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「保温調理」という言葉を知ったのは、20数年前、
「お鍋にスカートはかせておいしさ大発見」という本を読んだ時です。
「スカート」というのは女性が身に付けるスカートではなく、
両手鍋の外側に取り付ける、シリンダー状の付属品のことです。
コンセプトは、
シャトルシェフのような魔法瓶型(←高温が数時間持続)の保温鍋でなく、
敢えて95℃→70℃くらいが20~30分で下がるような設計だったと思います。
早稲田大学理工学部の教授が商品化し、鍋売り場には「元祖・保温調理!」と
書いてあったので、私は、その小林寛氏の発明?かと思っていました。
が、最近、婦人之友社の「魔法の鍋帽子」という本を読んで、色々分かりました。
保温調理のルーツが既に
1916(大正5)年に「火なしこんろ」として紹介され、改良実験が続けられ、
1940(昭和15)年には「お茶ぼうし」として布製のものが紹介されていました。
そして2000年、「これ以上、原発を増やさない。そのために鍋帽子を広めたい」
という、被爆地・広島友の会からの発信の後、レシピとともに海外にも広がり、
2002年には地球温暖化防止活動による環境大臣賞を受賞。
2011年の東日本大震災後は、エネルギー有効利用の観点からますます求められ、
被災地の仮設住宅でも愛用されているそうです。
この本の巻頭に載っている「鍋帽子の 10の実力」は、
1.ふっくらとやわらかく、じんわり味がしみこんで、料理上手に!
2.あたたかい食事がいつでもスタンバイ
3.火口がひとつ増えます
4.保温中は手があくので別のことができます
5.かぶせておけば「先手仕事」に
6.ガス、電気の使用量が減り、家計の節約に貢献
7.CO2削減のエコクッキング
8.手持ちの鍋を使えて経済的
9.加熱時間が短く、夏でも涼しいキッチンに
10.保冷にも役立ちます
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最近は保温や発酵調理のレシピで
「バスタオルや古毛布でくるんで」などの記述を多く見かけます。
それでも良いのだけれど、頻繁に保温調理を行うなら、
もう少し美的で収納しやすいモノがベターです。
婦人之友の本には型紙がついていますし、作り方も載っています。
インテリアにもなる「鍋帽子」を一つ作っておくと良さそうです。
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