年は体調を整えてまた参加したいと思います。
 
 ご心配をおかけした皆さま、ありがとうございました。

コメント
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