先日仕事上の付き合いのある中国出身の方を交えた飲み会がありました。
彼は日本在住歴も長くてもちろん日本語もペラペラ。
乾杯で飲み会が始まって、一人が「チンタオビールも美味しいですよね」と言うと、「えー、本当ですか?あれ、薄いじゃないですか」と自国のビールにネガティブな評価を与えます。
「へえ、ちょっと濃くないと言うよりもすっきりしたビールかな、と思ったんですけど」
「チンタオビールって、もともとドイツの租借地だった時代にドイツが始めたビール事業だったんですが、その後日本が経営に参加したんです。でも私は日本のビールの方が味が濃くて美味しいと思います。チンタオビールは薄くてダメですよ(笑)」
私などは訪中の際に飲んだチンタオビールが爽やかな感じがしましたが、地元民はそうでもないんですね。
まあどこか、地元のモノを過小評価する傾向ってありますしね。
やっぱり日本のビールは美味しいようですよ。
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さて、その中国の方を交えて話が弾んだところでひょんなことから「気」の話になりました。
その中国の方に言わせると、「中国人は"気"のことが分かる人が多いんです」とのこと。
彼は、丁度一緒に飲んでいた同僚が新年早々具合が悪かったときに会合で会って握手をしたのだそう。
「あのときには気を腕から吸われるのが分かりました」と言います。
「そんなことわかるの?」と言うと、「わかります。親からも、ネガティブな言葉を発したりして自分の気を乱したり吸い取ったりするような友達とは距離を置くように、と言われました」と真面目な顔で言います。
「彼と握手したときに"気を吸われた"と言うのは、彼は距離を置くべき人だ、という事?」と訊くと「いえいえ、きっと何か体調が悪かったんだと思います。基本的には気が充実している方なのですが、その時は手から気を吸われる感じが強くしたので、とても驚いたんです」とのこと。
彼によると、人間には気が充実している人と、気を乱す人がいるのだそうで、気を乱す人とは付き合わない方が良い、という親からの教えだったのだそう。
「気」そのもののあるなしは、日本人の私にはよくわかりませんが、中国ではそういう教えが当たり前なのですね。
それにしても握手をするだけで気の流れが分かるというのも独特な感覚です。
せいぜい自分自身の気力が満ちるように心がけてみようと思います。
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